「バーチャルオフィスってたくさん出てるみたいだけど、違いが分からない...」
「おすすめのバーチャルオフィスツールが知りたい!」
バーチャルオフィスは、ZoomやSkypeなどこれまでのテレワークツールにとって代わる便利なオンラインコミュニケーションツールです。
ぜひバーチャルオフィスを導入して、社内のコミュニケーション不足解消と仕事の生産性・作業効率アップを測りましょう!
今回は、おすすめのバーチャルオフィス18選をタイプ・料金・機能などを比較しながらわかりやすく解説します。
バーチャルオフィス導入のメリット・デメリットや注意点についても解説するため、導入を迷われている方は是非ご覧ください。
- バーチャルオフィスとはネット上の仮想オフィス
- チャット機能・ビデオ通話・情報共有・アバターなど機能豊富
- コンセプト・想定規模・料金形態などがそれぞれ異なるため比較検討が必要
仮想オフィス(バーチャルオフィスツール)とは?
バーチャルオフィスは、リモートワークをしながら擬似的に同一のオフィスで仕事をしているように感じられるWEBツールで、仮想オフィスとも呼ばれます。
出社していなくても、仮想空間で同僚とコミュニケーションを取れるので、ビデオ会議ツールに代わるものとして注目されているサービスです。
以下では、バーチャルオフィスの概要を解説します。
仮想オフィス=住所貸しのオフィス?
「仮想オフィス」「バーチャルオフィス」のワードでネット検索にかけると、単に住所貸しのために使用するオフィスを指す場合がありますが、今回解説するのはこちらではありません。
ここでいう「バーチャルオフィス」は、オフィス用の貸し住所ではなく、リモートワークの推進にとても役立つバーチャル空間上に用意されたメタバース空間です。
バーチャルオフィスは、テレワークの人が抱えがちなデメリットをカバーしてくれるツールとして広まっています。
在宅勤務におけるコミュニケーションの課題
在宅勤務の方の多くが抱えているデメリットとは、人との接触が減少したことによるコミュニケーション不足です。
2021年3月に国土交通省が発表したデータによると、2020年のテレワーク実施者は2019年の9.8%から19.7%へと倍増しているとしており、出社しないでテレワーク勤務となった人が昨今急速に増えていることがわかります。
しかし一方で、在宅勤務による生産性の低下も問題になっており、その根底にあるのがテレワーク化によるコミュニケーション不足です。
内閣府による「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、リモートワーク実施率の高い業種では「仕事の効率性や生産性が減少した」と回答する割合が高い傾向にあります。
出典:新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査
指摘されている課題は?
在宅勤務になったことで、以下のような問題が浮き彫りになりました。
- 組織としての一体感の低下
- 状況がわからないことによる孤独感
- 人間関係・信頼関係の構築
対面の時には自然と行われていた挨拶や雑談・周囲の気配や労働環境がなくなったことで出てきたのが、在宅勤務者のコミュニケーションの課題です。
バーチャルオフィスは、人とのつながりが希薄になりがちな在宅勤務において問題解決の糸口となるでしょう。
主なおすすめのバーチャルオフィスツール18選!
