この記事では、「参りたいと思います」の意味や適切な使用例、言い換え、注意点を詳しく解説します。
「参りたいと思います」の基本的な意味と背景
「参る」は、もともとは神社や寺への訪問を意味する言葉でしたが、現代日本語では「行く」や「来る」の謙譲語としても使用されます。「参りたいと思います」は、これに未来の意向や希望を加えた表現となり、主に行動の意向や予定を敬意をもって伝える際に使用されます。
「参りたいと思います」の使用場面と例文
「参りたいと思います」という表現は、ビジネスの場において行動の意志や予定を丁寧に伝える際に使います。以下はその具体的な使用場面を5つ挙げてみました。
- 打ち合わせや会議の予定の確認:「明日の14時に、本社の第3会議室での打ち合わせに参りたいと思います。」
- 業務上の訪問や出張の際の告知:「来週の木曜日に、貴社に訪問し、新商品のサンプルをお持ちし参りたいと思います。」
- イベントやセミナーの参加表明:「貴社が主催する来月のセミナーに、弊社から2名で参加参りたいと思います。」
- 業務の進捗報告や結果の報告の予告:「プロジェクトの中間報告を、来週の水曜日にさせていただき参りたいと思います。」
- 新しい取り組みや提案の前触れ:「新しいマーケティング戦略に関する提案を、次回のミーティングでさせていただき参りたいと思います。」
この表現は、行動の意志や予定を示す際に、相手に対する敬意を込めて使うことが多いです。そのため、特に上司や顧客、外部の取引先など、敬意を払いたい相手に対して使用する場面が多いでしょう。
「参りたいと思います」の類語と言い換え
「参りたいと思います」という表現の類語や言い換えを以下に示します。
- 参ります:よりシンプルに、そして直接的に意思を示す場合に使います。
- お伺いいたします:伺うは「訪れる」や「尋ねる」の意味も持つので、訪問や会合に参加する際に用いることができます。
- お邪魔いたします:特に相手の場所やオフィスに訪れる際の丁寧な表現として使用します。
- 致します:一般的な動作を示す場合に、シンプルに「する」の丁寧な形として用います。
- 向かいます:ある場所から別の場所へ行く際に使う表現です。
これらの言い換えや類語も、使用する文脈や相手に応じて選び、適切なものを使用することが大切です。
「参りたいと思います」を使う際の注意点
「参りたいと思います」を使うタイミング
「参る」は非常に丁寧な動詞の謙譲語であり、特に上司やクライアントなど、自分より立場の上の相手に対して使用するのが適切です。同僚や部下とのカジュアルなコミュニケーションでは過度に丁寧すぎると感じられる場合があるので注意が必要です。
「参りたいと思います」を使う際のマナーと具体例
「参りたい」と「思います」の両方を使用すると、文が冗長に感じられることがあります。状況に応じて、「参ります」や「思います」だけを使用することも考慮するとよいでしょう。
「参りたいと思います」を使ったビジネスメール例
件名:明日の打ち合わせについて
[相手の名前] 様
いつも大変お世話になっております、[あなたの会社名]の[あなたの名前]と申します。
明日[月/日]の[時間]に、[場所またはオンラインミーティングのリンク]での打ち合わせについての確認をさせていただきたく、メールを差し上げました。
当日は、[打ち合わせの内容やアジェンダ]についてお話しし、必要に応じて資料も持参いたします。
また、[ある特定の事項]についての資料が必要であれば、事前にお知らせいただけますと助かります。
明日の打ち合わせには、[時間]頃に[場所またはオンラインミーティング]に参りたいと思います。何か変更点やご要望がございましたら、お知らせください。
よろしくお願い申し上げます。
「参りたいと思います」の意味や使い方・例文まとめ
「参りたいと思います」は、行動の意向や予定を敬意をもって伝える際に使用される表現です。ビジネスシーンから日常まで幅広く使用されるこの表現を、適切に使うための知識や注意点を理解し、コミュニケーションをよりスムーズに行いましょう。