「オンライン帰省のメリットはどんなところ?」
「オンライン帰省におすすめのツールは何?」
昨今の感染症の流行によって、大規模な移動が控えられる中、実家にはもう何年も帰省が出来ていない、という方も多いのではないでしょうか。
感染対策をしながらも、実家との交流を楽しめるオンライン帰省は、自治体でも推奨されており、オンライン帰省ならではの魅力やメリットが豊富にあります。
今回はオンライン帰省のメリットやデメリット、おすすめのツール紹介など、オンライン帰省について詳しく解説していきます。
- オンライン帰省ならではのメリットがある
- オンライン帰省の成功には準備が必要
- お互いが使いやすいツールを使用する
オンライン帰省とは
オンライン帰省とは、2020年から流行した感染症の影響で、帰省を自粛する動きが出来た頃から発展した、新たな帰省の形です。
国や自治体が感染症対策の一環として、直接足を運ぶ従来の帰省ではなく、ビデオ通話つーりや、Web会議システムを利用して実家にいる家族との交流を行う、オンライン帰省を推奨しています。
オンライン帰省は、帰省にかかる費用はほとんどないに等しく、休暇なども取る必要がなく、気軽に遠方に住む家族と触れ合える帰省の形として、多くの人が実践している方法です。
オンライン帰省のメリット
この見出しでは、オンライン帰省のメリットを詳しく解説していきます。
気軽に行える
オンライン帰省の最大のメリットともいえるのが、気軽に行えることです。
従来の帰省とは異なり、移動する必要がないので、移動にかかる手間を省けたり、交通費などの費用がかかりません。
元々遠方に実家がある人の場合は特に、オンライン帰省は移動にかかる手間を削減できるメリットが大きいです。
また、手間や費用がかからないことで、従来の帰省より頻繁に行えるのが特徴で、メリットと感じる人も多いでしょう。
感染症のリスクがない
オンライン帰省は、直接会うわけではないので、感染症のリスクがありません。
特に免疫力が低下している高齢者や、乳幼児がいる場合には、感染症にかかることや、重症化のリスクを抑える手段として、オンライン帰省は有効です。
オンライン帰省はこうした感染症対策の観点からも、国や自治体で推奨している方法になるため、新しい生活様式の一環として取り入れるのもおすすめ出来ます。
オンライン帰省のデメリット
オンライン帰省のデメリットを、この見出しで詳しく解説していきます。
リモートなので満足感は得られにくい
実際に会うことが出来る従来の帰省と比べて、オンライン帰省はリモートで行われるため、満足感は得られにくいです。
従来の帰省と比較すると、リモートでは相手の表情や反応が分かりづらく、コミュニケーションが取りにくく感じることもあります。
実際に触れ合えるわけではないので、子供の成長などは特に感じにくい点がデメリットといえます。
子供を画面に集中させることが大変
お子さんがいる家庭では、祖父母との通話の際に子供を画面に集中させることが難しいという問題もあるでしょう。
子供は様々なことに関心が移ってしまいますし、それを強制的に制限することもあまり好ましいとは言えません。オフラインであればそれでも祖父母側は孫を身近に感じられたのですが、オンラインではそうもいきません。
解決策としては、画角の広いカメラを使うことなどもありますが、基本的には「子供はそういうものだ」と一種の諦めを持つことも大切かもしれません。
高齢者は不慣れな場合も
こちらがリモートに慣れていても、相手が祖父母や父母など高齢な場合には、リモートでのコミュニケーションに戸惑うことがあります。
ビデオ電話ツールやWeb会議ツールを使いこなしているわけではない相手に対しては、事前に使用するツールの使い方を教えなくてはいけない場合もあります。
場合によっては、こうしたツールが使えるように機材を整えるところからやらなくてはならないこともあります。
教えることが面倒に思う人や、教えることでケンカに発展しやすい人は、オンライン帰省がかえって悪影響になる可能性もあります。
