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「よろしくお願いいたします」は、ビジネスシーンや日常で頻繁に使われるフレーズですが、正しい使い方や適切な場面について迷う方もいるのではないでしょうか?

本記事では、この表現が失礼にあたらないかを解説しつつ、ビジネスで使える例文を紹介します。 

適切な言葉遣いを身につけて、信頼されるコミュニケーションを実現しましょう!

「よろしくお願いいたします」の正しい使い方

まず初めに、正しい使い方や適切な表記についてご紹介します。

ひらがな表記が正しい

「よろしくお願いいたします」の表記には、「宜しくお願い致します」のような漢字を多用した形も見られます。

しかし、ひらがな表記の「よろしくお願いいたします」が一般的であり、特にビジネスシーンでは推奨されます。

この表記が正しい理由

「よろしく」がひらがな表記で書かれるのが正しいとされる理由は、「宜」という漢字が常用漢字表に含まれておらず、公的な文章や一般的な文書では使用を避けるのが適切だからです。

さらに、「いたします」に関しても、公用文作成のルールにおいて、補助動詞はひらがなで表記することが原則とされています。

ひらがな表記にすることで、形式ばらず丁寧な印象を与えられるため、特にビジネスシーンでは推奨されています。

「よろしくお願いいたします」を使った例文

まず初めに、「よろしくお願いいたします」を使った例文を見ていきましょう。

依頼や確認時の使用

ビジネスメールや会話において、以下のような場面で使用されます:

「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」

「ご返答いただきますよう、よろしくお願いいたします」

「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」

メールの締めくくり

ビジネスメールの結びとして、以下のような表現が一般的です:

「引き続き、よろしくお願いいたします」

「今後とも、よろしくお願いいたします」

「ご協力のほど、よろしくお願いいたします」

挨拶・自己紹介

「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

「これからお世話になります。よろしくお願いいたします。」

「よろしくお願いいたします」をより丁寧にするには

「よろしくお願いいたします」は丁寧な表現ですが、さらに丁寧さを求められる場面では、言葉を工夫することでより洗練された印象を与えることができます。

以下では、「よろしくお願いいたします」をより丁寧にする方法をご紹介します。

「よろしくお願い申し上げます」を使う

「よろしくお願い申し上げます」は、「よろしくお願いいたします」よりもさらに丁寧な表現です。

「申し上げます」は「言う」の謙譲語であり、目上の人や取引先との重要なコミュニケーションで特に効果的です。

特に社外の相手や上司とのやり取りでは、この表現を使うことで、より丁寧で誠意のある印象を与えることができます。

クッション言葉の活用

依頼時には、以下のようなクッション言葉を前に添えると、より丁寧な印象になります:

「お忙しいところ恐れ入りますが」

「お手数をおかけいたしますが」

「ご多忙中とは存じますが」

前に強調表現をつける

「よろしくお願いいたします」の前に強調表現を加えることで、より丁寧で印象の良い依頼文を作成できます:

「何卒」よろしくお願いいたします

「どうぞ」よろしくお願いいたします

「是非(ぜひ)」よろしくお願いいたします

「よろしくお願いいたします」の類語・言い換え

次に、「よろしくお願いいたします」の類語・言い換えについても見ていきましょう。

よろしくお願い申し上げます

より丁寧で、目上の人に対して使用する表現です。「する」よりも「言う」の謙譲語を使用しており、より高い敬意を示します。

例文:

「今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます」

何卒よろしくお願いいたします

最も謙虚で丁寧な表現です。何卒(なにとぞ)」は強く願う気持ちを表し、ビジネスメールの締めくくりによく使われます。

例文:

「新しいプロジェクトが始まりますので、何卒よろしくお願いいたします」

ご検討いただけますと幸いです

相手に検討を依頼する際に使う表現です。「検討してもらえたらうれしい」というニュアンスがあります。

例文:

「前向きにご検討いただけますと幸いです」

お願いしたく存じます

「存じます」は「思う」の謙譲語で、非常に丁寧だが少し堅い印象があります。

例文:

「資料の確認をお願いしたく存じます」

懇願申し上げます

「心より強く願う」意味合いを持ち、非常に丁寧で堅い表現です。軽い依頼には不向きとなっています。

例文:

「心より懇願申し上げます」

「よろしくお願いいたします」を使ったビジネスメール例文

以下では、ビジネスシーンで使える「よろしくお願いいたします」を含む例文をご紹介します。

通常の締めの挨拶

お世話になっております。

本日の打ち合わせ内容について、ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

資料提出時の例文

いつもお世話になっております。

添付の資料をご確認ください。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

引き続きよろしくお願いいたします。

協力依頼の例文

お忙しいところ恐縮ですが、プロジェクトへのご協力のほど、よろしくお願いいたします。急なお願いで誠に申し訳ございませんが、ご対応いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

検討依頼の例文

提案内容について、ご検討いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

ご多忙中誠に恐縮ですが、ご一考いただけますと幸いです。

「よろしくお願いいたします」の英語表現

「よろしくお願いいたします」は日本語独特の表現で、英語では場面に応じたフレーズを使うことで同様のニュアンスを伝えられます。

以下では、初対面や協力をお願いする場合、メールの締めくくりに適した英語表現をご紹介します。丁寧なコミュニケーションにぜひお役立てください!

初対面での表現

  • "Nice to meet you." (お会いできてうれしいです。)
  • "It is a pleasure to meet you." (お会いできて光栄です。)

これらは、初めて会った人に対して使える最も一般的な表現です。

協力や今後の関係性を示す場合

  • "I look forward to working with you." (ご一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。)
  • "I appreciate your cooperation." (ご協力に感謝いたします。)
  • "Thank you in advance." (あらかじめ感謝いたします。)

これらは、ビジネスパートナーや同僚との関係において適切な表現です。

メールや手紙の締めくくりの表現

  • "Best regards," (よろしくお願いいたします。)
  • "Kind regards," (敬意を込めて。)
  • "Sincerely yours," (敬具。)

特に "Best regards," は、「よろしくお願いいたします」のニュアンスに最も近い表現とされています。

「よろしくお願いいたします」への返答

「よろしくお願いいたします」と言われた際、場面に応じて適切な返答をすることが大切です。挨拶の場面やビジネスでの依頼への返答で使える例文をご紹介します。

挨拶の場面での返答

自己紹介や初対面の挨拶の場面では、以下の返答が適切です:

同等の立場の人の場合:「こちらこそ、よろしくお願いいたします」

目上の人の場合:「こちらこそ、よろしくお願い申し上げます」

ビジネスでの依頼への返答

依頼や確認事項に対しては、状況に応じて以下のような返答が適切です:

承諾する場合:「承知いたしました」

確認の返信:「承りました」

「よろしくお願いいたします」まとめ

「よろしくお願いいたします」は、ビジネスシーンや日常で広く使われる便利な表現ですが、適切な使い方や言い換えを理解することで、さらに洗練されたコミュニケーションが可能になります。

本記事でご紹介した例文や注意点を参考に、場面に応じた言葉遣いを身につけてください。

特にビジネスでは、相手との信頼関係を築くために、言葉選びが重要です。

ぜひ今回の内容を活用して、丁寧で円滑なやり取りを実現し、相手に好印象を与えるコミュニケーションスキルを高めていきましょう!