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英検(実用英語技能検定)は、日本で広く認知されている英語資格の一つです。

しかし、履歴書に記載する際に正式名称をどう書けばいいのか、何級からアピールになるのか悩む方も多いのではないでしょうか?

本記事では、英検の正式名称や履歴書での効果的な書き方、記載するべき級の目安について詳しく解説します。

就職・転職活動で英検を活かしたい方は、ぜひ参考にしてください!

英検を履歴書に記載する際のよくある疑問

以下では、英検を履歴書に記載する際のよくある疑問についてお答えします。

英検の正式名称は?

英検の正式名称は「実用英語技能検定」です。

公益財団法人 日本英語検定協会が実施する文部科学省後援の資格試験で、実用英語能力を判定する目的があります。

何級以上で書いていい?

一般的に、就職・転職活動では英検2級以上を履歴書に記載することが推奨されます。

これは英検2級が高校卒業程度のレベルで、社会生活に必要な英語力を証明できる基準とされているためです。

ただし、アルバイトの応募や特定の職種では3級や準2級でも評価される場合があります。

取得年月は必須?忘れた場合はどうする?

取得年月は履歴書の資格欄に必ず記入する必要があります。

取得年月を忘れた場合は、以下の方法で確認できます:

  • 合格証書の発行日を確認
  • 英検IDがある場合は受験者用ログインサービスで3年以内の受験履歴を確認
  • 3年以上前の場合は日本英語検定協会の「合格実績等照会フォーム」で確認

英検の有効期限はいつまで?

英検は一度取得すると生涯有効の資格で、更新や期限切れの心配はありません。

ただし、企業によっては独自に一定の取得期間を設けているケースもあるため、応募前に募集要項で確認することをおすすめします。

また、取得から長期間が経過している場合、現在の英語力を示す指標として評価されにくい可能性があります。

その場合は、英語を使用した職務経験などを「職歴」欄や「自己PR」欄に記載すると効果的です。

英検を履歴書に書くと合格証明書の提出は必要?

英検を履歴書に記載した場合、基本的に合格証明書の提出は必須ではありません。

ただし、以下のケースでは提出を求められる可能性があります:

  • 資格手当の支給対象となる場合
  • 採用試験の一部免除制度がある場合
  • 応募要件として特定の級以上が必要な場合

合格証明書は大切に保管し、必要に応じて提出できるよう準備しておくことをお勧めします。紛失した場合は1,100円で再発行が可能です。

複数の級を持っている場合は?

複数の英検の級を取得している場合、履歴書には最も高い級のみを記載するのが一般的で、英検2級と準2級の両方を取得している場合、履歴書には2級のみを記載します。

また、特定の職種や応募先によっては、複数の級を記載することが有利に働く場合もあります。

例えば、英語教育関連の職種や履歴書のアピールポイントとして強調したい場合は、2つの級を併記することも可能です。

他の英語資格(TOEIC・TOEFL)と併記してもいい?

TOEICやTOEFLなど他の英語資格との併記は問題ありません。むしろ、複数の英語資格を保持していることで、より高い英語力をアピールできます。

ただし、各試験は測定する能力や特徴が異なるため、単純な換算での比較は適切ではありません。

履歴書の資格欄のスペースが限られている場合は、応募する企業や職種に最も関連性の高い資格を優先的に記載するようにしましょう。

英検は採用にどのくらい影響する?

英検の影響度は業界や職種によって異なります。

一般的に、英語を重視する企業やグローバル企業では、英検準1級以上が評価されることが多く、特に英語を使用する職種(通訳・翻訳、貿易、外資系企業など)では有利になります。

一方、英語が必須でない職種では、TOEICやTOEFLなど他の資格の方が評価される場合もあります。

ただし、新卒採用では英検2級以上が一定の英語力の証明としてプラスに働くことがあり、特に教育業界では英検資格が有効です。

英検S-CBTでも同様に記載して良い?

