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「探偵になりたい!」と思っても、具体的に何をすればよいのか分からない方は多いのではないでしょうか?

探偵に必要なスキルや資格、実際に儲かる探偵になるためのコツを知らなければ、成功するのは難しいものです。

本記事では、未経験から探偵になるための具体的なステップや探偵に求められるスキル、さらに、仕事で成功し収入を伸ばすためのポイントも紹介します。

この記事を読めば、探偵としてのキャリアの道筋が明確になり、一歩踏み出す自信が持てるようになるはずです。

探偵の仕事とは?

探偵は、個人や企業からの依頼を受け調査や情報収集を行う専門職で、浮気調査や行方不明者の捜索、企業の信用調査など、幅広い業務を担当します。

ここでは、探偵の具体的な仕事内容について詳しく解説します。

探偵の主な仕事

探偵の仕事は、依頼者から依頼を受けて調査を行い、情報を収集する職業です。

具体的には、法律の範囲内で調査対象者の行動や所在に関する情報を集め、その結果を報告することが主な業務です。

探偵の主な仕事には、以下のようなものがあります。

  • 素行・浮気調査: 婚約者の身元調査や配偶者の浮気調査、社員の就業規則違反調査などが含まれます。
  • 所在・行方調査: 親族や債権者など人の捜索、ペットや所持品の探しなどを行います。
  • 信用調査: 取引先の経営状態調査や個人の不動産・資産調査などが含まれます。

これらの調査には尾行や張り込み、聞き込みなどが含まれ、探偵はこれらの方法で情報を収集し依頼者に報告書を提出します。

探偵の年収

探偵の平均年収は約400万円~450万円程度で、日本の平均年収と比較するとやや高い傾向にあります。

月収で見ると、大手探偵事務所では約30万円前後、全国平均では約27.6万円となっており、東京都では月収26.7万円、大阪府では32.0万円といった違いがあります。

年収は勤務先の規模によっても異なり、大企業の探偵は約522万円、中企業では約432万円、小企業では約392万円が目安です。

また、独立開業してうまく軌道に乗せることができれば、1,000万円を超える年収も可能です。

探偵業は景気の波に左右されにくく安定した需要があるため、年収に大きなブレが起きにくいという特徴もあります。

探偵の働き方

探偵の雇用形態は、正社員、アルバイト・パート、契約社員、業務委託など多様です。

勤務時間は不規則で、対象者の尾行や張り込みなど実地調査が主な業務となるため、案件によっては早朝から深夜にまで及ぶこともあります。

そのためシフト制を採用している企業も多いでしょう。

休日や休暇は企業によって異なり、週休2日制のところ、日曜祝祭日のみ休みのところ、事前申告制のところなどさまざまです。

探偵事務所と興信所の違いって?

探偵事務所と興信所は、かつては明確な違いがありました。探偵事務所は主に個人からの依頼を受け、浮気調査や行方不明者の捜索など私生活に関わる調査を得意としていました。

一方、興信所は企業や法人からの依頼が中心で、取引先の信用調査や企業の財務状況の確認などビジネスリスクを回避するための調査を行っていました。

しかし現在では、両者の境界は曖昧になっており、探偵業法上でも同じ調査業者として分類されています。

多くの事務所が両方の業務を手がけるようになり、名称による業務内容の違いはほとんどなくなっています。

探偵になるには?

