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この記事では「ご容赦いただけますと幸いです」の意味や具体的な使用例、適用状況、言い換えを紹介します。

「ご容赦いただけますと幸いです」の基本的な意味と背景

「ご容赦いただけますと幸いです」は、「あなたに許してもらえれば幸せです」という意味になります。

「容赦」は許す、見逃すという意味を持ち、「いただけますと幸いです」は他人に対して謙虚な態度で何かを願うときの表現です。

あなたやあなたの組織が何かしらの過ちや不便を起こした際に、相手にその事態を許してもらう、つまり見逃してもらうことを願っている際に使います。

「ご容赦いただけますと幸いです」を使った例文

ビジネスシーンでの例文

  1. 今回は配送の遅延により、お客様に大変なご迷惑をおかけしました。この度はご容赦いただけますと幸いです。
  2. 明日のミーティングですが、急な体調不良により出席できなくなりました。ご容赦いただけますと幸いです。
  3. 現在システムのメンテナンスを行っており、一時的にサービスが利用できません。ご容赦いただけますと幸いです。
  4. 本日は電話に出られず、大変申し訳ありません。何卒ご容赦いただけますと幸いです。
  5. 資料の準備が遅れてしまい、申し訳ありません。ご容赦いただけますと幸いです。

日常生活での例文

  1. 明日のパーティーですが、風邪をひいてしまったため、参加できなくなりました。ご容赦いただけますと幸いです。
  2. 電車が遅延しており、約束の時間に遅れてしまいそうです。ご容赦いただけますと幸いです。
  3. 返事が遅くなり、申し訳ありません。ご容赦いただけますと幸いです。
  4. 急な予定変更で、申し訳ありません。ご容赦いただけますと幸いです。
  5. そちらに伺うスケジュールが遅れており、お貸しした本、返すのが遅くなりそうです。ご容赦いただけますと幸いです。

「ご容赦いただけますと幸いです」の類語と言い換え

「ご容赦いただけますと幸いです」の類語とそのニュアンス

  1. お許しください: 直訳的に許しを求める表現。より直接的な印象を与えます。
  2. お見逃しください: 「見逃す」は、過ちや問題を無視する、つまり見なかったことにするという意味があります。非公式な場面や親しい間柄での使用に適しています。
  3. ご理解いただけますと幸いです: 自分の行動や状況について、相手に理解を求める表現。許しよりも理解を求めるニュアンスが強いです。
  4. ご了承いただけますと幸いです: 理解と承認を同時に求める表現で、ビジネスや公式な場面でよく用いられます。
  5. お大目に見ていただけますと幸いです: 軽度の過失やミスに対して使う、比較的軽い表現です。

「ご容赦いただけますと幸いです」の言い換え例とその適用状況

  1. ビジネスシーンでは、「ご理解とご了承を賜りますようお願い申し上げます」
  2. 友人との会話では、「許してくれるとうれしい」
  3. フォーマルな文章では、「あなたの寛大な理解と許しを期待しております」
  4. 家族間のコミュニケーションでは、「許してもらいたい」
  5. 敬語を使うシーンでは、「お許しいただけるとありがたいです」

「ご容赦いただけますと幸いです」の具体的な使用場面3例

使用場面1

事業の運営において何かしらの問題やトラブルが発生し、クライアントや顧客に影響を与える可能性がある場合。例えば、配送の遅延、システムのダウン、ミーティングのキャンセルなど。

使用場面2

プライベートな生活の中で、他人に迷惑をかける可能性がある行動をとる場合。例えば、約束の時間に遅れる、パーティーへの出席をキャンセルする、貸したものを返すのが遅くなるなど。

使用場面3

教育や指導の現場で、自身の過失や不適切な行動について謝罪する場合。例えば、授業の進行が遅れる、教材の準備ができていない、授業の内容に誤りがあったなど。

「ご容赦いただけますと幸いです」を使う際の注意点

基本的には、自分の過失やミスが他人に影響を及ぼす可能性があるときに使います。しかし、使用するタイミングによっては不適切に感じられることもあります。

この表現は過失の原因が天候などのやむを得ない事情の場合、あるいは相手への悪影響がそこまで大きくない場合に、相手に事情を理解してもらって許してもらうことを意図して使用されるケースが多いです。

明らかに自分に非がある場合や、相手に大きな負担を与えているのにこの表現を使うと、謝罪の気持ちが足りないように感じられる可能性があります。まずは、謝罪を含む原因を説明をし、その上で「ご容赦いただけますと幸いです」を使用するとよいでしょう。

「ご容赦いただけますと幸いです」を使ったビジネスメール例

件名:【重要】システムダウンのご報告とお詫び

〇〇様

いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。

突然のメールとなり恐縮ですが、本日午後3時より約1時間、弊社のシステムがダウンし、一部サービスがご利用いただけない状況となりました。

この事態は、弊社のメンテナンス体制の不備によるものであり、責任は全て弊社にあります。大切なお時間を割いてご利用いただいている中でのトラブル発生に対し、心よりお詫び申し上げます。

現在は問題を解決し、サービスは正常に稼働しております。今後このような事態が発生しないよう、システムの見直し及びメンテナンス体制の強化を図ってまいります。

大変ご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げますとともに、今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。何かご不明な点がございましたら、いつでもお知らせください。

最後になりますが、今回の事態に対するご容赦いただけますと幸いです。

〇〇株式会社
△△

「ご容赦いただけますと幸いです」の意味や使い方・言い換えまとめ

「ご容赦いただけますと幸いです」とは、自身の過失やミスに対して相手に寛大さと理解を求める日本語の表現です。この表現は、ビジネスや公式な場面でよく使われますが、使うタイミングやマナーに気を付けて使いましょう。