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ここでは、「同上」と「同左」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。

「同上」とは

同上というのは、先に書かれているものと同じという意味の言葉であり、主に文章や文書で使われます。具体的には、文字で表現する場合、すでに出てきた単語やフレーズ、内容等を繰り返すのを避けるために使います。

文字通り、「同じものが上にある」という意味合いから、「すでに一度示された情報をそのまま参照してください」ということを示しています。

「同左」とは

同左は主に書類や表などで使われる表現であり、「左に同じ」という意味になります。具体的には、直前や直上にある内容を繰り返し書くのではなく、その左側(一番最初)に書かれている内容と同じであることを示す時に用いられます。

「同上」と「同左」の違い

「同上」は、項目やリストなどで、直前の項目と同様の内容であることを示す表現です。また、「同じく」という語も同様の意味で用いられます。例えば、履歴書や報告書などで、前の項目と同じデータや情報を省略したいときに使われます。

一方、「同左」は、文章や文章集の中で、参照先が左の文や文章であることを示す表現です。しかし、現代ではあまり使われません。

「同上」の例文・使い方

同上の例文

  1. 文書の末尾にて、「参照:同上」
  2. 注釈にて、「出典:同上」

同上の使い方や注意点

「同上」は、文章やリストで前述の内容を指す場合に使います。大文字で始まるメインの文章や文章の主要な部分で使うのではなく、参照や注釈などの補足情報として使われます。「同上」を利用すると文章が冗長になるのを避けられますが、一方で同上が指す内容が遠い場合だったり、多くの「同上」が連続すると、読む方が混乱する可能性があるため注意が必要です。「同上」が指対象が自明であることを確認し、文章が読みやすくなるよう適切に使用してください。

「同左」の例文・使い方

例文1:

会議の出席者リストがあるとき、

名前: 田中

部署: 営業部

名前: 佐々木

部署: 同左

例文2:

書類において著者の名前と所属を記したとき、

著者: 山田

所属: 東京大学

著者: 田中

所属: 同左

例文3:

同じ先生からの指示で報告書を作成するとき、

指示: 意見を一つ提出しろ

指示者: 鈴木先生

指示: 発表資料を作成しろ

指示者: 同左

「同左」とは、「同じく左側に書いたもの」という意味で、その手前にある左側の項目と全く同じ内容となる場合に使用します。例えば表や表紙の上から下へ項目を追っていき、前回と同じ項目が出てきたときにその右側で「同左」と記します。そのため、項目の位置や並びが不明確な場合や、文中での使用は適切ではありません。また、「同左」は一般的な文章での使用は少なく、主に書類やリストなどでよく使用されます。

「同上」「同左」の類語・言い換え

「同上」や「同左」は文章や表内で一部の情報を省略して言及する際に使われる表現です。

同上・同左の類語・言い換え:

  1. 同様 - 同上とほぼ同じ意味ですが、一部の情報を微妙に異なる形で参照することも示唆します。
  2. 同じく - 同じ情報を参照することを強調しますが、一部の情報が異なる可能性も示唆します。
  3. 同一 - 主に物や人が完全に同じであることを強調します。
  4. 同等 - 同じ価値やステータスを参照することを強調します。
  5. 同等のもの - 「同上」よりも広範な意味を持ち、同じ情報や同じ価値をもつ何かを指すことを示唆します。

「同上」と「同左」の違いまとめ

「同上」は「上に書かれたものと同じ」という意味で、文章や表などで前に出てきた内容を繰り返すのを避けるために使われます。一方、「同左」は「左に書かれたものと同じ」という意味で、主に図表などで左側のセルと内容が同じときに使用されます。「同上」と同様に繰り返しを避けるための表現です。