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ここでは、「お休みさせていただきます」と「お休みさせてください」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。

「お休みさせていただきます」とは

「お休みさせていただきます」とは、一般的には自身が休むことを相手に伝える時に利用する表現です。この用語は、自分が相手から許可を得て、何らかの活動や業務から一時的に離れることを伝えます。敬語として用いられ、休暇を求める場合や、社会的な場面で自身の欠席を通知する際に使われます。

「お休みさせてください」とは

「お休みさせてください」は、自分が休むことについて相手の許可を求める表現です。「させてください」の部分は、許可を求める際の丁寧な言い回しで、直訳すると「休む行為をさせてください」になります。相手に敬意を示しつつ、自分の行為(この場合は「休む」)についての許可を得るのがこの表現の目的です。

上記の例文では、休む理由として体語がすぐれないことを理由に挙げ、その上で休む許可を求めています。

「お休みさせていただきます」と「お休みさせてください」の違い

「お休みさせていただきます」は、これから休みをいただく意思表示をしている形です。すでに事情があって休むことが確定しており、それを相手に報告しているときなどに使用します。

一方、「お休みさせてください」は相手に許可を求めて休みを取ることを提案しています。まだ休むことが確定ではなく、相手の許可が必要な場合などに使います。

同じような意味合いを持つ言葉としては、「お休みを頂ければと思います」や「お休みを取らせていただきたい」といった言葉があります。これらも同様に、前者は休むことが確定している場合、後者は許可を求める場合に使われます。

「お休みさせていただきます」の例文・使い方

例文

  1. 明日、急用が入りましたので、お休みさせていただきます。
  2. 先程、体調が悪化しましたので、今日は早退させていただきます。
  3. 父の都合で、明後日、お休みさせていただきます。

使い方・注意点

「お休みさせていただきます」は、自分が休む、すなわち、上司や同僚に迷惑をかける行為をする許可を得てから行う、という気持ちを表す表現です。この表現は丁寧であり、相手に尊敬の念を示す形式です。

しかし、注意点としては、この表現が日本語の謙譲語に該当するため、自分の行為をさげすむような言い方をする目的で使われます。

そのため、日頃から高めの敬語を使っているあまり、日常会話にこの表現を使いすぎてしまうと、話が堅苦しく聞こえてしまい、逆効果になることもあります。適切な場面や相手を見極めて使うようにしましょう。

「お休みさせてください」の例文・使い方

「お休みさせてください」の例文

  1. 体調を崩してしまいましたので、明日はお休みさせてください。
  2. 来週、娘の卒業式に出席するため、お休みさせてください。
  3. 年次有給休暇を取得したく存じますので、来月20日はお休みさせてください。

解説

「お休みさせてください」は、自分の行動や意志を他人に許可してもらうための丁寧な表現です。上司や先生、お客様など、立場の上にいる人に対して使います。主に仕事や学校、団体活動などの状況で使用し、欠席や休暇の申請をする際に使われます。

【注意点】通常、「お休みさせてください」は具体的な日にちや理由を伴って使用することが多いです。なぜ休みたいのか、何のために休みたいのかを具体的に伝えることで、許可を得やすくなります。また、予め計画された休暇の申請に対して用いることが一般的であり、急な体調不良など予期せぬ事態に対するご報告としては「体調を崩してしまいましたので、今日はお休みさせていただきます」など、許可を得る前提ではなく、報告の形を取ることもあります。

「お休みさせていただきます」「お休みさせてください」の類語・言い換え

  • 「お休みさせていただきます」

1. 「お休みをいただきます」: ビジネスの場で用いられ、敬意を示す表現。自分から休むことを通知する際に使う。

2. 「休ませて頂きます」: 「お休みさせていただきます」の言い換えで、主にビジネスの場で使用。相手に対する尊敬や敬意を示す。

3. 「お休み申し上げます」: 少し古風な表現。敬意を示す意味合いが強く、休みを申し出る際に用いる。

4. 「休暇を頂きます」: 比較的堅苦しい表現。主に就業規定などに基づいて休むことを伝える際に使う。

5. 「休暇を取らせていただきます」: 休暇を取る許可を申し出る際に用いる言葉。比較的公式の場や状況で使用される。

  • 「お休みさせてください」

1. 「お休みを頂きたいです」: 休みを取りたい意志を相手に伝えるために使用される表現。

2. 「休ませて頂きたいです」: 休みたいという意志を伝え、許可を求める際に用いる表現。

3. 「お休み申し上げます」: 休む許可を相手に求めるための比較的古風な表現。

4. 「休暇を取りたいのですが」: 休暇を取りたいという意志を相手に伝え、許可を求める際に用いる表現。

5. 「休暇を取らせてください」: 直訳すれば「休暇を取ることを許してください」という意味。休暇を取りたいという意向を伝える際に使用される。

注意点としては、「お休みさせていただきます」はすでに休むことが決定しており、その旨を伝えるものです。「お休みさせてください」は、休む許可を求めている状況に使われます。そのため、同じ「お休み」を使っていても、伝えるメッセージやシーンには違いがあります。

「お休みさせていただきます」と「お休みさせてください」の違いまとめ

「お休みさせていただきます」は休むことを断定的に伝える表現で、自分が休むことを確定的に相手に伝えます。一方、「お休みさせてください」は休むための許可を求める表現で、まだ休むことが確定していない状況や、相手に許可を得るための前提条件として使います。