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ここでは「お届けに参ります」の意味や具体的な使用場面、別の言い換え表現まで具体例とともに解説します。

「お届けに参ります」の基本的な意味と背景

「お届けに参ります」は、物品を相手に届ける行為を丁寧に伝える表現です。このフレーズは、お届けする行為を単なる配送ではなく、一つ一つを大切に、かつ、敬意をもって届けるニュアンスを含んでいます。

「お届けに参ります」を使った例文

ビジネスシーンでの例文

  1. 「お待たせいたしました、注文いただいた商品をお届けに参ります。」
  2. 「ご契約いただいた書類を、直接お届けに参ります。」
  3. 「明日、新商品のサンプルをお届けに参ります。」
  4. 「重要な書類を、確実にお届けに参ります。」
  5. 「商品の配送が遅れておりますが、明日中にはお届けに参ります。」
  6. 「お時間をいただき、新製品のカタログをお届けに参ります。」
  7. 「お客様のもとへ、新しく開発されたアプリケーションをお届けに参ります。」

日常生活での例文

  1. 「お世話になっている先生へ、お花をお届けに参ります。」
  2. 「ご挨拶に伺わせていただいて、手作りのお菓子をお届けに参ります。」
  3. 「新しいご近所様へ、あいさつがてらお届けに参ります。」
  4. 「お礼の気持ちをこめて、お手紙をお届けに参ります。」
  5. 「お正月に、年賀の挨拶をお届けに参ります。」

「お届けに参ります」の類語と言い換え

「お届けに参ります」というフレーズの類語としては、以下のような表現があります。

  • 「お届けに上がります」この表現は「お届けに参ります」と非常に似ていますが、ややフォーマルな印象を与えます。「上がる」は自分の立場を低く見せ、相手に敬意を表する表現です。
  • 「お持ちします」これはもう少しカジュアルな表現で、日常的な会話や少しリラックスしたビジネスシーンで使われることがあります。直接的でシンプルな表現です。
  • 「お運びします」「運ぶ」という動詞を使っているため、物理的な配達や移動を強調する表現です。フォーマルな文脈でも使用でき、サービス業でよく耳にします。
  • 「お届けいたします」「いたす」は謙譲語であり、非常に丁寧な表現です。「参る」と比べて少しフォーマルな印象を与えることがあります。

これらの類語は、文脈や話し手の意図に応じて使い分けられます。ビジネスシーンやフォーマルな場面では「お届けに参ります」や「お届けに上がります」のような表現が好まれることが多く、もう少しカジュアルな場面では「お持ちします」や「お運びします」が適していることがあります。

「お届けに参ります」の具体的な使用場面

  1. 宅配サービス:宅配業者が荷物を届ける際に、「お届けに参りました」と言って客に荷物を手渡す。
  2. サービス業:ホテルのルームサービスやレストランのデリバリースタッフが、食事やその他のアイテムを客室や自宅に持って行く際に使用する。
  3. ビジネス:ビジネスミーティングやプレゼンテーションの際に、資料や商品サンプルを提供するときに使う。例えば、「お待たせしました、資料をお届けに参りました」。
  4. 公的機関:郵便局や市役所の職員が、書類や通知を個人宅に届ける際にも使われる。

「お届けに参ります」を使う際の注意点

「お届けに参ります」を使うタイミング

「お届けに参ります」はフォーマルな場や、相手に敬意を示したいシーンで使用します。相手との関係性や文化を尊重し、適切なタイミングで使用しましょう。

「お届けに参ります」を使う際のマナーと具体例

届けるものの内容(製品、書類等)を具体的に示しましょう。同様に誰に対して届けるのか、相手先を明示するのを忘れない様にしましょう。

「お届けに参ります」を使ったビジネスメール例

件名:○○資料について

[取引先の会社名] 御中
[取引先の担当者名] 様

いつもお世話になっております。[あなたの会社名]の[あなたの名前]です。

この度は、ご依頼いただいた○○に関する資料をお届けする運びとなりました。以下の日程でお届けに参りますので、ご確認いただけますと幸いです。

  • 日付:○月○日(曜日)
  • 時間:午前10時頃

場所は貴社の受付までとさせていただきます。当日は受領のご準備をお願い申し上げます。

ご都合が悪い場合や、その他ご要望等がございましたら、お手数ですが事前にご連絡をいただけますと幸いです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

「お届けに参ります」の意味や使い方・例文まとめ

「お届けに参ります」とは、相手への敬意を形にした、丁寧な表現です。このフレーズには歴史や文化が背景にあり、相手を大切に思う心が込められています。ビジネスや日常生活での様々なシーンで利用されるこの表現は、相手に対する尊敬や感謝の気持ちをしっかりと伝え、信頼関係を深める素晴らしいツールとなります。