それでは、おすすめのバーチャルオフィス18選を紹介します。
MetaLife(メタライフ)
MetaLifeは、それぞれがアバターとなってオンラインスペースに集まり、アバターが近づくと話すことができるバーチャルオフィスです。
近づいたアバターの声は聞こえますが、遠くにいるアバターの声は聞こえないため、実際のオフィスで話しているような感覚でコミュニケーションを取ることができます。
そのため、従来の在宅勤務よりも社員同士のコミュニケーションが増え、孤独感や人間関係などの問題を解消できるのが魅力です。
アバターを自由にデザインできるエンタメ性に加えて、画面共有機能、ホワイトボード機能など便利な機能が一通り揃っています。Slack、Teamsなど外部サービスとの連携も可能で、オンラインでも仕事の生産性を上げることが可能です。
さらに他のバーチャルオフィスのサービスと比較すると、無料で利用できる人数が多いのも嬉しいところです。
リリース1年半で40万人以上が利用
MetaLifeはリリース1年半で40万人以上に利用されており、多くの企業がリモートでの業務効率の向上やチームのメンタルケアへの効果を実感しています。
また、メタバースを活用した新しい働き方として、キングコング西野亮廣、オリエンタルラジオ中田敦彦などのYouTubeチャンネルでも取り上げられています。
oVice
oViceは、二次元上のアバターを動かして、まるでオフィスにいるかのようなコミュニケーションが取れるバーチャルオフィスです。
oViceは、近くのアバターの声は大きく、遠くのアバターの声は小さく聞こえるなど臨場感が味わえる作りになっています。
この機能によって、現実のオフィスで話したい人に近寄って行って話しかけるような自然さを味わえるでしょう。
料金は1スペース(20人)あたり5,500円/月からと、比較的安いです。また、日本語にも対応しています。
RISA
RISAは、ポップなデザインのアバターが可愛い2Dタイプのバーチャルオフィスツールです。
RISAのアバターは、髪型・服装・色などデザインが多様で、オフィスの参加者それぞれをポップに表現できるユニークさがあります。
背景についても、自社オフィスのようにカスタマイズしてオリジナリティーを出すことが可能で、楽しく利用できる工夫が凝らされているバーチャルオフィスです。
RISAのアバターには、商談中・休憩中・声かけOKなどのステータス表示機能がついており、それぞれの状況を把握するのにも便利です。
また、複数のフロアを所有できる仕組みとなっており、数千人単位で利用することも可能です。
なお料金は、相場よりもお手頃な10,000円/月で20人から利用可能で、日本語にも対応しています。
FAMoffice
FAMofficeは、シンプルなデザインのアバターで、オフィスメンバーを俯瞰的に把握できるバーチャルオフィスです。
FAMofficeは、アバターやフロアのデザインの幅広さはない一方で、ユーザー名・部署・ステータス・勤務状況などがシンプルに表示されるので把握しやすいというメリットがあります。
また、アバター同士が触れることによってビデオ通話に切り替わる機能や雑談のきっかけになるつぶやき機能があり、オフィスにいるときのような自然な会話・雑談が可能です。
費用は、初期費用として100万円かかりますが、1ユーザーあたり月額300円です。
また、対応言語は日本語となっています。
Sococo
Sococoは、テレワーク向けに多様なレイアウトのオフィスデザインを活用している2Dのバーチャルオフィスです。
宇宙ステーション・雪山・海底・都会など200以上の背景デザインからオフィスデザインが選択できるSococoですが、デザインは現在も種類が増え続けており、バーチャルオフィスのマンネリ化を防ぎます。
また、魅力はデザイン性だけでなく、フロアに入室するだけで会話ができる簡単な操作方法や教育現場でも利用しやすい「クラウド教室機能」なども魅力的です。
料金は、10人あたり月額2,5000円となっており、日本語以外に英語にも対応しています。
roundz(ラウンズ)
roundzは、カメラ機能をなくした1Dタイプのツールで、声によるコミュニケーションを重視したバーチャルツールです。
カメラ機能がないroundzは、テレワークのために身なりや部屋を整える心配がなくなり、シンプルに同僚の状況確認やコミュニケーションが楽しめます。