英検S-CBTは従来型の英検と同じ資格価値を持つため、履歴書への記載は問題ありません。

記載方法は従来型と同様に「実用英語技能検定○級 合格」と書きます。

コンピューターを使用した試験方式という違いはありますが、4技能を1日で測定できる試験として、近年多くの受験者に選ばれています。

英検のアピールは有利になる?

グローバル化が進む現代では、英語力は多くの企業で重視される採用基準の1つとなっています。

英検は総合的な英語力を客観的に示す指標として評価され、特に2級以上の取得は社会生活で必要な英語力があることの証明になります。

ただし、企業や職種によって求められる英語力は異なるため、応募先の要件をしっかり確認した上で、自身の英語力をアピールすることが重要です。

資格がないと英語力をアピールできない?

英語力のアピールは、英検などの資格がなくても可能です。

海外留学や英語を使用した業務経験、英語圏との取引実績など、実践的な経験を持っている場合は、それらを「職務経歴」や「自己PR欄」に記載することで効果的にアピールできます。

また、現在資格取得に向けて勉強中の場合は、「実用英語技能検定○級 取得予定」と記載することで、向上心をアピールすることができます。

英検とTOEICなどは何が違う?

英語の資格試験にはさまざまな種類があり、それぞれ目的や評価基準が異なります。

ここでは、TOEIC・TOEFL・IELTS・GTEC・技術英検との違いを解説します。

TOEICとの違い

TOEICは10~990点のスコア制で、ビジネス向けの英語力を測る試験です。

一方、英検は5級から1級までの7段階に分かれ、日常から専門分野まで幅広く評価します。

TOEICはリスニングとリーディングのみですが、英検は3級以上で筆記やスピーキング試験も実施されます。

また、TOEICは全員が同じ問題を解くのに対し、英検は級ごとに難易度が異なり、自分のレベルに合わせて受験できます。

TOEFLとの違い

英検はレベル別に7段階の級が設定されているのに対し、TOEFLは合否判定がなくスコア制です。

また、TOEFLは留学や海外大学進学を目的とした試験で、アカデミックな内容が中心となっています。

英検準2級レベルでようやくTOEFLでスコアが取れ始めるため、TOEFLの方が難易度が高いと言えるでしょう。

さらに、TOEFLの講義問題は英検より長く、より専門的な語彙や学術的な内容が求められます。

IELTSとの違い

英検は級制度で合否判定がされるのに対し、IELTSはスコア制度で評価されます。

英検は日本国内での認知度が高く主に国内で活用される一方、IELTSは世界140カ国・11,000以上の機関で認定される国際的な試験です。

英検は級ごとに問題形式が異なりますが、IELTSはどのレベルの受験者も同じ問題形式で受験します。

難易度としては、英検1級がIELTS 7.0に相当するとされており、IELTSのほうが上位レベルまで測定できます。

GTECとの違い

英検は「実用英語技能検定」という正式名称を持ち、級制度で合否判定されるのに対し、GTECはベネッセが提供するスコア型の英語4技能テストです。

英検は対面式のスピーキングテストを実施しますが、GTECはタブレットやPCへの吹き込み式で録音する形式です。

また、英検は個人で申し込み可能ですが、GTECは一部を除き学校単位での団体受験が基本となっています。

難易度の目安としては、英検2級はGTEC Basicスコア960~1189に相当します。

技術英検との違い

技術英検(旧:工業英語能力検定)は、工業技術分野に特化した英語能力を評価する試験です。

一般的な英語力を測る英検と異なり、技術英検は「Correct(正確)、Clear(明確)、Concise(簡潔)」という3Cの原則に基づいた技術文書作成能力が求められます。

