テック文庫

「マルチプレイのレンタルサーバー探してるんだけど、どこのサービスがいいのかわからない」

「○人でマルチしようと思ってるんだけどどのくらいのスペックのサーバーが必要なの?」

「色々調べたけど結局どこがいいのかわからない…」

マルチプレイをするうえで、レンタルサーバー選びは必須ですよね。

ですが、ゲームの要求スペックもさまざまで、さらに人数によっても変わってくるとなるとどう選んだらよいのかわからなくなってくる方も多いのではないでしょうか。

この記事ではそんなお悩みを解決するべく、ゲーム向けのおすすめなVPSレンタルサーバーについて紹介していきます。

ゲーム向けおすすめVPSレンタルサーバーについてざっくり説明すると
  • レンタルサーバー選びには、ゲーム自体の要求スペック・想定参加人数の2点を考慮する必要がある
  • VPSならコストと性能のバランスがちょうどいいのでおすすめ
  • 運営で困らないようにネットに情報の多いサービスを選んでおいた方が吉

このページにはプロモーションが含まれています

マルチプレイゲームのためのレンタルサーバーとは

共用サーバー

複数のユーザーが1つのサーバーを共有する形のホスティングサービスです。

リソース(CPU、メモリ、ストレージ)を他のユーザーと分け合うため、コストは抑えられますが、他の利用者によってリソースの圧迫を受ける可能性があります。

小規模なマルチプレイであれば問題ありませんが、運営に不安要素を少しでも取り除きたいのであればあまりおすすめしません。

VPS

VPSは、1つの物理サーバーを複数の仮想サーバーに分割し、各ユーザーに専用のリソースを割り当てるサービスです。

1つのサーバーを分割と聞くと共有サーバーと同じでは?と感じるかもしれませんが、分割されたそれぞれの仮想サーバーはそれぞれが不可侵のため、その領域をほかの利用者が圧迫することはありません。

共用サーバーよりも高いパフォーマンスと安定性を持ちつつ、専用サーバーに比べてコストを抑えることができ、コストパフォーマンスに最も優れた選択肢です。

専用サーバー

専用サーバーは、ユーザーが1台のサーバーを占有し、そのリソース(CPU、メモリ、ストレージ)を独占する形のホスティングサービスです。

高いパフォーマンスとセキュリティを提供し、大規模なウェブサイトや高トラフィックのアプリケーション、大規模なデータベースに最適です。

コストは最も高いですが、最も良いものを求める場合は専用サーバーも選択肢でしょう。

ゲーム向けおすすめVPSレンタルサーバー

この記事では最もコスパの良いレンタルサーバーであるVPSについて、ゲームのマルチプレイをするのにおすすめなサービスを紹介していきます。

なおサービスの料金・リソースの比較については全サービスメモリ4GBを持つプラン(12ヶ月契約の場合)にて行っています。

Xserver VPS(Xserver for Game)

項目

内容

サービス名

Xserver VPS

料金

1,700円/月

リソース

100GB

プラン変更

可能

ゲーム用テンプレート

セキュリティ対策

WAF

サポート体制

メール・チャット・電話

Xserver VPSは、国内シェアNo.1のレンタルサーバー「エックスサーバー」が提供するVPSサービスで、下位プランであれば実質月額539円から利用可能なハイスペックサーバーを提供しています。

高性能が売りのサービスでCPUには第3世代「AMD EPYC」を、ストレージには高速インターフェース「NVMe」を採用しており、読み込み速度が従来のオールSSD環境と比較し最大約21倍向上しています。

さらに、10Gbpsで直結された国内最大級のバックボーン回線と充実したサポート体制により、快適かつ安心して利用できる環境を提供しています。

他社と比較すると安いサービスではないですが、このように質の高い性能を有しているため、サーバーの性能を重視する方にお勧めです。


ConoHa VPS(ConoHa for GAME)