また、普段はマイクはオフになっていますが、ボイスチャットと画面共有によって簡単に会話がスタートできるので気軽なコミュニケーションが可能です。
なお、料金は、20人あたり月額5,500円となっており、対応言語は日本語・英語となっています。
Tandem
Tandemは、1Dタイプのデザインで、他のひとがどんな仕事をしているのか利用しているアプリ状況なども含めてわかるバーチャルオフィスです。
目的別に分けられたフロアに入室して作業を行うTandemでは、フロアに入室すれば会話の内容やプロジェクトの概要がわかるようになっています。
また、ログインしているメンバーがデスクトップに小さく表示され、作業状況やステータスが把握できるので、声をかけるタイミングなどが把握しやすいのも便利です。
Tandemの料金は、10名まで無料(11名以上は1ユーザーあたり8米ドル)となっており、小規模利用の場合はとくにおすすめのツールとなっています。
ただし、Tandemの対応言語は英語のみとなっており、2022年6月現在日本語対応はしていないので注意しましょう。
Remotty(リモティ)
Remottyは、リモートカメラを活用して、社員一人一人の作業状況を把握可能なバーチャルオフィスです。
Remottyは1Dのツールですが、2分間隔で自動撮影された写真がアイコンとして共有され、メンバー一人一人の顔を見ながら作業できます。
また、連携アプリの使用状況もまとめて把握でき、話しかける際もワンクリックなので気軽に会話を始めることが可能です。
対応言語は日本語となっておりますが、料金については非公開なので事前にRemottyに問い合わせる必要があります。
NeWork
NeWorkは、NTTコミュニケーションズが開発したバーチャルオフィスツールです。
1on1での会話や複数人での会議を気軽に行うことができ、チャットやホワイトボードなど便利なツールが揃っています。
そして大きな特徴として、NTTグループが開発から運営まで一貫して行う国産サービスであることがあげられます。多要素認証を搭載しているなど、安全性・信頼性は抜群であると言えるでしょう。
対応言語は日本語のみで、20人まで無料、50人まで月額27,500円などと比較的安いです。
VoicePing
VoicePingは、社内コミュニケーションの活発化だけでなく、業務の生産性向上に役立つバーチャルオフィスです。
例えば、音声認識AIによって会議の内容が自動で文字起こしされたり、音声翻訳によって話した内容がリアルタイムで翻訳されたりするなど、便利な機能が盛りだくさんです。
まt、タイムトラッキング機能でメンバーがどのプロジェクトに時間を使っているか把握したり、ログイン記録やステータス変更記録から、メンバーの生産性を把握したりすることが可能です。
料金は1フロア・10人まで無料、1フロア・30人までで8,250円などとなっており、日本語に対応しています。
Gather(ギャザー)
Gatherは、昔ながらのRPGのような世界観が特徴的な2Dタイプバーチャルオフィスです。
キャラクターを移動させることも可能で、自由にカスタマイズしたRPG風オフィスの中を歩き回って、ユニークな世界観の中で楽しく作業ができます。
また、カメラを使った通話・共有のミーティングノート機能など、バーチャルオフィスとしての機能も充実しているツールです。
Gatherの料金は、25人まで無料となっており、対応言語は英語のみです。
Pest by Pragli Inc.
Pestは、自分自身のアバターを使用してチャットやビデオ通話をすることが可能なバーチャルオフィスです。
性別・髪型・肌の色・服装・表情など多様なデザインから自分らしいアバター作ってアイコンとして利用できるため、カメラで自身を見られるのが苦手な方にもストレスフリーで使えます。
また、集中して仕事に取り組みたいときの「集中部屋」・メンバーが気軽に雑談できる「カフェスペース」など、目的ごとにさまざまなフロアが利用可能です。
週末にはメンバー同士でゲームを楽しむイベントもあり、社内のコミュニケーション不足を解消するきっかけとなるでしょう。
対応言語は英語のみですが、料金に関しては無料となっています。
Oasis
2DタイプのOasisは、WEB上にオフィスを作ることでメンバーの存在を可視化できるバーチャルオフィスです。
メンバーそれぞれが会話したい・会話可能・会話できないのいずれかのステータスを選択することで、話したいときに話せる人と会話をスタートできます。