探偵は誰でも簡単になれるわけではなく、必要なスキルや法律の知識、開業の方法を知ることが欠かせません。

探偵事務所への就職

探偵になる最も一般的な方法は、探偵事務所への就職です。ハローワークや転職サイトで求人を探すことができ、「未経験歓迎」「研修あり」の募集も多くあります。

就職後は、最初は助手やアシスタントとして経験を積み、ベテラン探偵に師事しながら実務経験を重ねていくのが一般的です。

全国に支店がある基盤のしっかりした会社であれば、調査のノウハウをきちんと持ち、新人育成にも力を入れているため、確実にスキルを習得できるでしょう。

一人前の調査員になるには最低でも数年かかりますが、実際の現場で経験を積むことが探偵として成長する最短ルートといえます。

探偵事務所の開業

探偵事務所を開業するには、特別な資格は必要ありません。

ただし、営業開始日の前日までに営業所の所在地を管轄する警察署を経由して都道府県公安委員会に「探偵業開始届出書」を提出する必要があります。

届出には個人の場合、履歴書、住民票の写し、誓約書、身分証明書などの書類が必要です。法人の場合は定款の謄本や登記事項証明書も必要となります。

届出が受理されると「探偵業届出証明書」が交付され、これを営業所の見えやすい位置に掲示することが義務付けられています。

無届で営業すると6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるため注意が必要です。

探偵学校への入学

日本には複数の探偵学校があり、CIF探偵学校や東京探偵学校、ガル探偵学校などが代表的です。

入学の流れは一般的に、資料請求や説明会参加から始まり、申込書の記入、入学金の支払い、そして授業開始という段階を踏みます。

学歴制限はなく、入学試験も特にないため、やる気があれば誰でもチャレンジできます。

探偵学校では、尾行や張り込みなどの実践的な調査技術から、探偵業法などの法律知識まで幅広く学べます。

卒業後は資格試験を受け、「探偵業認定調査士」などの資格を取得することで、プロの探偵として活動できるようになります。

学校選びの際は、カリキュラムの内容や卒業後の就職支援体制をしっかり確認しましょう。

副業として探偵になる

副業として探偵業を始めることも可能な選択肢です。本業を持ちながら、週末や空き時間を活用して探偵業務に携わる「週末探偵」も少なくありません。

副業探偵として働く方法は主に2つあります。一つは探偵事務所でアルバイトや業務委託として働く方法で、時給は1100円~1500円程度が一般的です。

もう一つは自分で開業する方法で、この場合は都道府県公安委員会への「探偵業届出証明書」の申請が必要となります。

副業探偵の魅力は、本業のスキルを活かしながら新たな経験を積めることです。ただし、浮気調査などは主に夜間や週末に行われるため、本業との時間調整が必要です。

探偵が持つべき資格やスキル

次に、探偵に必要なスキルや取得しておくべき資格について詳しく解説します。

観察力や情報収集能力

探偵にとって観察力は最も重要なスキルの一つです。細部を見逃さず、鋭い視点で物事を捉えることで、隠された真実に近づくことができます。

優れた探偵は環境の変化を察知し、人物の服装や振る舞い、その場の雰囲気までを詳細に観察する能力を持っています。

また、情報収集能力も欠かせません。多様な情報源から必要なデータを集め、被調査者の行動パターンを観察したり、関係者や証人との面談を通じて情報を収集します。

日常から「観察ジャーナル」をつけるなど、細かいディテールを記録する習慣をつけることで、観察力と情報収集能力は磨かれていきます。

運転免許や写真撮影技術

探偵業務において、普通自動車免許も必須の資格と言えます。尾行や張り込みを車で行うことが多く、状況に応じて場所を移動しながら調査を進める必要があるためです。

また、証拠収集のための写真・動画撮影技術も欠かせません。

浮気調査では「ラブホテルのイン・アウト」や「浮気相手宅へのイン・アウト」の決定的瞬間を撮影する必要があり、この一瞬を逃すと調査の意味がなくなってしまいます。

撮影には一眼レフカメラや暗視スコープカメラなどの専門機材を使いこなす技術が求められ、対象者に気づかれないようピンホールレンズなどを使って隠し撮りするスキルも必要です。