項目

内容

サービス名

ConoHa for GAME

料金

1,146円/月

リソース

100GB

プラン変更

可能

ゲーム用テンプレート

セキュリティ対策

WAF

サポート体制

メール・チャット・電話

ConoHa for GAMEは、Conoha VPSのゲームに特化したマルチサーバーを提供するサービスです。

また、初期費用も無料で、最低利用期間も設けられていないため、気軽に始めることができます。

Minecraft、Rust、ARK、ARMA 3などの人気マルチプレイヤーゲームのテンプレートも用意しているため導入難易度が低いのも良い点の一つです。

またConoha公式によるコラムサイトも運営されており、ネット上に情報が多いのもおすすめできる理由のひとつです。


KAGOYA CLOUD VPS

項目

内容

サービス名

KAGOYA CLOUD VPS

料金

日額59円, 月額上限1,650円

リソース

80GB

プラン変更

可能

ゲーム用テンプレート

セキュリティ対策

WAF

サポート体制

メール・電話

KAGOYAのVPSは、KVM基盤を利用したLinuxOS環境を提供しており、多種多様なOSの種類やバージョンを選択可能なサービスです。

スペック変更が簡単であることが特徴の一つで、IPアドレスを変えることなく、即座にスペック変更が可能なコントロールパネルを有してます。

また、複数のサーバーでローカルネットワークを構成でき、台数無制限の複数台構成とサーバー間の安全な通信を実現しています。

ストレージは全てSSD搭載で、高速処理を実現。アプリケーションセットアップもコントロールパネルからOSテンプレートとアプリケーションを選択するだけで、簡単に環境を構築できます。

さらに、大容量ストレージも選択可能で、プランによって200GB~1600GBの大容量インスタンスも作成可能です。


さくらのVPS

項目

内容

サービス名

さくらのVPS

料金

3,630円/月

リソース

400GB

プラン変更

可能

ゲーム用テンプレート

-

セキュリティ対策

WAF

サポート体制

メール・チャット・電話

さくらのVPSは、専用サーバーの自由度とクラウドの拡張性を併せ持つ、複数台対応可能な仮想専用サーバーサービスです。

同程度のプランを他社と比べるとさくらのVPSはリソースが圧倒的に大きく、400GBのSSDを利用可能です。これはオプション機能であり、設定時の手数料のみで月額料金そのままで容量を倍にできるというオプションが存在します。

また、サーバーは国内データセンターに収容され、専門技術者が24時間365日サーバー状況を監視しています。


Agames

項目

内容

サービス名

Agames

料金

1,584円/月

リソース

50GB

プラン変更

可能

ゲーム用テンプレート

セキュリティ対策

不明

サポート体制

メール・Disord

Agamesは、様々なゲームのホスティングを提供しています。

ARK、VALHEIM、CS:GO、RUST、7 Days To Dieのそれぞれのゲームに必要な異なるサーバー推奨スペックを提示しているなど、マルチプレイするのにどのスペックを選択するのか迷わず選択可能です。

ゲーム向けVPSサーバー比較表

サービス名

料金

リソース

プラン変更

ゲーム用テンプレート

セキュリティ対策

サポート体制

Xserver VPS

1,700円/月

100GB

可能

WAF

メール・チャット・電話

ConoHa for GAME

1,146円/月

100GB

可能

WAF

メール・チャット・電話

KAGOYA CLOUD VPS

日額59円, 月額上限1,650円

80GB

可能

WAF

メール・電話

さくらのVPS

3,630円/月

400GB

可能

-

WAF

メール・チャット・電話

Agames

1,584円/月

50GB

可能

不明

メール・Disord

各サービスの比較表はメモリ4ギガを有するプランを基準に料金やリソースを比較したものです。

特に慣れている方でない限り、注目すべきはゲーム用テンプレートの項目です。

ゲーム用テンプレートがあるかないかでは初期設定の難易度が全く違います。 レンタルサーバーを今まで一度も利用したことがない場合はテンプレートが用意されているものから選び、その後他の項目についても比較してみていくのが良いでしょう。


