この記事では「オバタリアン」という言葉について、意味や由来から使い方まで、例文や会話例も含めてわかりやすく解説していきます。
「オバタリアン」とは
「オバタリアン」は、「おばさん」+タリアンという形で構成された若者言葉です。基本的にはネガティブな意味合いを持つことが多く、年配の女性が自己中心的な行動を取ったり、他人に迷惑をかける態度を示すことを指す際に使われます。
電車やバスなど公共の場で大声で話したり、マナー違反をしたり、自分の席を主張したりする女性一般を指すことが一般的です。しかし、必ずしも年齢が高いというわけではなく、自己中心的な行動や考え方が強い女性全般を指すこともあります。
つまり、「オバタリアン」は年配の女性が手段を選ばずに自分の意志を通そうとする様を揶揄した言葉と言えます。年配女性に対する一種の風刺や偏見を含むため、使用する際には注意が必要です。
「オバタリアン」の読み方
「オバタリアン」は日本語の俗語で、「おばさん」と「タリアン(一部分)」を組み合わせた新語です。この言葉の読み方は「おばたりあん」となります。
特にアクセントは強調する部分はないため、フラットな読み方となります。標準的な日本語の発音法に沿って読むと理解しやすいでしょう。
「オバタリアン」の使い方と例文
例文
- 霞が関の地下鉄では、通勤時間帯になるとオバタリアンたちが大挙して現れる。
- 平日のショッピングモールで、おしゃべりを楽しむオバタリアンたちに出会うことが多い。
- 公園のベンチで、私の読書の時間を横取りするオバタリアンに困っていた。
使い方と注意点
「オバタリアン」は女性が自分自身を称する際にはあまり使われない言葉で、他人を指す際に使います。そのため、第三者の行動や態度を描写する際に主に使用されます。特に、中年以降の女性が自己中心的な振る舞いをする際に指す言葉として使われます。
しかし、「オバタリアン」は言葉の響きからもわかるようにやや揶揄するニュアンスが含まれており、話題の女性が該当するかどうか不確定な状況や、その女性が話を聞いている場合などには使わない方が良いでしょう。また、この言葉には年齢層を指定する意味も含まれており、若年層の女性が該当する行動をした場合でも「オバタリアン」とは言いません。
「オバタリアン」を使った会話例
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A: 昨日、電車に乗ったら、すごいオバタリアンがいてさ。
B: え、どうしたの?何か迷惑なことでもされたの?
A: うん、彼女が乗り込んで来てからずっと大声で話し続けて、みんな困ってたよ。
B: それは本当に困るね。オバタリアンには気をつけないとね。
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「オバタリアン」の発祥や語源・元ネタは?
「オバタリアン」は、1980年代の日本で初めて登場し、広まった社会現象を表す新語で、特に電車内でのマナー違反行為を繰り返す中高年の女性を指しています。由来は「オバサン」を指す「オバ」、そしてホラー映画の「バタリアン」を組み合わせた造語です。当初は観葉植物店「オバタリアン」の店名が元ネタだったとも言われますが、これは誤りで実際にはテレビ番組で作られた造語が一般化したものです。
「オバタリアン」の言い換えや類語はある?
「オバタリアン」の言い換えとしては、「マダム・テラー」、「自己中心的な中年女性」、「迷惑なばあさん」などがあるでしょう。
「オバタリアン」は、自己中心的で無神経な高齢女性を指す俗語で、通常、公共の場で行儀の悪い行為や声が大きい、マナーを無視する、などの否定的な意味合いが含まれています。日本の公共交通機関や公共の場での行き過ぎた行動をする中年女性に対して使われることが多いです。
「オバタリアン」についてまとめ
オバタリアンは、無理強いや無礼な行動をとる中年女性または高齢女性を指す言葉です。
この言葉は1980年代に流行しました。「オバサン」(年配の女性)と、1986年公開のホラー映画「バタリアン」から取られました。