また、ルームはフリースペース・集中室など用途ごとに区別することも可能で、わざわざステータス表示しなくてもメンバーの状況が把握しやすいツールです。
料金は、初期費用33,000円〜、月額空間使用料8,500円〜となっており、日本語対応しています。
Eventln Workspace
Eventln Workspaceは、オンラインイベントツールとして好評だった「Eventln」を基に作られた、バーチャルオフィスツールです。
社内全体の様子や他のメンバーの在席状況を俯瞰することができるため、適切なタイミングで他のメンバーに話しかけることができ、社内コミュニケーションの活性化に繋がります。
また、実際のオフィスのように、雑談用、共同作業用、会議室とオンライン上でスペースを分けられることも魅力です。
料金は、社員100人で月額30,000円〜となっており、最大5,000人まで利用可能です。
Virbela
Virbelaは、3Dを利用した臨場感あふれる仮想空間が魅力のバーチャルオフィスです。
Virbelaの3Dオフィスの中は、まるでその場にいるかのようなリアルさがあり、会議・雑談・スポーツやゲームなど臨場感あふれるアバター同士のコミュニケーションも可能です。
アバターに関しても、オフィスの雰囲気を壊さないフォーマル寄りのスタイルが多く、仮想空間にリアルさを深く追求したバーチャルオフィスと言えるでしょう。
対応言語は英語、料金は月額100ドルとなっていますが無料で利用できる空間もあります。
Teracy
Teracyは、メンバーのステータスや予定が一眼で可視化された画面構成が特徴的なバーチャルオフィスです。
1Dタイプでシンプルなデザインとなっており、デザインやユニークさよりも機能や使いやすさを優先したい方におすすめします。
とくに通話機能に関しては、今後の会話予定・その時の会話状況・会話のキャッチアップ・ワンクリックのコール機能などさまざまな機能があり便利です。
なお、Teracyにはベータ版があり料金無料で利用でき、対応言語は日本語・英語となっています。
SpatialChat【VR版Zoom】
VR機能によって3Dの仮想空間を作り、Zoomで繋がるバーチャルオフィスがSpatialChatです。
オキュラスクエストなどのVR用デバイスが必要となりますが、より現実世界に近い体験ができます。
背景画像もかなり多様なタイプが存在するので、飽きることなくいつでも新鮮なVR体験が可能です。
料金は、1名あたり月額20ドル~となっており、対応言語は英語のみとなっています。
Walkabout Workplace
Walkabout Workplaceは立体的に表示されるオフィスレイアウトが特徴的なバーチャルオフィスです。
フロアに誰が出社しているかなどの情報が可視化されており、社員のステータスや状況を把握しやすくなっています。
なお、Walkabout Workplaceは、G2.comのクライアント満足度において2019年2020年と連続で1位を獲得している実績あるバーチャルオフィスです。
対応言語は日本語、利用料に関しては、要相談となっているためぜひ問い合わせてみましょう。
おすすめバーチャルオフィスツール比較表
以下では、上記で紹介したバーチャルオフィスの中でも特におすすめのMetaLife・oVice・RISA・FAMoffice・Sococoの5社を比較します。
バーチャルオフィスツール | MetaLife | oVice | RISA | FAMoffice | Sococo |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | レトロなゲームのような世界観のあるバーチャルオフィスツールオンライン上で誰がどこで何をしているかが可視化された状態で働ける | 声の臨場感にこだわった現実世界に近い感覚を味わえるバーチャルオフィス操作が簡単でアイコンを相手に近づけるだけでコンタクトが取れる | ポップなデザインのアバターが可愛い2Dタイプのバーチャルオフィスステータス表示機能が充実しており状況が把握しやすい | シンプルデザインのバーチャルオフィスで状況把握が俯瞰的にできる操作が簡単なビデオ通話機能・つぶやき機能などが充実していて雑談のきっかけにもなりやすい | 教育現場などでも多く利用されているバーチャルオフィス200種以上のユニークなオフィスデザインが利用可能 |
料金 | 無料(26名以上で有料) | 5,500円〜/20人〜 | 10,000円/20人〜 | 初期費用1000,000月額300円/1ユーザー | 25,000円/10人 |
