【例文付き】「おことづけ」の意味やビジネスでの使い方・言い換えまで紹介

更新:2023/8/1

コミュニケーションにおいて、表現の選択は極めて重要です。「おことづけ」という表現は、特にビジネスシーンでよく使用されますが、その正確な意味や使い方について深く理解している人は少ないかもしれません。本記事では、「おことづけ」の意味、背景、使用例、類語、使用場面、注意点について詳しく説明します。

「おことづけ」の基本的な意味と背景

「おことづけ（御言付け／御託け）」は、主にビジネスシーンで用いられる敬語表現の一つで、「お知らせします」「伝えます」の意味を持つ言葉です。由来は古い日本語で、「ことづける」が「命じる」や「指示する」を意味していたことによるものですが、現代のビジネスシーンでは、報告や連絡、相談をする際に「伝える」という意味で使われます。

「おことづけ」を使った例文

ビジネスシーンでの例文

今後の社内研修については、日程が決まり次第おことづけいたします。
新製品の開発状況について、逐次おことづけいたします。
販売目標について、詳細をおことづけさせていただきます。
来週の会議のアジェンダについて、明日までにおことづけいたします。
新規事業の進行状況について、定期的におことづけします。
各部署からの提案について、結果をおことづけいたします。
人事異動について、対象者に直接おことづけさせていただきます。

日常生活での例文

遅れてしまう場合は、必ずおことづけください。
明日の天気について、朝になったらおことづけします。
出張の日程が決まりましたら、おことづけいたします。
学校の成績について、先生からおことづけがあったら教えてください。
スケジュールに変更があれば、早めにおことづけください。

「おことづけ」の類語と言い換え

以下に「おことづけ」に類似する意味を持つ類語や言い換えとそれぞれのニュアンスを示します：

「ご連絡」：重要な情報やメッセージを相手に伝える際に使われ、丁寧な敬意を示す表現です。
「お知らせ」：重要なお知らせや情報を伝える際に使われる表現で、相手に対して丁寧な配慮を示します。
「ご報告」：進捗状況や結果を報告する際に使われ、相手に対して丁寧な意思表示を含む表現です。
「お伝えしたいこと」：伝えたい内容やメッセージを相手に伝える際に使われる丁寧な表現です。
「お願い事項」：相手に対してお願い事項を伝える際に使われ、丁寧な言い回しを含む表現です。

これらの言い換えは、「おことづけ」と同じく、相手に重要な情報やメッセージを丁寧に伝える際に使われる表現です。

「おことづけ」の具体的な使用場面5つ

使用場面1

新製品の開発状況について、チーム内で定期的に報告する場合。ここでは、定期的に情報を更新して共有するニーズがあり、「おことづけ」が適切な表現となります。

使用場面2

重要な会議やイベントの日程を社員に伝える場合。「おことづけ」は敬意を示す表現なので、このような公式な状況で使うことが適しています。

使用場面3

顧客に新しいサービスの提供開始を告げる場合。ここでも、「おことづけ」を使うことで、新しい情報を正式に伝えるというニュアンスを出すことができます。

使用場面4

社員に対する人事異動の発表。特に、大切な情報を伝える際には、「おことづけ」が適切な表現となります。

使用場面5

プロジェクトの進行状況や結果を上司に報告する場合。「おことづけ」は尊敬の意を込めて使用する表現なので、上司に対して報告する際にも適しています。

「おことづけ」を使う際の注意点

「おことづけ」を使うタイミング

「おことづけ」は敬語表現であるため、相手を尊重する場面や、正式な情報を伝える場合に用いられます。また、伝える情報が重要である場合や、相手に特別な配慮が必要な場合にも、「おことづけ」が適切な表現となります。

「おことづけ」を使う際のマナーと具体例

「おことづけ」を使う際のマナーとしては、言葉遣いや口調に気をつけることが重要です。「おことづけ」は敬語であるため、その他の表現も敬意を持って伝えるべきです。具体的な例としては、「詳細が決まり次第、おことづけいたします」や「重要な情報については、すぐにおことづけいたします」などが挙げられます。

「おことづけ」を使ったビジネスメール例

件名: 新規プロジェクトの進行状況について

佐藤様

いつも大変お世話になっております。この度は新規プロジェクトの進行状況について、以下の通りおことづけさせていただきます。

プロジェクトの進行状況: 現在、設計フェーズの最終段階にあります。
今後のスケジュール: 来週には開発フェーズに入る予定です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

敬具
[あなたの名前]

「おことづけ」の意味や使い方・例文まとめ

「おことづけ」は、「お知らせする」「報告する」の意味を持つビジネスシーンでよく用いられる敬語表現です。その意味や使い方を理解し、適切な場面で使うことで、より尊重の意を示すことができます。「おことづけ」は重要な情報を伝える際や、相手に敬意を表す場面に適しており、その他の敬語表現と一緒に使うことで、より一層その効果を発揮します。ただし、使う場面やタイミングによっては類語や言い換えを用いることも考えて、コミュニケーションを取ることが大切です。