探偵業法や個人情報保護法の知識

探偵業を営むには、探偵業法と個人情報保護法の理解も不可欠です。

探偵業法では、営業開始前日までに都道府県公安委員会への届出が義務付けられており、欠格事由に該当しなければ誰でも探偵業を営むことができます。

また、探偵は依頼者や調査対象者の個人情報を扱うため「個人情報取扱事業者」として個人情報保護法の規制対象となります。

調査は聞き込み、張り込み、尾行などの合法的な方法に限定され、盗聴や住居侵入などの違法な調査方法は厳しく禁止されています。

守秘義務も重要で、業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏らしてはなりません。

法的知識全般

探偵業務を行う上で、法律知識も不可欠です。

探偵業法を理解することはもちろん、民法や刑法、民事訴訟法、個人情報保護法、ストーカー規制法など、幅広い法律の知識が求められます。

これらの知識は、調査の際に法律の範囲内で行動するために必要であり、違法行為を避けるための指針となります。

また、依頼内容には浮気や離婚問題、ストーカー対応など様々な民事・刑事問題が関わっているため、的確なアドバイスをするためにも法律理解は重要です。

ただし、探偵は法律相談や示談交渉などの法律行為を代理して行うことはできません。そのような行為は弁護士法違反となるため、業務の境界線を理解しておくことも必須です。

対人スキル

探偵にとって、対人スキルも業務の成否を左右する要素です。

特にコミュニケーション能力は、依頼者との信頼関係構築から調査における聞き込みまで、あらゆる場面で必須となります。

依頼者の悩みや不安に寄り添い、適切な情報を引き出せる「聞き上手」であると同時に、状況に応じて説明できる「話し上手」であることが求められます。

また、長時間の張り込み中に近隣住民や店舗スタッフに怪しまれた際にも、社交性があれば探偵と気付かれずに回避できます。

探偵に向いている人・向いていない人の特徴

探偵の仕事は、冷静な判断力や忍耐力が求められるため、向き不向きがはっきり分かれます。

ここでは、探偵に向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説します。

探偵に向いている人

体力に自信がある人

探偵の仕事は想像以上に体力勝負です。

調査対象者が突然走り出した場合は全力疾走で追いかけなければならず、自転車で移動する対象者を徒歩で追跡することも珍しくありません。

長時間の張り込みでは、炎天下や寒冷地でじっと動かずに待機し続ける忍耐力も必要となります。また、調査機材という重い荷物を持ちながらの移動も日常的です。

さらに、調査時間は不規則で、深夜から早朝にかけての「夜討ち朝駆け」のような働き方も多く、連日の調査が続くこともあります。

冷静な対応を取れる人

探偵業務では、予測不能な状況に直面することが多く、感情に左右されず冷静な判断を下せる人が向いています。

調査中に対象者が突然振り返ったり、予想外の行動を取ったりしても動じることなく、自然な対応ができる冷静さが必要です。

緊迫した状況下でも感情をコントロールし、客観的な視点を保ちながら事実を把握する能力は、探偵として成功するための重要な資質です。

また、長時間の張り込みや尾行などの単調な作業が続く中でも、集中力を維持し対象者の微細な変化を見逃さない観察力を発揮するためには、冷静さが欠かせません。

コミュニケーション能力がある人

加えて、依頼者との信頼関係を築くためには、相手の心情を理解し、不安や疑念を解消できる対話力が必要不可欠です。

特に聞き込み調査では、相手から警戒されることなく自然に情報を引き出す技術が求められます。

おどおどした態度では相手に不審がられ、必要な情報を得られなくなってしまいます。

また、探偵業務は基本的に複数人で行うことが多く、チーム内での連携も欠かせません。尾行中の意思疎通がスムーズでなければ調査が失敗する可能性が高まります。

探偵に向いていない人

計画性がない人

探偵業において計画性は非常に重要な要素です。調査の成功率を高めるためには、事前に綿密な計画を立てることが不可欠です。

計画性のない人は、いきあたりばったりの行動をとりがちで、調査の成功率が大幅に下がってしまいます。これにより成功報酬を得られる機会も減少してしまうでしょう。

また、計画なく調査に臨むと予想外の事態に対応できず、自分自身を危険にさらすリスクも高まります。

例えば、対象者の突然の行動変化や予期せぬ場所への移動に対応できず、調査が失敗に終わることも少なくありません。

ストレスに弱い人