部屋のデザイン | 2D | 2D | 2D | 3D | 2D |
対応言語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語・英語 |
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス導入)のメリット
バーチャルオフィスを取り入れることで得られるメリットは、社員同士のコミュニケーションを促せることや、それによって仕事の生産性アップにもつながることです。
以下では、バーチャルオフィスツール導入がどのように作用するのか詳しく解説します。
勤務状況の可視化
バーチャルオフィスを活用すれば、社員の勤務状況が可視化できます。
テレワークのためにZoomなどを利用している方も多いですが、このようなツールでは他の人の勤務状況を視覚的に把握することは難しいです。
一方で、バーチャルオフィスツールは、他の人の勤務状況を一覧で見ることができ、視覚的に同僚の状況を把握・理解することができます。
状況の可視化によって、バーチャルオフィスは話せる・話せないの判断がしやすく、話したい人と話したい時にコミュニケーションをスムーズにとることが可能です。
雑談のチャンス
バーチャルオフィスツールを使用することで、実際のオフィスの時に生まれる雑談を再現することが可能になります。
実際のオフィスでは自然と行われていた雑談ですが、在宅勤務になったことで失われたと言う声も多いです。
しかし、バーチャルオフィスの仕組みを利用すれば話したい人と話したいときに話せるため、これまで以上にコミュニケーションがとりやすくなりました。
新たな交流接点の創出
バーチャルオフィス導入によって、今まで接点がなかった他の部署の人ともコミュニケーションがとりやすくなります。
これまでの対面式オフィスの場合、役職ごとに部屋が大幅に異なったり、そもそもフロアが異なったりするため、同じ社内でも社員同士の接点が少ないということがありました。
しかし、バーチャルオフィス内では、働く場所は関係なくみんなが同じ仮想空間内で働くため新しい交流接点が生まれやすいというメリットがあります。
教育・マネジメントの効率化
バーチャルオフィスは、将来の教育やマネジメントの効率化にも一役買うでしょう。
リモートワークを導入している企業の場合には、終業時に日報を提出するようにしている企業も多く、報告業務に時間を取られてしまうという事例も起こりがちです。
一方で、バーチャルオフィスツールの機能を活用すれば、メンバーの作業時間を把握したり、活動内容を長期的・短期的に分析することも可能になります。
バーチャルオフィスによって社内全体の働き方が可視化されるので、データをもとに社員を教育したり、マネジメントしたりすることでより効率的な働き方にジョブチェンジすることが可能です。
生産性の向上
バーチャルオフィス導入によって、生産性が向上します。
バーチャルオフィスを社内に導入することで、勤務状況が可視化され効率の良い働き方ができる・社員同士のコミュニケーションや新たな交流が生まれるなどのメリットを得ることが可能です。
特にリモートワークでは、誰にも見られていない状況から気が緩みがちです。そこで仲間との打ち合わせなど、自分の勤務状況がアバターの動きによって可視化されれば、仕事がより捗るでしょう。
効率よくコミュニケーションが取りながら、ある程度の緊張感を持って働けるようになれば、結果として、今までのリモートワークの時よりも遥かに生産性の高い働き方が可能になります。
バーチャルオフィスツールのタイプ
一言に「バーチャルオフィス」といっても、いかのように3つのタイプに分けることが可能です。
タイプごとの特色を理解して、目的に沿ったバーチャルオフィスを選びましょう。
オフィスの再現におすすめ
バーチャルオフィスには、オンライン上の仮想空間にオフィスを再現できるタイプがあります。
「MetaLife」や「oVice」などがこのタイプに当てはまり、実際には同じ空間にいなくてもメンバー同士のつながりを感じられるのが特徴です。
まるでオフィスにいるかのようなリアルさ・臨場感のあるコミュニケーションが魅力のこのタイプは、メンバー同士のコミュニケーションの活発化が期待できるでしょう。
社内外イベントの開催におすすめ
会話のしやすさや交流のしやすさに特化したタイプは、社内外のイベント会場としてもおすすめです。
