話し言葉で相手に待機を求める「しばしお待ち下さい」。この記事ではその使い方や使用例、類語、注意点などを詳しく解説します。
「しばしお待ち下さい」の基本的な意味と背景
「しばしお待ち下さい」の直訳的な意味は、「少しの時間、待ってください」となります。ただし、この表現は単なる待機を求めるだけでなく、相手に対する気配りを示す表現でもあります。ここでの「しばし」は少しの時間を意味し、「待つ」はそのまま待機するという意味です。
「しばしお待ち下さい」は、自分の都合で待たせることへの申し訳なさを表す表現として、また、待つ時間がそれほど長くないことを伝える表現として、広く使われています。
「しばしお待ち下さい」を使った例文
ビジネスシーンでの例文
- お電話をつなぎますので、しばしお待ち下さい。
- 資料を準備いたしますので、しばしお待ち下さい。
- 質問に対する回答を調査いたしますので、しばしお待ち下さい。
- 会議室を確保しますので、しばしお待ち下さい。
- 適切な担当者を探しますので、しばしお待ち下さい。
日常生活での例文
- コーヒーを淹れますので、しばしお待ち下さい。
- 電車がくるまで、しばしお待ち下さい。
- チェックアウトを準備しますので、しばしお待ち下さい。
- 子供が着替えるのを待ちますので、しばしお待ち下さい。
- 食事の準備ができるまで、しばしお待ち下さい。
「しばしお待ち下さい」の類語と言い換え
- 少々お待ち下さい:「少々」も「しばし」同様に短い時間を表す言葉です。
- すぐにお戻ります:「すぐに」は即座に行動を開始することを示します。
- お待ち頂けますか:直接的に待つことを依頼しています。
- 待ち時間をお願いします:待つ時間について明確に依頼しています。
- しばらくお待ちを:「しばらく」は「しばし」と同じく、短い時間を指しますが、比較的長めの時間を暗示することもあります。
- 少し時間を頂けますか:フレンドリーな雰囲気の場ではこの表現が使えます。
- 少々お時間をいただけますと幸いです:ビジネスシーンなどでフォーマルに伝えたい場合に適しています。
- しばらくお待ちいただけますか:待つ時間が少し長い場合に使います。
- すぐに対応させていただきます:対応までの時間が非常に短い場合に使用します。
「しばしお待ち下さい」の具体的な使用場面3つ
使用場面1
レストランでのオーダーを取った後、料理が出来上がるまでの待ち時間を伝えるときに使います。顧客に対して、料理を作るための時間を求めつつ、その待ち時間がそれほど長くはないことを伝えるために、「しばしお待ち下さい」と表現します。
使用場面2
ビジネスの電話応対で、相手をホールドする場合や適切な担当者を探す場合に使用します。「しばしお待ち下さい」は、自分が対応できない事情を相手に理解してもらい、同時に相手を尊重するための表現となります。
使用場面3
顧客へのサポートを提供する際、問題の解決策を見つけるために時間が必要な場合にも使用します。顧客に問題解決のための時間を要求しつつ、その待ち時間が長引くことはないことを示すために、「しばしお待ち下さい」と伝えます。
「しばしお待ち下さい」を使う際の注意点
「しばしお待ちください」は口語で使われることが多く、ビジネスメールで使用すると少々丁寧さに欠ける印象を与える可能性があります。
そのためメールや書面などにおいては「少々お時間をいただけますと幸いです」など、よりフォーマルな言葉に言い換えるのが適切でしょう。
また、「しばしお待ち下さい」は、相手に待つことを求める際に用いられますが、その待ち時間が適切であること、すなわちそれが「しばし」であることが大切です。待ち時間が長くなる場合は、その旨を明確に伝える別の表現を選ぶべきです。
「しばしお待ち下さい」を使う際には、待たせていることへの申し訳なさを伝えることも有効です。例えば「恐れ入りますが、しばしお待ち下さい」といった表現が適しています。
「しばしお待ち下さい」を使ったビジネスメール例
件名:資料のご提供について
山田様
いつもお世話になっております、田中です。
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しばしお待ちいただけますと幸いです。提供でき次第、すぐにご連絡差し上げます。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「しばしお待ち下さい」の使い方や言い換え・例文まとめ
「しばしお待ち下さい」は自分の都合で相手を待たせること、待つ時間がそれほど長くないことを伝えるためにも使われます。
待つことが長時間に及ぶ場合は、その事実を正直に伝える別の表現を選ぶようにしましょう。