また、使えるようにセッティングをしても、実際にオンライン帰省を行っている最中にトラブルが起こると、対応出来ない場合も多いです。
高齢者世代にオンライン帰省が浸透していない理由
高齢者世代にオンライン帰省が浸透しない理由は、上記の見出しで挙げたデメリットも多きく影響していますが、高齢世代にスマートフォンが浸透していないことも理由に挙げられます。
株式会社ブランド総合研究所が行った、「スマホと帰省についての調査」によると、高齢者世代へのオンライン帰省への浸透度が低いことが分かります。
これには、高齢者世代のスマートフォンの普及率が低いことが調査の結果わかりました。
その一方で、スマートフォンでしてみたいことの1位に「家族とのビデオ通話をする」と答えた人が、21.1%という結果があります。
実際に、ビデオ通話で離れた家族と交流を持ちたいけど、スマートフォンの所有がネックになっているというのが、今回の調査から分かりました。
オンライン帰省のやり方
この見出しでは、オンライン帰省のやり方を詳しく解説します。
使用機材を準備する
オンライン帰省をするには、配信で使用する機材を準備する必要があります。
用意する機材の例としては、
- PCやタブレットなどの端末
- カメラ・マイク(PC内蔵のものでも可)
これらが揃っていれば問題なくオンライン帰省を始めることが出来ます。
また、PCやタブレットなどの端末ではなくても、スマートフォンがあれば気軽に行うことが可能です。
参加する双方が機材を持っている必要があるため、確認をしておきましょう。
利用するツールの選び方、おすすめのツールは他の見出しで紹介します。
イヤホン・ヘッドセットがあるとなお良い
PCやタブレットにはマイクが搭載されている場合が多いですが、内蔵されているマイクはあまり性能がよくない場合もあります。
マイクの性能が悪いと、自分の声が聞き取りづらくなってしまう場合があり、声の伝わりが悪いことが、相手のストレスになる場合が多いです。
これを解消するために、イヤホンやヘッドセットがあると、高音質で相手に声が届きやすくなるためおすすめです。
また、内蔵カメラについても同様で、内蔵のものより専用のカメラを使ったほうが、高画質な映像で見ることが出来るので、別途用意するのも良いでしょう。
ビデオ・テレビ通話ツールを用意する
実際にオンライン帰省の通話で使用するツールを選んで、必要ならインストールをしたり、会員登録などを行って使えるように用意しておく必要があります。
双方間で同じツールの準備が必要なので、参加する家族にも伝えておくよにしましょう。
おすすめのツールや選び方は、以下の見出しで詳しく解説しています。
オンライン環境が問題ないか確認する
オンライン環境がしっかり整っているかを確認しましょう。
事前にテストを行うことで、オンライン環境に問題なく開催出来るか確認しておくのがおすすめです。
テストしておくことで、トラブル発生時も対処しやすくなり、他のツールに切り替えるなどの対応がスムーズに出来ます。
通信料を考えてWi-Fi環境を使うのがおすすめ
モバイル通信を使用したままテレビ電話を行うと、通信量が多くなってしまい、その分料金も発生してしまいます。
通信量が使い放題のプランなら、あまり問題はありませんが、せっかく安く帰省出来るオンライン帰省で料金がかかってしまうのは考えたいところです。
オンライン帰省を行う場合は、通信費を気にせず実施出来るWi-Fi環境を整えておくのがおすすめです。
オンライン帰省に使うビデオ通話ツールの選び方
オンライン帰省におすすめのビデオ通話ツールの選び方や、おすすめのツールを詳しく解説しています。
使いやすさ
まずは簡単に使えるツールを選ぶのがおすすめです。
祖父母・父母など、機械操作に不慣れな人でも操作が簡単で、手軽に使用出来るツールを選ぶことが、スムーズなオンライン帰省をするのに重要です。
使用するツールによっては、事前にアプリのインストールが必要だったり、登録が必要になるものもあります。
オンライン帰省では、URLをクリックするだけで利用出来る手軽なものを使用するのがおすすめです。
