ここでは、「いとこ」と「はとこ」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。
「いとこ」とは
いとこは、自分の親の兄弟（またはその配偶者）とその子供との関係を示す言葉です。たとえば、自分の父母の兄弟や姉妹の子供と自分との関係を「いとこ」、またその子供たちが自分のいとこと呼びます。
「はとこ」とは
はとこは、自分の祖父母の兄弟（またはその配偶者）とその子供の子供（自分の親のいとこ）との関係を示す言葉です。たとえば、自分の祖父母の兄弟や姉妹の孫と自分との関係を「はとこ」と呼びます。
「いとこ」と「はとこ」の違い
「いとこ」と「はとこ」は、いずれも親戚の一種であるが、その具体的な関係性に違いがあります。
いとことは、自分の両親の兄弟（または姉妹）の子供のことを指します。つまり、自分とその人とは親が兄弟関係にあるので、同じ世代の親戚ということになります。
はとことは、自分の祖父母（または曾祖父母）の兄弟（または姉妹）の孫（または曾孫）のことを指します。世代的には自分の親または祖父母と同じ世代になる場合が多いです。
いとことはとこの違いは、子供同士の親が兄弟姉妹（いとこ）なのか、親とその伯父叔母や大伯父大叔母が兄弟姉妹（はとこ）であるかで決まります。さらに、いとこの子供を「いとこどこ」と呼びます。
「いとこ」の例文・使い方
いとこの例文
- 彼とは母親同士が姉妹のいとこだ。
- ぼくのいとこは大学で法学を学んでいます。
- 今年の夏休みにはいとこの家を訪ねる予定です。
いとこの使い方と注意点
いとこは、自分と親が兄弟の子供の関係を表す言葉です。有り体に言うと、「いとこ」は直訳すると「従兄弟」や「従姉妹」を意味します。しかし、日本語では「いとこ」は男女を問わず使用します。「いとこ」は祖父母が同一である他人を指します。これは、自分の両親とその子供（すなわち、自分自身）が同じ祖父母を持つという意味です。なお、男性のいとこと女性のいとことで言葉を分ける習慣はありませんので気を付けてください。
「はとこ」の例文・使い方
はとこを使った例文
- 昔は、はとこの篤とよく遊んでいた。
- はとこの絵美が次の週末に結婚式を開くんだ。
- 初めて会ったときからはとこの久美とは、すぐにすごく仲良くなった。
はとこという言葉の使い方と注意点
「はとこ」とは、兄弟姉妹の子ども同士の関係を指す言葉です。従兄弟、従姉妹とも言いますが、「いとこ」と異なり、「はとこ」は世代が一緒の親族関係を意味します。主に一緒に過ごす時間が多く、年齢も近いため親しい関係が築かれます。「いとこ」より詳細な関係を示すことから、よく親族の中で使われます。しかし、「はとこ」と「いとこ」は細かい違いがあるため、使用する際にはしっかりと使い分けを心掛けましょう。間違った使い方をすると、意味が通じない、または誤解を招く可能性があります。
「いとこ」「はとこ」の類語・言い換え
「いとこ」
「いとこ」とは、男女を問わず自分の父または母の兄弟の子供という関係性のことを指します。主に全日本語圏で使用される表現で、特定の地域限定の言葉ではありません。
類語・言い換え
- 堂兄弟（どうきょうだい） - 同じ「いとこ」という意味を持つ。特に男性同士で使われやすい。
- 従兄弟（じゅうきょうだい） - 西洋文化圏などでは「いとこ」ということが多い。性別に限らず使用する。
- Cousins - 英語での表現。男女問わず使える。
「はとこ」
「はとこ」は、自分の祖父母（または曾祖父母）の兄弟（または姉妹）の孫（または曾孫）のことを指します。
類語・言い換え
- 従姪（じゅうめい） - 女性の「はとこ」を指す。
- 従甥（じゅうせい） - 男性の「はとこ」を指す。
- 遠戚（えんせき） - 遠い親戚を意味するが、広義には「はとこ」も含むように使われることもある。
- Cousins once removed - 英語で、「はとこ」にあたる表現。「いとこの子ども」や「親のいとこ」を指す。
- Second cousins - 英語で、「はとこ」の一種「いとこの子ども」を指す表現。
「いとこ」と「はとこ」の違いまとめ
いとこは、親の兄弟の子供、もしくは親のいとこの子供を指す総称です。はとこは、親のいとこの子供、つまり「自分」と「自分の親」を一つ飛ばした関係の親族を指します。このため、「はとこ」は「いとこ」のうちでも特に遠い血縁関係を指します。