ここでは「誠に恐れ入りますが」の適切な使い方や類語、ビジネスメールでの使用例まで詳しく紹介します。
「誠に恐れ入りますが」の基本的な意味と背景
「誠に恐れ入りますが」は、相手に何かをお願いする際や、迷惑をかける可能性があることを伝える時に使われる謙遜の表現です。「誠に」は「本当に」という意味で、「恐れ入る」は「申し訳なく思う」というニュアンスを持っています。
「誠に恐れ入りますが」を使った例文
ビジネスシーンでの例文
- 誠に恐れ入りますが、提出期限を延ばしていただけますか。
- 誠に恐れ入りますが、再度内容の確認をさせてください。
- 誠に恐れ入りますが、打ち合わせの日程を変更させていただきたく存じます。
- 誠に恐れ入りますが、資料の送付をお願いできますでしょうか。
- 誠に恐れ入りますが、先方との調整中のため、回答に時間がかかるかと思います。
- 誠に恐れ入りますが、本日中の対応が難しい状況です。
- 誠に恐れ入りますが、請求書の再発行をお願いいたします。
日常生活での例文
- 誠に恐れ入りますが、少し音を小さくしていただけますか。
- 誠に恐れ入りますが、道を教えていただけるとありがたいです。
- 誠に恐れ入りますが、荷物を持っていただけないでしょうか。
- 誠に恐れ入りますが、駐車場の場所を教えてください。
- 誠に恐れ入りますが、迷子のアナウンスをお願いできますか。
- 誠に恐れ入りますが、部屋を変更していただくことは可能でしょうか。
「誠に恐れ入りますが」の類語と言い換え
「誠に恐れ入りますが」の類語とそれぞれのニュアンスを以下のように解説します:
- 何卒よろしくお願い申し上げます:「何卒」という言葉が入ることで、さらに謙虚かつ緊急性や強く頼む意味合いが強調されます。ビジネスシーンでよく使われる表現です。
- 何とぞご了承ください:相手に理解や許可を求める場面で使用される表現です。理解してもらいたい内容や状況を伝えた後に使います。
- 申し訳ございませんが:お詫びや謝罪の意味合いが強いです。何かの手間や迷惑をかける場合に前置きとして使われます。
- 恐縮ですが:相手に対する遠慮や気を使っていることを表現する際に使われる表現です。
- 何卒ご容赦ください:何かのミスや不手際に対して、相手に寛容な態度を求める際の表現です。
「誠に恐れ入りますが」の具体的な使用場面
「誠に恐れ入りますが」は、ビジネスやフォーマルなコミュニケーションにおいて、依頼やお願いをする際によく使われる表現です。以下は、具体的な使用場面の例です。
ミーティングへの参加要請
例: 「誠に恐れ入りますが、次回のミーティングにご参加いただけますでしょうか?」
ビジネスミーティングや会議に他の人を招待する際、その日程や参加を依頼する際に使用されます。
資料提供の依頼
例: 「誠に恐れ入りますが、プロジェクトの進捗状況に関する資料をご提供いただけますでしょうか?」
他の人から特定の資料や情報を提供してもらう際、依頼の際に使用されます。
遅刻や欠席の報告
例: 「誠に恐れ入りますが、急用により本日の会議に遅れることになりそうです。」
会議や予定されたイベントに遅刻したり、参加できないことを報告する際に、その遅刻や欠席をお詫びするために使用されます。
アポイントメントの変更依頼
例: 「誠に恐れ入りますが、次回の面談の日程を変更させていただけますでしょうか?」
予定されたアポイントメントや面談の日時や場所を変更したい場合、その変更を相手に依頼する際に使用されます。
フォーマルなお願い
例: 「誠に恐れ入りますが、次回のプロジェクト会議へのご参加をお願い申し上げます。」
一般的なビジネスコミュニケーションにおいて、依頼やお願いをする際、相手に対する丁寧さを示すために使用されます。
「誠に恐れ入りますが」を使う際の注意点
「誠に恐れ入りますが」を使うタイミング
「誠に恐れ入りますが」は、相手に何かを頼むときや、お知らせ、お詫びなどの際に使われることが多いです。使うシチュエーションを誤ると、逆に不自然に感じられることがあります。
「誠に恐れ入りますが」を使う際のマナーと具体例
一つのメール内で何度も「誠に恐れ入りますが」と繰り返すのは避けたほうがよいです。適切な箇所で一度使用するだけで十分です。
また、日常会話や非フォーマルなシーンでの使用は避けたほうがよいでしょう。ビジネスシーン特有の表現であり、カジュアルな場面では不自然に感じられることがあります。
「誠に恐れ入りますが」を使ったビジネスメール例
件名:納期の変更について
田中様
いつもご契約いただき、誠にありがとうございます。
誠に恐れ入りますが、先日ご注文いただいた商品Aの納期につきまして、製造の遅延が生じてしまい、予定よりも3日遅れる見込みとなりました。
大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
「誠に恐れ入りますが」の意味や使い方・例文まとめ
「誠に恐れ入りますが」という表現は、相手への敬意を示すための重要な言葉です。ビジネスや日常生活でのコミュニケーションをスムーズにするために、このフレーズの意味や使い方を正しく理解し、適切に活用していきましょう。