まずは実際に使ってみて、誰でも使えるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
音声・映像の安定性
音声や映像が安定しているかどうかは、スムーズな進行が出来るかに関わってきます。
音声や映像が安定していないと、参加者のストレスに繋がります。 せっかく離れた家族とコミュニケーションがとれる機会なので、スムーズに進められるような安定性が大切です。
ビデオ電話ツールや会議ツールなど、オンライン帰省に使用されるツールの音声や映像の安定性は、どれも同一水準ではありません。
ツールの音声や映像の安定性が整っていないと、いくら周辺環境を整えてもどうにもできません。
オンライン帰省に使用予定のツールをまずは試してみて、問題がないかを判断してからオンライン帰省に使用するのがおすすめです。
搭載されている機能
使用予定のツールにどのような機能があるのか、事前に確認をしておきましょう。
例えば、背景が自由に変えられたり、顔がキャラクターなどに合成が出来たりするものや、ホワイトボード機能でお絵描きが出来るなど、子供が遊べる機能や、チャット機能があるとオンライン帰省が盛り上がります。
特にオンラインコミュニケーションツールの「MetaLife」は、アバターの見た目や背景を自由にデザインできるなど、エンタメ性の高さが魅力になっています。家族みんなで楽しめる「MetaLife」について、後ほど詳しく解説します。
オンライン帰省におすすめのビデオ通話ツール
この見出しでは、オンライン帰省におすすめのビデオ電話ツールを紹介します。
MetaLife
MetaLifeは、アバターとなって同じ仮想空間上に集まり、近くにいるアバター同士で会話を楽しめる、新しいオンラインコミュニケーションツールです。上記で述べたエンタメ性の高さの他にも、様々な魅力があるツールです。
例えば、アバターを自由に移動させることができるのも魅力の一つです。親戚など大人数で集まった場合でも、アバター同士を近づけるだけで自分の話したい人と会話をすることができます。
さらに、使いやすさも魅力です。主催者がスペースとURLを発行すれば、他の人達はそのURLをクリックするだけで簡単に参加することができます。オンラインツールに慣れていない方々にもおすすめのツールと言えるでしょう。
25人までは無料で音声通話が可能なので、気軽に試してみるのがおすすめです。
LINE
LINEは気軽にトークが出来る定番アプリでもあり、祖父母世代・父母世代でも取り入れている方が多いアプリです。
操作も簡単で、ビデオ通話は通話したい相手のトーク画面上から簡単に出来るので、操作に不慣れな方や初めての方にもおすすめ出来ます。
スマートフォンがあれば気軽にビデオ通話を試せて、様々なエフェクト機能も使うことが出来ます。
ビデオ通話は無料ですが、お互いにデータ通信量がかかるため、使い放題プランかWi-fi環境の元で行うのがおすすめです。
ビデオ通話は最大200人で可能ですが、画面上には自分を含めて最大6名までしか映りません。
PC版では最大16人まで画面上に写るので、人数が多くなる場合はPC版アプリをダウンロードして行うのがいいでしょう。
Zoom
Zoomはテレワークツールとして多くの企業で導入されています。
アカウント作成が必要ですが、個人でも無料で使用出来て、無料プランなら最大100人まで、手軽にビデオ通話をすることが出来ます。
主催者がアカウントを作成すれば、URLをクリックするだけで通話に参加することが出来る手軽さが魅力で、ITスキルがない人でも利用しやすいのが特徴です。
音質もよく、チャット機能もついているので、オンライン帰省にも活用しやすいツールの1つです。
無料アカウントの場合は、40分の利用制限が設けられているため、少し物足りなく感じることがあるかもしれません。
Googleハングアウト
Googleハングアウトは、無料でWeb会議が出来るツールとして企業などで活用されていますが、コミュニケーションツールとして利用することが出来ます。
インターネットに接続出来れば、パソコンでもスマートフォンでも利用することが出来るのが特徴です。