特に理系・技術系の学生やビジネスパーソンにとって、仕事に直結する専門的な英語力を証明できる資格となっています。

級・企業による英検の評価基準の違い

英検の評価は、取得級や企業の求める英語力によって異なります。

ここでは、英検の級ごとの評価基準や企業による評価の違いを解説します。

級による評価の違い

以下は、各級の難易度と評価をそれぞれ表にしたものです。

レベル

評価

1級

大学上級程度

非常に高い評価、TOEICの900点台より難度が高い

準1級

大学中級程度

英語専攻以外では取得が難しい

2級

高校卒業程度

ビジネスでの最低基準として評価

準2級

高校中級程度

一般的な評価対象外

3級以下

中学レベル

評価対象外

企業による評価の違い

企業の業種や業務内容によって、求められる英語レベルは異なります。

  • 一般企業:2級以上で基本的な英語スキルがあると評価される
  • 外資系企業・国際部門:準1級以上が望ましく、高度な英語運用能力が求められる
  • 教育・専門職:1級レベルの高い英語力が望ましい

応募先の要件を確認し、自分の英語力を適切にアピールすることが大切です。

英検を履歴書に記載する際のポイント

ここでは、英検を履歴書に記載する際のポイントを解説します。

正式名称を使用する

英検を履歴書に記載する際は、正式名称である「実用英語技能検定」を使用するのが基本です。

略称の「英検」も広く認知されていますが、公式な書類では正式名称を記載するのがマナーです。また、級数も明確に「実用英語技能検定2級」のように記載しましょう。

記載場所と順序を守る

履歴書の「免許・資格」欄に記載するのが一般的です。また、複数の資格を持っている場合は、取得日の新しい順か重要度の高い順に記載します。

英検は就職活動において重要な資格なので、目立つ位置に記載すると良いでしょう。

取得年月を記入する

資格の取得年月は「○○年○○月取得」と明記します。西暦と和暦のどちらでも構いませんが、履歴書全体で統一することが大切です。

日付まで記載する必要はなく、年月のみで十分です。

取得予定でも記載できる

試験に合格し、まだ正式な認定証が手元に届いていない場合でも「○○年○○月取得見込み」と記載することができます。

また、受験予定の場合は「○○年○○月受験予定」と書くこともできますが、確実に合格する自信がある場合に限りましょう。

英語系の資格を効果的にアピールする方法

英語系の資格を履歴書や面接で効果的にアピールするには、伝え方が重要です。

ここでは、英語資格を活かした効果的なアピール方法を解説します。

マイナーな資格は具体的なスキルを補足

マイナーな英語資格を履歴書に記載する場合は、単に資格名を書くだけでなく、その資格が示す具体的なスキルレベルを補足説明しましょう。

例えば「ビジネス英語検定3級」なら「ビジネスメールの作成や電話対応が可能」といった実務スキルを追記することで、採用担当者に資格の価値を正確に伝えることができます。

特に業界特化型の英語資格は、その専門性をアピールすることで差別化につながります。

資格を強みとして自己PRや志望動機に組み込む

英語系資格を持っているというだけでは差別化が難しいため、自己PRや志望動機と組み合わせることが効果的です。

英検の取得過程で培った継続力や目標達成への姿勢を具体的なエピソードとともに伝えましょう。

また、その資格をどのように業務に活かせるのか、企業の求める人材像と結びつけて説明することで、資格所有以上の価値をアピールできます。

長期の留学経験は学歴としてアピールする

長期の留学経験は語学力だけでなく、異文化適応能力や国際感覚を身につけた証拠として評価されます。

留学先での学習内容や取り組んだプロジェクトなど、具体的な経験を交えて説明することで説得力が増します。

また、留学を通じて培ったコミュニケーション能力やグローバルな視点が、どのように企業に貢献できるかを明確に伝えることが大切です。

英検 正式名称 履歴書まとめ

英検の正式名称や履歴書への記載方法について理解できたでしょうか?

英検は英語力を示す有力な資格ですが、ただ取得級を記載するだけでなく業務での活用例や具体的なスキルと結びつけることで、より効果的なアピールができます。

また、企業や職種によって求められる英語レベルは異なるため、応募先の要件を確認し、自分の強みを最大限活かせる形で記載しましょう。

正しく記載することで、英検の価値を十分に伝えることができます。英語力をアピールしたい方は、ぜひ今回のポイントを活用してみてください!