ビデオ通話機能やつぶやき機能など、バーチャルオフィスにはコミュニケーションの取りやすさや話しかけやすさにこだわったものも多く、「MetaLife」や「FAMoffice」などがこれに当てはまります。
例えば、展示会・交流会・説明会・宴会の開催に使用すれば、対面の時よりも活発なコミュニケーションが期待できるでしょう。
マネジメントの効率化におすすめ
だれがどこで何をしているかが可視化できるタイプでは、マネジメントを効率化することも可能です。
「Teracy」などが当てはまるこのタイプは、メンバーのステータス・アプリの使用状況・チャットの履歴などメンバーの勤務状況を把握することが可能で、これらのデータから社員の教育・マネジメントにも繋げられます。
また、入退出のログ管理ができるツール・生産管理を行うことのできるツールもあり、対面のオフィスよりも簡単に業務内容をデータ化できるようになりました。
バーチャルオフィスツールの比較ポイント・選び方
バーチャルオフィスを選ぶ際には、以下のポイントに注目して比較・検討しましょう。
チームワークの際の機能の充実度
バーチャルオフィスには、多様な機能を備えたものがありますが、業務に必要な機能があるか・業務内でどれだけ機能を活用できるかを考えて比較しましょう。
使いたい機能がある程度絞れたら、次はそれらをどれだけ使いやすく使用できるかを比較して、適切なバーチャルオフィスを選択してください。
また、無料トライアルなど試用期間を設けているバーチャルオフィスも多いので、それを活用して実際の運用のしやすさ・機能の充実度を確認しましょう。
対応言語
日本語または英語に対応しているかどうかもバーチャルオフィスを選ぶ際には重要です。
バーチャルオフィスツールはまだまだ新興サービスであり、日本語対応をしていないものも多く存在します。
メンバーが英語に馴染みがあまりない場合、英語版は機能がどんなに充実していても使いづらいため、日本語版の用意されているバーチャルオフィスツールを使用しましょう。
プライバシー・セキュリティへの配慮
会社で使用する場合には、セキュリティが安全かどうかの確認をする必要もあります。
バーチャルオフィスは、社内の勤務状況や生産記録などのデータが入っているため、セキュリティへの配慮があるかどうかは重要事項です。
また、在宅勤務の様子を把握することにもなるので、社員側のプライバシーへの配慮もチェックしておきましょう。
料金
どのくらいの料金がかかるのかをチェックすることも必要です。
バーチャルオフィスの利用料金は、ツールの充実度や利用規模によって大きな差があります。
月額制のものが多いですが、どのくらいの人数でどのくらいの期間利用するかによって料金が異なる場合もあるので注意しましょう。
バーチャルオフィスツール導入によるデメリット
以下では、バーチャルオフィスの導入によって生じるデメリットを紹介します。
操作が難しい?
人によっては、バーチャルオフィスツールの操作が難しいと感じる場合もあります。
まだまだ新しいツールであるバーチャルオフィスは、サービス自体も発展途上にあることも多いです。
そのため、場合によっては操作をするのに少し煩わしさを感じることもあり、生産性が一時的に下がることも考えられます。
ネット環境に左右される
ネット環境が安定していなければバーチャルオフィスは利用できないため、環境によって使いやすさが左右することもあります。
カメラやマイクを使用しているほか、さまざまな機能が備わっているバーチャルオフィスは、ネット環境によってはスムーズに動作しないことも考えられるでしょう。
バーチャルオフィスを利用する際には、同時にネットの回線強度などの確認もしておき、安定した環境で利用する必要があります。
監視されているように感じる
社内状況を可視化できる一方で、監視されているように感じる可能性も否定できません。
バーチャルオフィスツールには、アイコンにステータスが表示されたり、パソコンの画面が共有されたり、さまざまな機能を用いてメンバーの存在・稼働状況を可視化するための機能が存在しています。
しかし、それを負担に感じてストレスを感じてしまう可能性も考えられるでしょう。
管理側がしっかりとメンバーの思いに寄り添う姿勢が重要となるため、ヒアリングは必要不可欠です。
チームごとに運用方法がバラバラになってしまう
バーチャルオフィスツールを導入しても、会社やチームでしっかりとした運用方法が定まっていないと、チームごとにバラバラな運用方法になってしまい生産性がかなり下がってしまう恐れがあります。
