「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違いは？意味や使い方を解説

「乗り過ごす」とは

乗り過ごすとは、主に乗り物に乗っている際に、目的地や降りるべき場所を見落とし、その先まで進行してしまうことを指します。電車やバスで寝てしまう、景色に夢中になるなどして、置き去りになるときに使われる表現です。意識が他のことに向いている間に、自分が降りるべきところを通過してしまうことを指すことがほとんどで、主に非意識的な間違いを指します。

乗り過ごすは、道順を間違えてしまうといったように、あまりいい意味で使われることは少ないです。

「寝過ごす」とは

寝過ごすは、予定の時間よりも長く寝てしまうことを指す日本語の表現です。例えば、アラームを聞き逃して朝の通勤時間に起きられなかったときや、昼寝をしてしまい夕食の時間に起きられなかったときなどに使われます。また、「寝過ごす」は物事を怠る、忘れるという意味も含みます。

「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違い

「乗り過ごす」は乗っている車両や乗り物で、目的の場所や停留所を行き過ぎることを意味します。つまり、降りるべき場所で降りなかったことを指します。

「寝過ごす」は寝ている間に経過してしまい、起きるべき時刻ややるべき事を過ぎてしまうことを指します。

「乗り過ごす」は移動中の意識の逸脱を、「寝過ごす」は寝ている間の時間管理の失敗を表しています。

「乗り過ごす」の例文・使い方

乗り過ごす

「乗り過ごす」は、電車やバスなどの乗り物に乗ったまま、目的地を通り過ぎてしまうという意味を持つ言葉です。

例文

1. 電車に夢中で本を読んでいると、いつの間にか自分の下車駅を乗り過ごしてしまった。
2. 疲れていたので、バスを家の近くまで乗り過ごしてしまった。
3. 知らない街で、バスの停留所が分からないまま終点まで乗り過ごしてしまった。

この「乗り過ごす」という言葉は、地図上の具体的な地点を指定する目的地に対して使用されます。乗り物によって運ばれていく移動中の状況を強調しており、目的地より先に移動してしまうことを指します。そのため、目的地を明確に意識していないと、うっかり乗り過ごしてしまうことがあるので、注意が必要です。

「寝過ごす」の例文・使い方

寝過ごすとは、予定していた時間よりも長く眠ってしまって、起きる予定の時間を過ぎてしまうことを言います。寝たまま予定の時間を過ぎてしまうことを「寝過ごす」と表現します。

• 1つ目の例文: 音を消したままにしたアラームで朝を寝過ごしてしまった。
• 2つ目の例文: 仕事の準備が遅くなるくらい深夜まで寝過ごしてしまった。
• 3つ目の例文: 飲み会の次の日、二日酔いで昼まで寝過ごしてしまった。

この「寝過ごす」という言葉は、一般的に遅刻や予定の遅れなどの結果を招いた時に使われることが多いので、使用する際は慎重になることが大切です。また、自分だけでなく、他人が寝過ごした結果、何か問題が発生した場合にも使われます。寝過ごす行為自体がネガティブな結果を引き起こすことが多いので、ポジティブな文脈で使うことはあまりありません。

「乗り過ごす」「寝過ごす」の類語・言い換え

乗り過ごす：

１. 通り過ぎる： いちかちがたちで目指していた場所などを見逃すこと。乗り過ごすよりちょっと広範に使えます。

２. 見落とす： 目指していたものを見逃すこと。

３. 過ぎる： 特定の場所などを行き過ぎること。

４. 見過ごす： 注意が足りずに見逃してしまうこと。

５. 飛ばす： 意図的にまたはうっかりその場所や時間をスキップすること。

寝過ごす：

１. 寝坊する： 過度に長く寝てしまい、起きるべき時刻に起きられないこと。

２. 遅刻する： 遅くに寝てしまったり、早起きできなかったりして予定的な時間に到着できないこと。

３. 寝入る： 意図せず深い眠りに落ちてしまうこと。

４. 眠りこける： 予定より長く寝てしまうこと。

５. ぐっすり眠る： 予定より長く熟睡してしまうこと。

「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違いまとめ

「乗り過ごす」は、目的地へ行く乗り物に乗っていて、その乗り物から降りるべき場所や時間を過ぎてしまうことを指します。一方、「寝過ごす」は眠っている間に経過した時間を指し、特に起きるべき時間を過ぎてしまった場合に使います。