【例文付き】「これにて」の意味やビジネスでの使い方・言い換えまで紹介

更新:2023/12/9

この記事では、「これにて」の基本的な意味と背景、使用例、類語、使用場面、そして適切な使用法について解説します。

「これにて」の基本的な意味と背景

「これにて」は、「これで終わりにする」という意味で使われる表現です。会話や行為、あるいはイベントなどが終了点に来たことを示し、その後に続くアクションがないことを暗に伝えます。このフレーズはフォーマルな場面でよく使われ、特にビジネスの状況で会議の終了やプロジェクトの完了を伝える際に適しています。

ビジネスシーンで「これにて」に代わる言葉や言い換えを紹介し、それぞれのニュアンスを説明します。

以上: フォーマルで、文書やメールを結ぶ際に一般的に使用されます。具体的なアクションや情報の提供はなく、内容を締めくくるだけです。
以上となります: よりフォーマルなニュアンスを持ち、ビジネス文書の結びに使われます。特に書類や契約書の最後によく見られます。
最後に: 会話や文章の最後で使われ、簡潔に締めくくる際に適しています。ニュアンスは比較的中立です。
最終的に: アクションや決定の最終点を強調し、重要性を示します。重要なビジネス文書で使われることが多いです。
締めくくりとして: 何かを締めくくる際に用いられ、文書やプレゼンテーションの結びつけるのに適しています。通常は中立なニュアンスですが、内容によって異なります。
これで終わります: 現在の話題や作業がこれで完了することを示します。このフレーズは、特定の作業やプロセスが完了したことを伝えるのに適しています。
これをもって: 特定の状況やプロセスが一定の段階で終了したことを示すために使用されます。この表現は、何かの終了を公式かつ明確に宣言する際に適しています。

これらの表現は、文書、メール、プレゼンテーションなど、ビジネスコミュニケーションの結びに使用されます。選択する際には、コミュニケーションのフォーマル度や文脈に合わせて最適な表現を選びましょう。

「これにて」という表現は、ビジネスや正式なコミュニケーションにおいて、文書やメールの結びに使われることがあります。以下は、具体的な使用場面の例です。

ビジネスメールの締めくくり: ビジネスメールの最後に、内容を締めくくる際に「これにて」と使います。例えば、報告書や提案書の最後で締めくくる際に使用します。
会議の招集状: 会議の日程やアジェンダを含む招集状の最後に、「これにてご確認をお願いいたします」と表現し、受諾や欠席の返信を促します。
契約書や合意書の結び: 契約書や合意書の最終段落で、両者の同意を確認し、「これにて本契約は有効となります」といった形で使用します。
プレゼンテーションの締め: ビジネスプレゼンテーションの最後に、要点をまとめたり、質疑応答を受ける前に「これにて私のプレゼンテーションを終わります」と伝えます。
書類提出の確認: 書類提出の際、提出者が提出を締めくくる際に「これにて書類を提出いたします」という表現を用い、手続きが完了したことを示します。

「これにて」は、文書やメールの結びに使われることが多く、内容をまとめたり、コミュニケーションを締めくくるのに役立ちます。

「これにて」は状況が完全に終了していることを示すので、まだ続きがある場合や、フォローアップが必要な状況では使用を避けるべきです。

この表現はフォーマルなものなので、カジュアルな会話で使用する際には、場の雰囲気や相手との関係を考慮し、適切な言い方をする必要があります。たとえば、友達との会話では「これでおしまい」と言い換えることもできます。

件名: プロジェクト報告書の最終確認について

佐藤様

お世話になっております。株式会社ベータの伊藤です。

添付ファイルにて、プロジェクト報告書の最終版を送付いたします。これまでのご指摘を踏まえ、内容を修正いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。

最終的なご承認をいただき次第、関連部門に報告書を配布いたします。何かご質問や追加のご指摘がございましたら、明日までにご連絡ください。

これにて、報告書に関する私からの連絡は終了いたします。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

「これにて」という表現は、ある活動や会話、状況が終了点に達したことを明確に示す際に使用されます。ビジネスシーンや公式の場では特に有用なフレーズですが、カジュアルな状況でも適切に使い分けることが可能です。この言葉を適切に使用することで、コミュニケーションをスムーズにし、誤解を避けることができます。