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ここでは、「お話したい」と「お話ししたい」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。

「お話したい」とは

「お話したい」は、自分が他人との間で何か一つのトピックを共有したい、または何か情報を伝えたいという希望、願望を表す表現です。その願望は、特定のことについて議論したい、相談したい、あるいはただ単に自分の考えや感情を共有したいというニーズからくるものでもあります。

「お話ししたい」とは

「お話ししたい」は、相手と何かを話し合いたい、または何かを伝えたいという意志を示す表現です。相手に対する敬意を伝える「お」、対話を示す「話し」、そして希望や意志を示す「したい」という要素で構成されています。

この表現は日常生活、ビジネスの場面、友人や家族とのコミュニケーション等、さまざまなシチュエーションで使われます。時折、話したい内容が重いものや緊急のものである場合にも使用されます。

「お話したい」と「お話ししたい」の違い

「お話したい」と「お話ししたい」は日本語の表現としては似ていますが、微妙な使い方の違いがあります。

1. 「お話したい」

こちらは「話」をしたいという意志を直訳した表現です。「あなたとお話したい」や「彼にそのことをお話したい」など、他の人とコミュニケーションを取りたいときに用いられます。類語としては「言葉を交わしたい」、「対話したい」などが使われます。

2. 「お話ししたい」

「話す」という動詞を「話しする」と言い換えて礼儀を表しており、特に上司や高齢者、または初対面の人などに対して使うと良いでしょう。類語としては「話し合いたい」、「会話したい」があります。

これらは文脈によって適切に使い分けられるべき表現です。

「お話したい」の例文・使い方

お話したい - 例文

  1. "今度、ちょっと深刻な話をお話したいんです。時間を見つけて話し合えますか?"
  2. "先週の会議についてお話したいことがあります。"
  3. "誕生日プレゼントについてお話したいことがあるのですが、いつごろ時間をとれますか?"

お話したい - 使用方法や注意点

「お話したい」は、自分が相手に対して何かを伝えたい、相手と何かを話し合いたい、という希望・意志を表現する場合に用いられます。一般に敬語表現として、ビジネスシーンや公式な場、初対面の人や目上の人に対して使うときなどに適しています。ただし、この表現は直訳すれば「話したい」となるので、自分の意志が強く表現されます。そのため、相手に対して強要や無理な要求をしていると捉えられかねないため、要求する内容や相手との関係性、状況に応じて適切に使い分けることが必要です。

また、使う際は具体的な話す内容を伝えると、よりわかりやすいコミュニケーションが実現します。

「お話ししたい」の例文・使い方

【例文】

  1. 「先生に学校の問題についてお話ししたいことがあります。」
  2. 「あなたと深刻な話題についてお話ししたいと思っています。」
  3. 「私に何かあったら、いつでもお話ししたいことを聞きますよ。」

【解説】

「お話ししたい」は、話をしたいという意図を敬体(丁寧な言い方)で表すときに使います。この表現は、話す内容が特定のテーマに限られていてはならないため、ビジネスの場でもプライベートでも広く使われます。

注意すべき点としては、「お話ししたい」の使い方にも適切な状況、相手、話題があります。例えば、目上の人や初対面の人などでは十分な尊敬を示すためにこの表現を使います。また、お話ししたい内容が人によっては不快に思われるものである場合は、言葉遣いをさらに丁寧にしたり、直接的な表現を避けたりすることも心がけた方が良いでしょう。

「お話したい」「お話ししたい」の類語・言い換え

「お話したい」の言い換えや類語には以下のようなものがあります。

  1. コミュニケーションを取りたい: お話しするときと同じく、情報の交換、考えを伝えることを望んでいることを表します。少しフォーマルな表現です。
  2. 意見を共有したい: 特定のトピックについて自分の考えを伝え、相手の考えを聞いてみたいという意思を示します。
  3. 話を交わしたい: もっとカジュアルな表現で、自分の気持ちや考えを共有したいという意志を表現します。
  4. 語り合いたい: 一緒に深い話をしたい、または議論したいという意志を表します。
  5. 会話したい: 特定の話題に限定することなく、一般的な会話を望んでいることを示します。

一方、「お話ししたい」は「お話したい」の強調形で、特に話をしたいという欲求を強く示す表現です。

  1. 是非会話したい: 「お話ししたい」のように、強く意志を示す表現です。相手との会話を強く望んでいることを示します。
  2. どうしても話を交わしたい: とても強く、何が何でも話したいという意思を表します。
  3. 切実に意見を共有したい: 自分の意見を絶対に伝えたい、という強い意志を示します。
  4. ぜひ語り合いたい: 強く一緒に深い話をしたい、または議論したいという意志を示します。
  5. 強くコミュニケーションを取りたい: それがどうしても必要だ、という強い意志を示します。

「お話したい」と「お話ししたい」の違いまとめ

「お話したい」と「お話ししたい」は日本語の敬語表現の違いです。「お話ししたい」は「話す」の尊敬語「お話しする」の意志形で、自分が他人に対して何か話したいときに使います。対して、「お話したい」は「話す」の意志形で、自分が相手と話したいと思うときに使います。形は似ていますが、話す対象が自分か他人かで使い分けします。