ゲーム向けレンタルサーバーを選ぶポイント

料金・値段

ゲーム向けレンタルサーバーを選ぶ際、料金や値段の比較は必須でしょう。

適切な価格設定のサーバーを選ぶことで、無駄な出費を減少させることができますが、安ければよいというわけではありません。

サーバーの初期設定のしやすさや、やりたいゲーム用のテンプレートが用意されているかなども大事です。コストと機能のバランスを見て選択しましょう。

リソース

マルチプレイをするうえで、人数に応じて十分なリソースが確保されていることは必須です。快適にプレイできるかどうかはゲーム自体の体験の良し悪しにも影響するためサーバーリソースと人数は以下の表を基準に確認しておきましょう。

以下は一例で、実際はゲームの種類や内容、ゲーム自体の重さによって大きく異なりますのでプレイしたいゲームによって変わってくる点にはご注意ください。

プレイヤー数

CPUコア数

RAM容量

SSD容量

1-10人

2コア

4GB

60GB

11-20人

4コア

8GB

100GB

21-50人

6コア

16GB

200GB

51-100人

8コア

32GB

400GB

101-200人

12コア

64GB

800GB

201人以上

16コア以上

128GB以上

1TB以上

プラン変更の手軽さ

サーバーの規模が大きくなってきたときに、上位のプランにそのままの状態で移行できるかどうかはVPS選びで重要です。

マルチプレイではそのサーバーで行われた今までのゲームの記録がサーバーに保存されます。

スペックを上げることによりデータの移行ができないサービスを選んでしまうとせっかくスペックを上げたのに、また初めからになってやる気がうせてしまうことが容易に想像できますね。

サーバー運用の難易度

サーバーの初期設定や管理が簡単に行えるか、専門的な知識が必要かを確認する必要があります。

目的のゲーム向けのテンプレートやトラブルのときのための情報が豊富に用意されていれば、技術的な問題に悩まされることなく、マルチサーバーを建てることができます。

セキュリティ

サーバーのセキュリティ対策や防御機能が十分に備わっているか確認する。DDoS攻撃対策やSSL証明書の提供などが考慮すべきポイントです。

サーバー基盤では基本的なセキュリティは揃っている場合がほとんどで、セキュリティをさらに高めるには自身で設定を行う必要があります。

この辺の知識や技術は一般的に広くサーバーを公開するときにはすべきですが、身内で遊ぶ分には不必要でしょう。

セキュリティがしっかりと確保されているサーバーを選ぶことで、プレイヤーのデータやゲームの運営を安全に保護できます。

サポート体制

事前にサーバー提供会社のサポート体制を確認しておきましょう。

24時間365日のサポートが提供されているか、トラブル時の対応速度や質が高いかをチェックしておくことで万が一のトラブルや問題が発生した際に、迅速かつ的確にサポートを受けられるため、ゲームの運営がスムーズに行えます。

VPSを使ったゲームサーバーの運用方法

立ち上げの手順は?

まずは目的に合ったVPSを選ぼう

まずは、運用するゲームの要件を考慮して、適切なVPSを選ぶことが重要です。リソース(CPU、メモリ、ストレージ)の量やネットワークの速度などを確認しましょう。

十分な機能を持つサーバーを選択しないとプレイの快適度に影響します。かといって過剰なサーバーを選んでも無駄なコストがかかるため、要件確認は必須です。

OSのインストールとゲームサーバーの設定

VPSにはLinuxやWindowsなどのOSをインストールします。

ゲームサーバーのソフトウェアによっては、特定のOSが推奨されている場合があります。ゲームに合わせたサーバーソフトウェアをインストールします。

このあたりの設定はテンプレートが設けられているサービスであれば無知識で自動で設定が可能です。

サーバーの初期設定

サーバーソフトウェアの設定を行います。これには、ポートの開放やゲームの設定、セキュリティ設定などが含まれます。

サーバーを起動

サーバーソフトウェアを起動して、ゲームサーバーとしての動作を確認します。

初心者でも運用できる?

