「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」はビジネスメールや商談における締めの言葉で非常によく登場します。
今回は、この「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」というフレーズの使い方や別の言い回し、使用例など詳しく紹介します。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」の基本的な意味と背景
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」の直訳的な意味は、「これからもよろしくお願いします」となります。
この言葉は相手に対して尊敬の念を示し、これからも同じように良好な関係を続けていきたいという希望や期待を伝えるために用いられます。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」はフォーマルな表現ですが、ビジネスシーンだけでなくプライベートな場面でも使える便利なフレーズです。
なお、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」「引き続き何卒よろしくお願いいたします」といったフレーズもありますが、これらはほぼ同じ意味です。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」を使った例文
ビジネスシーンでの例文
- 「新たなプロジェクトを任せていただき、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「過去一年間のご指導、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「納期に間に合うよう、社員一同最善を尽くします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「新製品の発売がスムーズに行われましたこと、ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「本日の打ち合わせでの貴重なご意見、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
日常生活での例文
- 「先日は家族みんなで美味しいお食事をご馳走さまでした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「こどもの面倒を見ていただき、本当に助かりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「引越しの手伝い、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「昨日は楽しい時間をありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」の類語と言い換え
- 「今後ともご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます」: 社会的な場面やビジネスの文脈で、上司や先輩、指導者に対する尊敬と感謝を示すときに使われます。
- 「今後ともご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます」: 主にビジネスシーンで、お客様に対して商売を続けるための支援を頼む時に使われます。
- 「今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます」: 社会的な場面やビジネスの文脈で、相手からの支援や協力を今後も期待する意を示すために使われます。
- 「今後もお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます」: 主にビジネスシーンで、顧客や取引先からの援助や協力を引き続き期待する際に使われます。
- 「今後ともご支援のほど、心からお願い申し上げます」: 一般的なシーンで、今後も相手からの支援や援助を願う時に使われます。
- 「今後もお世話になりますので、よろしくお願いします」: 比較的カジュアルな場面や、相手との関係がそれほどフォーマルでない場合に使用します。
- 「これからもよろしくおねがいします」: 非公式の場面や、友人や知人とのやり取りで使われます。
- 「今後もご指導いただければ幸いです」: 社会的な場面やビジネスの文脈で、上司や先輩、指導者に対する尊敬と感謝を示すときに使われます。
- 「今後も一緒に働けることを楽しみにしています」: ビジネスシーンで、チームメイトや同僚に対して、今後も共に働くことを楽しみにしていることを示すために使われます。
- 「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」: ほとんど同じ意味ですが、よりフォーマルな印象を強くします。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」の具体的な使用場面
ビジネスメール
ビジネスのメールでは、報告、依頼、提案などを行った後、最後に「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」を挿入することで、相手との関係維持や、今後の協力を期待する意思を示すことができます。
挨拶文
新年の挨拶や、ビジネスの年初めの挨拶に、「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」を使用すると、新たな年の始まりにおける継続的な関係性を強調し、相手からの協力をお願いすることができます。
打ち合わせの締めの言葉
打ち合わせが終わって解散するにあたって、最後に「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と伝えると、誠実で丁寧な印象を相手に与えることができます。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」を使う際の注意点
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」は基本的に、相手との関係が継続することが明らかな場合や、今後も相手と接する機会があると予想される場合に使用します。一回限りの取引や、相手との関係がこれ以上継続しないことが明らかな場合は、使うべきではありません。
またこのフレーズは敬語表現にあたるので、前後の言葉遣いや文脈に気を付けることが大切です。たとえば、ビジネスメールであれば、敬称を忘れずに使用し、尊敬語や謙譲語を適切に使用することが必要です。
なお、メールのやり取りを続けていると、末尾がいつも「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」になってしまうことがあります。
そんな時は同じ意味である「今後とも何卒よろしくお願いいたします」「引き続きどうぞよろしくお願いいたします」といった表現も使えると良いでしょう。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」を使ったビジネスメール例
〇〇様
お世話になっております。XX社のYYと申します。
先日はお忙しい中、ご対応いただきましてありがとうございました。
その後、我々の提案について、何かご意見やご感想がございましたら、お気軽にお知らせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」の使い方や言い換え表現まとめ
本記事では、「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」という表現の意味、使い方、言い換え表現などを解説しました。類似表現とともに理解し、適切に使用することで、ビジネスシーンなどでのコミュニケーションがさらにスムーズになるでしょう。