探偵業務は一般的な仕事と比較して、ストレス要因が多く存在します。

長時間の尾行や張り込みでは数時間から数日にわたり立ち続けることも必要で、身体的な疲労が蓄積されます。

また、不規則な調査時間や深夜・早朝の業務により生活リズムが乱れ、十分な休息が取れないことも少なくありません。

さらに、調査中にトラブルに巻き込まれるリスクや、緊迫した状況での冷静な判断が求められるため、精神的な負担も大きいです。

特に事件の内容によっては、被害者や加害者に感情移入してしまい、心理的なトラウマを抱えるリスクもあります。

儲かる探偵になるために持つべきスキル

探偵として成功し、高収入を得るためには、調査技術だけでなく経営や営業のスキルも必要です。

ここでは、儲かる探偵になるために習得すべきスキルを詳しく解説します。

リスティング広告

探偵業界で成功するためには、効果的な集客方法としてリスティング広告の活用が欠かせません。

Google Adsなどのプラットフォームでキーワードに基づいた広告を出稿することで、「浮気調査」「身辺調査」などの悩みを抱えるユーザーに直接アプローチできます。

適切なターゲティングを行うことで、広告費用を抑えつつも問い合わせ件数を増加させることが可能です。

ただし、リスティング広告はお金をかければかけるほど拡散力が上がるため、ある程度の予算が必要になります。

効果測定を定期的に行い、どの広告が成果を上げているかを分析することで、広告費用対効果を最大化しましょう。

チラシ・ポスティング

チラシのポスティングは探偵業において今なお効果的な集客方法で、特に開業初期の資金が限られている時期には、比較的低コストで実施できる点が魅力です。

ポスティングの強みは、インターネットを利用しない高齢者など、デジタル広告では届きにくい潜在顧客にリーチできます。

効果を高めるコツとしては、浮気調査や人探しなど具体的な「悩み」に訴えかけるワードを大きく掲載し、事務所の地図情報や所長・スタッフの写真を載せて安心感を与えることが重要です。

また、需要が高まる時期(バレンタインやクリスマス時期の浮気調査など)に合わせた集中的なポスティングや、ターゲット層の多いエリアを選定することで、少ない枚数でも高い反響を得られます。

マッチングサイト集客

探偵業界専用のマッチングサイトを活用することで、効率的に案件を獲得できます。

「YANBON(ヤンボン)」や「ミツモア」などのプラットフォームでは、調査依頼を探している顧客と直接つながることが可能です。

マッチングサイトの最大のメリットは、すでに探偵サービスを求めている顧客と出会えることです。

登録時には自社の強みやスキルを明確にアピールし、評価システムで良い評価を得ることで信頼を構築しましょう。

時間や場所を問わず案件を獲得できるため、地域に縛られない事業展開も可能になります。

ブログで情報発信

また、ブログを通じて探偵としての専門性や信頼性をアピールすることで、潜在的な顧客に対して価値を提供できます。

浮気調査の手法や人探しのコツなど、一般の人が知りたい情報を分かりやすく解説することで、検索エンジンでの上位表示も期待できます。

ただし、プライバシーに配慮し、実際の調査事例を紹介する際は個人が特定されないよう細心の注意を払いましょう。

定期的な更新と質の高いコンテンツ作成を心がけることで、SEO効果を高め、新規顧客獲得につなげることができます。

探偵業は「調べる」ことに関して市場を独占している業種なので、その専門性を活かした情報発信は大きな集客効果を生み出します。

地域誌広告への出稿

地域密着型の情報発信をしているタウン情報誌やフリーペーパーへの広告掲載は、探偵事務所の集客において今でも効果的な手段です。

特に地域に根ざした探偵業では、全国紙よりも地域誌の方が反響率が高くなります。インターネット広告ではリーチできない顧客層にアプローチできる点も大きなメリットです。

最近では紙媒体と連動したWebマガジンも増えており、こちらは広告料が比較的安価なケースが多いため、コスト面でも魅力的です。

ただし、効果を出すためには一度きりではなく、複数回にわたって出稿し、読者に印象付けることを意識しましょう。

探偵になるにはまとめ

探偵になるには、調査力や観察力、法律知識、コミュニケーション能力が欠かせません。

特別な資格は不要ですが、探偵学校や研修を受けることで専門知識や技術を身につけられます。

また、成功するためには依頼者から信頼を得るための実績作りやマーケティング戦略も重要で、独立開業を目指すなら、経営スキルも磨く必要があります。

探偵業に興味がある方は、まず業界の情報を集め、学びを深めながらスキルアップを目指しましょう!