特にMinecraftなどの有名なゲームなら関連情報がたくさんあります。

しかしトラブルシューティングや高度な設定をする際には、知識や経験が必要となる場面もあり、一般的な情報では解決にたどり着けないこともあるかもしれません。

その点は、自分の使っているものと同じVPSのコントロールパネルで操作しているものが見つけられると安心です。

ConoHa VPSを使ったゲームサーバーの立ち上げ方は非常に情報源が多く、Conoha VPS自体がコラムを提供しているため、同じコントロールパネルを見ながら確認ができるためおすすめです。

サーバーは深夜も稼働してる?

VPSのゲームサーバーは、基本的に24時間365日稼働しています。

しかし、メンテナンスやアップデート、トラブル対応のために一時的に停止することもありますので、VPSサービス提供側の最新情報には注目しておきましょう。

また、アクセスがほぼ0に近くなる場合は運営者側でサーバーの稼働時間を設定することでコストを抑えるなどの対策も可能です。

ゲームの設定は変更できる?

基本的にすべてのVPSで設定が可能です。

VPSで運用するゲームサーバーの設定は、管理者権限を持っている場合、自由に変更することができます。

これには、ゲームのルールやマップの設定、プレイヤーの上限数など、様々な項目が含まれます。ただし、変更するにはゲームサーバーソフトウェアの知識や設定方法を理解する必要があります。

VPSでマルチプレイができる人気ゲーム

ARK

「ARK: Survival Evolved」は恐竜が生息する広大な島を舞台にサバイバルをするゲームです。主に人vs恐竜という構図です。

このゲームのマルチプレイの面白さは、他のプレイヤーと協力して恐竜を捕獲・飼いならす点にあります。

さらに、部族を結成し、恐竜や敵部族との戦争を繰り広げることが可能です。この点は有名Vtuberグループやストリーマーのイベントで知っている方も多いでしょう。

複雑な生態系の中でのサバイバルは、協力プレイの醍醐味を最大限に引き出します。

マインクラフト

「Minecraft」は、言わずと知れたゲームですね。ブロックを積み重ねて自由に創造することが特徴のサンドボックスゲームです。

マルチプレイでは、他のプレイヤーと共同で巨大な建築物を建てる、冒険する、ミニゲームを楽しむなどのアクティビティが盛りだくさんで、大人から子供まで楽しめるゲームです。

コミュニケーションをとりながらの創作活動は、一人プレイとは異なる楽しみを提供します。

Rust

「Rust」は、荒れ果てた世界でのサバイバルをテーマにしたゲームです。この流れで見るとARKと似ているように感じるかもですが、内容は全く異なっており、PvPが主流で人と出会うと基本的には戦いが発生します。

マルチプレイの魅力は、この他のプレイヤーとの協力や対立が生じる点にあります。

資源を集めて拠点を築き、敵からの襲撃を防ぐ戦略や、他のプレイヤーとの交渉や同盟の結成が要求されます。

Team Fortress 2

「Team Fortress 2」は、キャラクターごとに異なる能力を持つクラスベースのシューティングゲームです。

マルチプレイでは、チーム協力が重要。各キャラクターの特性を活かした戦術を組み立てることで、敵チームに勝利を収めるのが醍醐味です。

Assetto Corsa

「Assetto Corsa」はリアルなドライビングシミュレーションが魅力のレーシングゲームです。

マルチプレイでは、他のプレイヤーとのリアルタイムのレースを楽しむことができます。

タイムを競い合いながら、最も速いドライバーを目指すスリルと緊張感が味わえます。

ゲーム向けおすすめVPSレンタルサーバーまとめ

ゲーム向けおすすめVPSレンタルサーバーまとめ
  • テンプレがあるサービスを選んで初期設定の負担を減らそう
  • 想定参加人数とリソースのバランスを確認し必要十分なサービスを契約しよう
  • 関連情報の多いサービスを選んでトラブルシューティングを楽に済まそう

今回はゲーム向けのVPSレンタルサーバーについておすすめのサービスを紹介しました。

マルチプレイはゲーム自体の要求スペックや人数・規模によって選ぶべきサーバーのスペックも変わってくるため、まずはそこをサーバー選びの足掛かりとしつつ、コスパと性能のバランスを取っていくのが良いでしょう。

この記事が、マルチプレイ用のレンタルサーバー選びの一助となれば幸いです!