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ここでは「足を運んでいただき」の意味や使い方、類義語、使用の注意点などを詳しく見ていきましょう。

「足を運んでいただき」の基本的な意味と背景

「足を運ぶ」という表現は、文字通り自分の足を使ってどこかに移動する、つまり訪れるという意味を持つ日本独特の言い回しです。「いただく」は尊敬語の一つで、相手の行動を尊重し感謝の意を示す表現です。したがって、「足を運んでいただき」は相手が自分の場所へ来てくれたことに感謝する表現となります。

「足を運んでいただき」は直訳すると「あなたがここへ来てくれてありがとうございます」となります。この表現は、特に商売やサービス業で顧客を迎える際によく用いられます。具体的には、店頭やレストランでの接客、会議やイベントへの参加者を歓迎するときなどに使われます。「足を運んでいただき」を使うことで、訪れてくれた人への敬意と感謝を示すことができます。

「足を運んでいただき」を使った例文

ビジネスシーンでの例文

  1. 本日は、遠方より足を運んでいただき、誠にありがとうございます。
  2. ご多忙中、当店まで足を運んでいただき、心より感謝申し上げます。
  3. 当セミナーに足を運んでいただき、大変光栄に思います。
  4. 本日は、当社の展示会に足を運んでいただき、感謝いたします。
  5. 足を運んでいただき、貴重なご意見を頂けましたこと、重ねて感謝申し上げます。

日常生活での例文

  1. お忙しい中、私の展覧会に足を運んでいただき、ありがとうございます。
  2. 友人たちが遠くから足を運んでいただき、パーティーが盛り上がりました。
  3. お子様にも一緒に足を運んでいただき、嬉しく思います。
  4. 今度の週末、私の新居に足を運んでいただけませんか?
  5. お店に足を運んでいただき、お気に入りの商品を見つけていただければ幸いです。

「足を運んでいただき」の類語と言い換え

  1. お越しいただき:こちらも一般的に使われる表現で、訪れてくれたことへの感謝を示します。
  2. お立ち寄りいただき:一時的な訪問や、通りすがりの訪問に使う言葉です。
  3. お越しいただき:より直接的に、自分の店や施設を訪れたことへの感謝を示します。
  4. ご来場いただき:主にイベントや展示会など、大人数の集まる場で使われます。
  5. ご来店いただき:主に小売業や飲食業などの店舗で使われる表現で、お客様が店舗に来てくれたことへの感謝を表します。比較的カジュアルな場面でも使用できます。
  6. ご出向きいただき:主にビジネスの場面で使われる表現で、相手が自分のオフィスや会社まで来てくれたことに感謝するときに使います。こちらも敬意を示す表現ですが、少々古風な響きがあります。
  7. ご参集いただき:大勢が集まるイベントや会議などの場で使われる表現で、参加者が場所まで来てくれたことへの感謝を示します。
  8. ご来訪いただき:ビジネスの場面やフォーマルな状況で使う表現で、「足を運んでいただき」と同様に相手が自分の場所へ訪れたことへの感謝を示します。

「足を運んでいただき」の具体的な使用場面3例

使用場面1: 店舗での接客

「足を運んでいただき」は、客を店に迎えるときによく使われます。客が店に入ってきたときや、商品を購入した後のお礼にも使用できます。

使用場面2: イベントや会議

イベントや会議の開始時、参加者への挨拶としてこの表現が使われます。また、クロージングの挨拶で再度感謝の意を示す際にも用いられます。

使用場面3: ビジネスメール

商談や打ち合わせ、業務の依頼等、相手が自分の事務所や店舗に来訪する際のメールで使われます。来訪後のお礼のメールでも利用できます。

「足を運んでいただき」を使う際の注意点

この表現は相手が具体的に足を運んでくれたとき、つまり物理的に自分の場所に来てくれた場合に使います。オンラインでの会議やイベントでは適切な表現ではありません。

また、この表現はフォーマルな場面で使うため、カジュアルな場面や友人との会話では適切ではありません。その場合は「来てくれてありがとう」など砕けた表現を使うのが良いでしょう。

「足を運んでいただき」を使ったビジネスメール例

件名:本日の打ち合わせにつきまして

お世話になっております、斉藤です。

本日はお忙しい中、当社まで足を運んでいただき誠にありがとうございました。

打ち合わせの内容をもとに、プロジェクトを進めてまいります。進捗があり次第、改めてご報告申し上げます。

何かご不明な点やご要望がございましたら、お気軽にお知らせください。

引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

「足を運んでいただき」の意味や使い方・言い換えまとめ

「足を運んでいただき」は、相手が自分の場所へ訪れてくれたことへの感謝を表す敬語表現です。特に、ビジネスの現場や店舗での接客などでよく使われます。使用する際は、相手が足を運びやすいような環境づくりにも心掛け、お客様からの再訪を促すようにしましょう。

また、「足を運んでいただき」は物理的に移動を伴う場面でのみ使用し、それ以外の場合は適切な表現を選びましょう。