日常生活やビジネスの中で頻繁に使われる表現「ついでに」。この表現は、非常に便利でありながら、その意味や使用方法を完全に理解していない人も少なくありません。この記事では、「ついでに」の正確な意味から、その使用場面やビジネスで使える言い換え、注意点まで詳しく解説していきます。
ついでにの基本的な意味と背景
「ついでに」とは、主な目的や行動を行う際に、それと一緒に別のことも同時に行うことを指す表現です。効率的な行動や時間の節約を意識した際に使われます。
「ついでに」を使った例文
ビジネスシーンでの例文
- 打ち合わせのついでに、資料の確認をしておきます。
- 出張のついでに、現地のクライアントとも面談したいと思います。
- 会議のついでに、新しいプロジェクトの提案もさせていただきます。
- 研修のついでに、他部署の人たちとの交流も深めてきました。
- 見積もりのついでに、納期の確認をしておくことができますか?
- 報告書の提出のついでに、次回のミーティングの日程も確認しました。
- 勤務表の提出のついでに、来月のシフトも確認してください。
日常生活での例文
- 買い物に行くついでに、ゴミも出してきます。
- 散歩のついでに、郵便を出してきた。
- 病院に行くついでに、薬局で薬も買ってきました。
- 友達に会うついでに、新しいカフェを探してみたい。
- 旅行のついでに、お土産も買ってくるつもりです。
- ジムに行くついでに、近くの本屋にも寄ってみようかと思ってます。
- 車のオイル交換のついでに、タイヤの点検もお願いしたいです。
「ついでに」の類語と言い換え
「ついでに」という表現は、ある行動を行う際に、その際に別の行動や質問を追加で行う意図を表す言葉です。ビジネスコミュニケーションでは、同じ意味やニュアンスを持つ類語や言い換えがいくつかあります。以下にいくつかの例とそれぞれのニュアンスを示します。
- おまけに: よりカジュアルなニュアンスで、追加の情報や状況を示す際に使用します。
- 加えて: 公式な文脈で使用されることが多く、追加情報を伝える時に使われます。
- その上: 付加的な情報や、さらに重要な情報を強調する際に用いられることが多いです。
- 更に: 追加情報を示す時や、強調したい時に用いられる表現です。
- また: さまざまな文脈で使用される汎用的な接続詞で、追加の情報や点を付け加える際に使用します。
- その際に: 特定の行動や状況を指し、その際に別の行動や情報を追加で行うことを伝える。
- ちなみに: 相手に対して、その話題に関連する別の情報や事実を提示することを意図する。
- 関連して: 特定のテーマや内容に関連する追加情報や要求があることを伝える。
- その他にも: 既存の情報や提案に加えて、さらに別のアイディアや要素を追加することを示す。
「ついでに」の具体的な使用場面5つ
- 友人や家族との約束がある日、その場所の近くで用事があるとき。「映画を見るついでに、近くのレストランで食事をする」というように。
- 仕事で外出する際に、その地域に関連した仕事も同時に行う。例:「大阪でのセミナーのついでに、関西の取引先ともミーティングを設定する」。
- 学校や習い事の帰りに、その近くの店や施設を利用する。例:「ピアノのレッスンが終わったら、ついでに図書館にも行く」。
- 特定のイベントや行事がある場所で、その他のアトラクションや施設も楽しむ。例:「花火大会を見に行くついでに、夜市も楽しむ」。
- 家での作業中に、他の家事も同時に行う。例:「洗濯をするついでに、掃除もしてしまう」。
「ついでに」を使う際の注意点
「ついでに」を使うタイミング
「ついでに」は主要な行動や目的に付随して行う行動を表すので、主要な行動や目的が明確でないときに使うと、相手に伝わりにくくなる可能性があります。
「ついでに」を使う際のマナーと具体例
ビジネスシーンなどで「ついでに」という表現を使う場合、その付随する行動が主要な行動を軽視していると受け取られることがあるので注意が必要です。例:「契約のついでに、少し質問があるのですが…」ではなく、「契約に関して、さらに質問があるのですが…」のように表現すると良いでしょう。
「ついでに」を使ったビジネスメール例
件名: 明日のミーティング資料について
山田様
いつもお世話になっております、田中でございます。
明日のミーティングに向けて、参考資料を添付いたします。ご確認いただければ幸いです。
また、ついでに申し上げますが、先日の打ち合わせで触れた新製品のサンプルも明日お持ちいたしますので、ご興味があればお声がけください。
何かご不明点、ご質問等がございましたら、お気軽にご連絡ください。
よろしくお願い申し上げます。
「ついでに」の意味や使い方・例文まとめ
「ついでに」は、日常生活やビジネスの中で非常に便利な表現として使われています。主要な行動や目的とともに、効率的に何かを行う際にこの表現を使うことができます。しかし、使用する場面やニュアンスに注意して、相手を尊重する態度で使うことが大切です。