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ここでは、「連体形」と「連用形」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。

「連体形」とは

連用形(れんようけい)は、動詞や形容詞が「あとに何かを続けるための形」に変化した姿で、英語でいえば副詞的な働きをしたり、別の語とくっついて複合語をつくったりするときに使われます。

たとえば五段動詞「書く」の連用形は「書き」で、「日記を書きました」「手紙を書いて送る」のように後ろへ「ます」「て」「送る」などをつなげられます。

上一段動詞「見る」なら「見」で「映画を見に行く」「空を見上げた」と続きますし、サ変動詞「勉強する」は「勉強し」となって「勉強して寝る」「勉強します」と使われます。

形容詞も同様で、「高い」は「高く」となり「高く飛ぶ」「値段が高くて買えない」のように用いられます。

つまり連用形は、語尾を「‐き」「‐み」「‐し」「‐く」のように変えて、後ろに助動詞(ます・た・たい・そうだ等)や助詞(て・に)を滑らかにつなげる“中継駅”の役割を果たしているわけです。

「連用形」とは

連体形(れんたいけい)は、「体(たい=名詞)の前につながって、その名詞を説明する形」です。

たとえば動詞五段活用の「書く」なら、連体形は辞書形と同じ「書く」になり、「書く人」「書く習慣」のように後ろの名詞を修飾して一つの名詞句をつくります。

上一段活用「見る」も同様で、「見る機会」「見る人」のようにそのまま「見る」が連体形として働きます。動詞だけでなく形容詞も連体形をとり、「高い山」「高い声」の「高い」がそれに当たります。

ナ形容詞は「静かな部屋」「便利な道具」のように語幹+なで連体形となり、名詞の前に置かれて性質を説明します。

また、過去や受身などの助動詞をともなう場合も連体形を作ることができ、「読んだ本」「食べられたケーキ」の「読んだ」「食べられた」は、それぞれ助動詞「た」「られる」の連体形です。

要するに連体形は「名詞を前から詳しくするための語形」、英語でいえば形容詞節の出口、あるいは関係代名詞節に当たるイメージで、あとに置かれた名詞を説明して一まとめにする役割を担っています。

「連体形」と「連用形」の違い

連体形は、文法において動詞や形容詞の形の一つで、主に名詞を修飾する役割を果たします。例えば、「好きな映画」、「書いた手紙」のような形になります。連体形は一般的に「〜た」「〜な」などの形を取ります。類語としては「形容形」、具体的な動詞の連体形としては「書く」の連体形「書く」「書いた」などがあります。

一方、連用形も動詞や形容詞の形の一つですが、これは主に述語と一緒に使われ、接続詞や助詞との関係を作る役割があります。例えば、「歌って踊る」、「読み終わる」のような形になります。連用形は「〜て」「〜で」「〜に」「〜を」などの形を取ります。類語としては「接続形」があります。具体的な動詞の連用形としては「書く」の連用形「書いて」「書き」などがあります。

つまり、連体形と連用形の違いはその使われ方にあり、連体形は名詞を修飾し、連用形は述語と結びつき関係性を作る役割があるとまとめることができます。

「連体形」の例文・使い方

連体形の例文

  1. 子供たちが寝静まった夜
  2. 明日行く公園
  3. 自分が思った通り

連体形とは、「体言(名詞や代名詞)を修飾する形の動詞・形容詞・形容動詞・助動詞」を指します。連体形は、全体を指しますが、一部は修飾詞(形容詞、形容動詞など)が名詞、代名詞、数詞などを装飾し、それらを詳述する機能を持つ。

使用時の注意点としては、連体形は「ものごとの状態や性質を表すための言葉」であるため、主に具体的な名詞や主語を修飾します。また、連体詞(例:この、そのなど)と混同しないようにしましょう。連体詞は名詞を修飾することしかできませんが、連体形は文の注目すべき部分を強調する役割も果たします。修飾するものによって用途と表現が異なるため、注意が必要です。

「連用形」の例文・使い方

連用形の例文

  1. おしゃべりして、時間を忘れてしまった。
  2. 学校から帰るとすぐ、宿題を始める
  3. 先生が話す言葉を、一言一言メモに取った

連用形の解説

連用形は、日本語の動詞や形容詞の活用形の一つです。名前の通り、「連用する(続けて用いる)」形を意味し、通常、二つ以上の言葉をつなげる時に使用されます。動詞の連用形は、まさにその動作が進行中であることを示すため、「〜て」「〜で」「〜たり」「〜ます」などの形になることが多いです。

連用形は、形容詞の後や助動詞の前、または述語の前に来ることが多いです。そのため、文章の流れをスムーズにつなげる役割を果たします。しかし、その活用形が多様であるため、正確な形を使うにはその動詞や形容詞の活用形を理解する必要があります。例えば、「飲む」の連用形は「飲んで」「飲み」などとなります。

「連体形」「連用形」の類語・言い換え

連体形の類語・言い換え

  1. 修飾形式:「連体形」は、形容詞や動詞が他の名詞を修飾する形式を指すため、この言葉は同じ意味を果たします。
  2. 限定形:名詞を特定化、限定するという側面から「限定形」も「連体形」の類語となります。
  3. 属格形式:「連体形」は、所有や関係性を示す形式でもあるため、「属格形式」も同等の概念となります。
  4. 属性形式:「連体形」は、ある名詞の特徴や属性を表現する形式でもあるため、「属性形式」も同じく連体形の言い換えとなります。
  5. 形容形式:"連体形"は形容詞の一種なので、「形容形式」または「形容形」も同じ意味を持つ言葉となります。

連用形の類語・言い換え

  1. 継続形式:「連用形」は、ある行為や状態が継続していることを示す形式であるため、「継続形式」は似た意味合いを持ちます。
  2. 進行形式:行動や事柄が進行中であることを示す形状から、「進行形式」も「連用形」の類語となります。
  3. 接続形式:連用形は文の中で前後の要素と接続する役割があるので、「接続形式」も同等の概念となります。
  4. 動詞基底:連用形は動詞の活用形の一つで、基底状態とみなすことができます。したがって、「動詞基底」も連用形の言い換えとなります。
  5. 未完了形式:連用形が表す状態がしばしば未完了であるため、この言葉も連用形の類語となります。

「連体形」と「連用形」の違いまとめ

「連体形」と「連用形」は、日本語の動詞や形容詞の活用形の一つです。「連体形」は、名詞に直接つく形で、「書く本」や「走る人」のように、動詞が名詞を修飾する場合に用いられます。「連用形」は、他の動詞や助詞、助動詞と連結する形で、「早く走る」や「書いて読む」のように用いられる形です。