デメリットは画質があまりよくないと言われている点と、参加者全員がGoogleアカウントを登録していなくてはなりません。
また、Googleの同様のコミュニケーションツールとして、今後はGoogle Meetに完全移行する予定です。
Google Meetは無料で250人まで利用が出来て、Googleユーザー以外の参加も可能です。
URLをクリックするだけでビデオ通話に参加することが出来る手軽さがあります。
Skype
Skypeはネット環境が整っていれば、無料で世界中の人と繋がることが出来るコミュニケーションツールです。
無料で利用出来るのは、1日4時間・1ヵ月合計100時間と、他の無料ツールより長く設定されているので、安心して利用することが出来ます。
画質や音声も問題なく使用出来るので、ストレスなくオンライン帰省を楽しむことが出来ます。
参加する人全員がSkypeか、Microsoftの登録をしなくてはいけないので、登録作業に抵抗がある祖父母世代や父母世代では、登録に苦戦することがあるかもしれません。
しかしお互いID登録をすれば、次回からは1クリックでビデオ通話を楽しむことが出来る操作性の良さが魅力です。
Messenger
Messengerは、Facebookと連動しているコミュニケーションアプリで、無料で利用することが出来ます。
画面上でカメラマークをクリックするだけでビデオ通話が開始出来る操作性の良さが魅力で、相手がMessengerを利用中かどうかがオンライン中として表示されるので、即時通話も可能です。
messengerでのビデオ通話は、インターネット回線があれば時間制限なく通話が可能で、最大6人でグループ通話が出来ます。
顔文字アイコンに変えたり、エフェクトが色々あるので、遊びながら通話を楽しめます。
Facebookを利用していない相手と通話をする場合には、メッセージリクエストを送信して、相手がMessengerアプリをインストールしなくては通話が出来ません。
オンライン帰省の前に準備しておくべきこと
この見出しでは、オンライン帰省の前に準備しておくといいことを解説します。
話題を考えておく
直接会って話をするわけではないオンライン帰省の場合、会話が続かなくなってしまう可能性もあります。
お互いの近況報告をしあったあとは、どんな話題で話をするのか、ある程度考えておくとスムーズです。
子供がいる場合は、子供の成長や出来るようになったことなどを例に挙げて話をしたり、お互い画面上で様子が見えるので、子供の作品など見せあうのもいいでしょう。
Googleのストリートビューを活用すると、実家周辺の様子を見ることが出来るので、離れていながらも実家に帰った雰囲気を感じることが出来るでしょう。
飲食を用意しておくのも良い
オンライン帰省を始める前に、食べ物や飲み物を用意しておくのがおすすめです。
オンラインでのコミュニケーションが始まると、席を立ちづらくなったりします。 また、事前に食べ物が揃っていると、家族で食事をしているような雰囲気を感じられることもあります。
同じ料理で揃えたり、オンライン飲み会などに対応している仕出し料理などをお互い届くようにしておいたり、お互いの地域の名産を送り合って、オンライン帰省に併せて食べたり飲んだりするのも話題が広がりおすすめです。
オンライン帰省のやり方・メリットやデメリットについてまとめ
- 実際に帰省をするより安く行えて、お金もかからないのがオンライン帰省の魅力
- 使用するツールは操作が簡単で手軽に出来るものを選ぶ
- 事前にツールのテストをしておくとスムーズ
オンライン帰省は実際に帰省するより手間もお金もかからないため、頻繁に行うことが出来ますが、祖父母世代や父母世代は不慣れな方が多くて、オンライン帰省が負担に感じることもあります。
誰でも手軽に出来る操作が簡単なツールを活用することがオンライン帰省を成功させるコツです。
今回の記事で紹介したコミュニケーションツールは、オンライン帰省に活用しやすいものをピックアップしているので、ぜひ活用してみてください。