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ここでは、「末筆ながら」と「末尾になりますが」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。

「末筆ながら」とは

「末筆ながら」は、その文章や話のなかで、最後に取り上げる項目や話題を導入する際に使用される表現で、主に、ビジネスの場では書面やメールの周知事項等に多く使われます。字義通りに解釈すると、「最後の筆(述べる内容)でありますが」となり、「末筆ながら」と続けて述べられる内容は、それ以前に触れられた事柄とは異なる新たな話題であります。これは、「最後に」という意味も含め、注意深く聞いて欲しいときや、他の話題とは異なる話題に移る際のマナーとして使用されます。

「末尾になりますが」とは

「末尾になりますが」は、特定のリストや説明の最終部分、または最後の内容を指し示す日本語表現です。つまり、引き続き提案したい事柄や言及したい事項があるが、それが最後のポイントであることを明示するために使われます。また、この表現は主に話し言葉において用いられます。

「末筆ながら」と「末尾になりますが」の違い

「末筆ながら」と「末尾になりますが」は、文章の最後の部分を指す表現ですが、そのニュアンスや用途には異なりが存在します。

「末筆ながら」は、手紙やメールなどの文章の終わりに用いられる慣用句です。「最後になりますが」や「最後に」といった意味合いで、尊敬の意を込めて用います。

「末尾になりますが」は、テキストやデータ、リストなどの最後の部分を指す時に使用します。「最後に」や「最終部分に」といった意味を持ちます。

つまり、「末筆ながら」は一般的に手紙などの社交文に、一方、「末尾になりますが」は実務的な文章で用いられる傾向があります。

「末筆ながら」の例文・使い方

末筆ながらの意味と使い方

「末筆ながら」とは、手紙やメールなどの文中で主に使われる表現です。「最後に」という意味を持っており、大切な内容や、伝え忘れていた事柄を最後に伝える際に使用します。使い方自体は難しくないですが、古き良き日本の言葉という側面から、あまりカジュアルな場面や相手には使わない方が良いでしょう。

末筆ながらの例文

  1. 末筆ながら、先日お借りした本を明日返却いたします。
  2. 末筆ながら、会議の日程が変更となりましたのでお知らせいたします。
  3. 末筆ながら、来週の旅行、同行いたします。

「末尾になりますが」の例文・使い方

末尾になりますがを使った例文:

  1. 末尾になりますが、皆様の健康と幸福を心から願っております。
  2. 末尾になりますが、次回の会議の日程についてお伝えします。
  3. 末尾になりますが、ご要望の件につきましては、近日中に対応いたします。

末尾になりますがの使い方と使用時の注意点:

「末尾になりますが」は、話の終わりになることを示す表現です。文章や会話の最後に位置することや情報を提供する時によく用いられます。しかし、その使用は必ずしも文の終わりを意味するわけではなく、重要な情報を伝える前に人々の注意を引くために使われることもあります。また、「末尾になりますが」を使う際には、それが活動や話題の終わりを意味しているとされる文脈で行うことが重要です。他の話題に進む前や会議の終わりなど、一連の内容の最後に用いることが一般的です。

「末筆ながら」「末尾になりますが」の類語・言い換え

「末筆ながら」と「末尾になりますが」は似た意味を持つ言葉で、どちらも文章や話の最後について述べるときに使われます。しかし、ニュアンスや文脈には若干の違いがあります。

「末筆ながら」という表現は一般的には手紙やメールの結びの言葉として使われ、文章の最後に重要な話題やメッセージを持ってくるときに用いられます。これは「最後になりますが」とほぼ同じ意味を持ちます。「末筆ながら」は敬語表現の一部であるため、フォーマルな文脈で用いられることが多いです。

類語・言い換え:

  1. 最後になりますが...
  2. 最後に、...
  3. なお...
  4. お伝えし忘れていましたが...
  5. 最後にお伝えしたいことがあります。...

「末尾になりますが」は文章やリストの最後、あるいは一連の事項の最後を指すときに使われます。一般的には、数ある情報のなかで最後に来るものについて述べるときに用いられます。はっきりとした敬語表現ではないため、フォーマルな文脈だけでなく、カジュアルな文脈でも使われます。

類語・言い換え:

  1. 最後になりますが...
  2. 最後に、...
  3. 最後に述べさせていただくと...
  4. 最後に言及させていただきますが...
  5. 最後に告知いたしますが...

「末筆ながら」と「末尾になりますが」の違いまとめ

「末筆ながら」は主に手紙などの文末に使われ、最後に伝える必要のある事項や気持ちを表す謙遜表現です。一方、「末尾になりますが」は一覧やリストの最後の部分、つまり最後に位置するものを指す表現で、特に謙遜の意味は含みません。