ここでは、「出不精」と「出無精」の違いについて、それぞれの意味や例文、類語と共に分かりやすく解説します。
「出不精」とは
出不精とは、自分の家や部屋から外へ出ることを避ける人のことを指します。主に、引きこもりがちな性格や行動を示す語として用いられます。いわゆる「インドア派」の人々を示す際にも使われることがあります。出不精な人は、一般的には外出を好まず、自宅で過ごす時間を好む傾向にあります。
「出無精」とは
「出無精」は、外出を好まない様子を表す言葉です。「無精」は面倒くさがりや怠け者を意味し、「出」は外出することを指すため、「出無精」は家から出ることや人々と交流することを避ける傾向が強い人を表します。
「出不精」と「出無精」の違い
出不精（でぶしょう）は、「外に出るのが億劫で、家から出ずにすむことが好き」な人を指す言葉です。趣味や仕事などが自宅で完結するタイプの人や、自宅にいる時間を好む人を指します。
一方、出無精（でむしょう）は、「無精をして外出を避ける」という意味に近いですが、現代日本語ではほとんど使われていません。「無精」は「面倒くさがりや」を意味しますので、出無精は「無精して出かけない人」を指すと考えられます。
「出不精」の例文・使い方
例文1: 彼は仕事以外ではほとんど外出しない、まさに出不精だ。
例文2: 出不精の私でも、友人の結婚式には出席するつもりだ。
例文3: 私は出不精なので、休日は家で過ごすことが多い。
「出無精」の例文・使い方
「出無精」は日本語としては正しい表現ではないため、使用すべきではありません。実際、辞書や百科事典を見ても「出無精」という言葉は存在しません。正しくは「出不精」で、この言葉は人が自宅からあまり出ない様子を表す表現です。
「出不精」「出無精」の類語・言い換え
- 引きこもり: こちらは非常に強い外出恐怖や社会恐怖を抱く人たちを指します。出不精は自分の好みや選択によるものですが、引きこもりはそれが精神的な健康問題によるものである可能性があります。
- 内向的な: 出不精の人はしばしば内向的であると言われます。彼らは自分自身の世界で時間を過ごすことを好み、外の世界に身を置くことを避けます。
- おうち好き: 「おうち好き」は家庭生活や自宅でのホビーを楽しむことを好む人々を意味します。出不精とは異なり、「おうち好き」は家での時間を楽しむことに重点を置きます。
- 非社交的な: 「非社交的な」人は他人との交流を避け、一人でいることを好みます。出不精の人たちはしばしば非社交的であると見なされます。
- 人見知り: 社交的な状況や新しく出会った人に対して恥ずかしがる傾向がある人々を指す用語です。出不精と同様に、人見知りの人は新しい環境や人々を避ける傾向があります。
「出不精」と「出無精」の違いまとめ
「出不精」と「出無精」は同じ意味を持つ言葉で、「あまり外出を好まない人」を指します。日本語表記は「出不精」が正しいですが、「出無精」は間違った表記であります。