ここでは、「いただきますよう」と「いただけますよう」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。
「いただきますよう」とは
"いただきますよう"は、自分が相手から何かを受ける行為を表しています。ものやサービス、情報などを相手から受け取る意を示す敬語表現で、自分自身の行動を丁寧に表す言い方です。これは一般的にビジネスシーンやフォーマルな状況で使われます。
例えば、「資料の提供をお願いいたします。速やかにいただきますよう、よろしくお願い致します。」のように使います。この文では、自分が資料を受け取る行動を述べており、それを相手に対して丁寧に伝える目的で「いただきますよう」が使われています。
「いただけますよう」とは
「いただけますよう」とは、敬語の一つで、自分の要望や期待を相手に伝える表現です。主に、自分の希望や要求を他者から叶えてもらえることを期待する際に使用されます。
能動形「〜ていただけますか」とは異なり、受け身形の「〜ていただけますよう」は、相手に伝える希望が強るほど丁寧であり、非常に礼儀正しい感じがあることから、公式な場面でよく使用されます。また、敬意を表現するために用いられ、相手を尊重しながら要望を伝える意味があります。
「いただきますよう」と「いただけますよう」の違い
「いただきますよう」と「いただけますよう」は、どちらも伝えたい内容を相手に頼んだり依頼したりする表現ですが、ニュアンスがわずかに異なります。
「いただきますよう」は、何かを受け取る行為に対してのお願いを表します。受け取ることを前提とし、それが既定の事実であるかのように表現します。自分自身がアクションを起こす意志表示をともないます。
一方、「いただけますよう」は、何かを頂戴できる可能性に対する希望や要望を示します。相手に行動をお願いする際に使われ、その行動がなされるかはまだ定まっていない未確定の状況を表します。
「いただきますよう」の例文・使い方
「いただきますよう」の例文
- パネルを正確に配線いただきますよう、お願い申し上げます。
- 入力内容に誤りがないか再度ご確認いただきますよう、お願いします。
- 申し込み手続きは7日以内に完了いただきますよう、ご案内申し上げます。
「いただきますよう」の使い方と注意点
「いただきますよう」は、相手に対して柔らかく依頼や要請をする表現です。丁寧な言葉づかいとして、ビジネスシーンや公的な場でよく用いられます。ただし、下手に使うと、不自然に見える事や逆に高圧的に取られる可能性もあるため、使用時は適切なタイミングと言葉遣いを心掛けることが大切です。
「いただけますよう」の例文・使い方
いたたきますようの例文
- 必要な書類を準備いたたきますよう、ご連絡いたします。
- 明日のミーティングに時間厳守で参加いたたきますよう、お願い申し上げます。
- 出席者全員にウェブカメラをオンにいたたきますよう、リクエストします。
いたたきますようの使い方と注意点
「いたたきますよう」は、自分が行うことを他人に丁寧に伝える際に使用します。基本的には相手からの要望や指示に対して使われるもので、「~するようにします」や「~するように心掛けます」などと同等の意味を持ちます。
注意点としては、この表現自体が丁寧なため、立場が上の方や初対面の方に使うのが一般的であり、友人や親しい間柄に対して使用すると逆に違和感を持たれることがあります。また、ビジネスシーンでは相手の要望に対して使用するのが一般的ですが、自身が約束することや自己申告することについて使用する時もあります。その際には、正式な場や報告・連絡・相談の場で使用することが適切です。
「いただきますよう」「いただけますよう」の類語・言い換え
1. いたたきますよう
この表現は、あらかじめ相手に承諾や同意を得た上で、それを自分が受けることを期待や願いとして表現するフレーズです。だから、情報提供やサービスの提供などに使えます。
言い換え・類語:
- 受けさせていただくことになります
- 受け取らせていただきます
- 享受します
- 受け入れます
- 利用させていただきます
2. いただけますよう
「いただけますよう」は期待や希望を込めた表現で、具体的に何かを受けることを望んでいることを示します。この場合は、まだ相手の承認や同意を得ていない状態で、その許可や裁量を願っている場合に使用します。
言い換え・類語:
- 受けさせていただけると嬉しいです
- 受け取れることを願っています
- 享受できたら嬉しいです
- 受け入れさせていただきたい
- 利用することが許されるよう願っています
「いただきますよう」と「いただけますよう」の違いまとめ
「いただきますよう」は自分が何かを受け取る希望や願いを表します。一方、「いただけますよう」は相手に何かをしてもらう希望や依頼を表します。前者は自分がアクティブな行動を表すのに対し、後者は相手にアクティブな行動を促す形となります。