バーチャルオフィスツール導入にあたって運用方法を統一するためには、まずは運用方法をしっかりと明確にし、可視化しましょう。
また、試用期間を設けるなど試験的に運用する機会を持つことで、改善点が明らかになるのでおすすめです。
バーチャルオフィスツールで使用することのできる機能
バーチャルオフィスツールで使用可能な機能について簡単に説明します。
コミュニケーション機能
バーチャルオフィスの最も重要な機能は、コミュニケーション機能があります。
バーチャルオフィスでは、チャット・ビデオチャット・音声チャットなどのコミュニケーション機能を通じて、円滑な交流を行うことが可能です。
コミュニケーション機能の使いやすければ、メンバー同士が交流しやすくなるため重要視するべきポイントとなります。
web会議機能
ちょっとしたコミュニケーションだけでなく、正式な社内会議をwebで開くことも可能です。
会議に参加するメンバーが自分のアバターを会議室スペースに移動させるだけで、web会議を始めることができます。web会議に特化したツールとは異なり、会議を開催するごとにURLを発行する必要がないのか魅力です。
資料共有機能
バーチャルオフィスツールでは画面共有機能がついていることも多く、自分のパソコンの画面を相手に共有しながら、説明をすることも可能です。
画面共有ツールがあることで、わざわざメールなどで送信したり紙に印刷して配ったりする必要がなくなるので、作業効率もアップするでしょう。
在籍確認機能(ステータス機能)
社内の勤務状況を確認する手立てとして、在籍確認機能(ステータス機能)は便利です。
ステータスを表示できることにより、現在メンバーがどういった状態なのか・何をしているのかを把握でき、コンタクトをとるタイミングが測りやすくなります。
デザイン・レイアウトのカスタマイズ
バーチャルオフィスツールでは、使用するオフィスのデザインやレイアウトを自由にカスタマイズすることが可能です。
カジュアルなオフィスを用意したり、会議室を用意したり、バーのような雰囲気の部屋を用意するというようなことも可能であるため、視覚的なバーチャルオフィスのマンネリ化を防ぎます。
外部サービスとの連携も可能
SlackやTeamsなど、外部のオンラインツールを併用している場合、バーチャルオフィースツールと連携させると便利です。
MetaLifeでは、Slack、Teams、Discordを通して、MetaLife上での出来事を通知することができます。例えばメンバーがMetaLifeに入室した場合、Slackなど外部サービスに通知が来るので、その人に話しかけるきっかけになります。
バーチャルオフィスツールと他のツールとの違いについて
バーチャルオフィスツールと他のツールとの違いは、以下の通りです。
- 誰が何をしているのか可視化されること
- カジュアルなコミュニケーションが取りやすいこと
上記2点が最も既存のツールと異なる部分であると言えます。
これまでのテレワークツールは、特定の時間にメンバーが集まってミーティングを行うという形式でしたが、バーチャルオフィスでは個々のペースで仕事をこなしながら空いた時間にコミュニケーションをとることが可能です。
バーチャルオフィスでは、それぞれの勤務状況も可視化されているので、話したいときに話せる人が見つけやすくなり雑談などカジュアルな交流もしやすくなります。
バーチャルオフィスおすすめ18選についてまとめ
- バーチャルオフィスでコミュニケーション不足が解消
- 勤務状況の可視化で仕事の効率・生産性がアップ
- まずは無料トライアルを利用してみよう!
バーチャルオフィスを導入する一番のメリットは、会社に出社しなくても、ネット上で同じ会社の仲間とつながれることです。
従来のリモートワークでは、社員のコミュニケーション不足により組織としての一体感の低下・人間関係の構築ができないなどの問題がありましたが、バーチャルオフィスによってこれらの問題が解決できます。
また、勤務状況の可視化が可能になるので、話したいときに話せる人を探せる・業務上の改善点などがわかりやすくマネジメントに繋げやすいなどのメリットも得ることが可能です。
ただし、バーチャルオフィスツールには、さまざまな特色があるため、利用目的や規模によって適切なものを選ぶ必要があります。
今回おすすめしたMetaLifeなどのツールは、無料トライアルが利用できるものもあるのでぜひ一度利用してみてください。