ビジネス用語ナビ

この記事では、「その通りでございます」の意味や背景、具体的な使用例や注意点などについて詳しく解説します。

「その通りでございます」の基本的な意味と背景

「その通りでございます」とは、相手の意見や提案に対して完全に同意し、認める意を強く表現する言葉です。敬語であるため、特にビジネスの場や公的な場面で使用されます。ここでの「ございます」は尊敬の意を含みます。

「その通りでございます」を使った例文

「その通りでございます」は、ビジネスのコミュニケーションにおいて、相手の意見や要求に対して敬意を表して同意するときに使う表現です。以下、ビジネスシーンでの例文を7つ挙げます。

  • 上司: 「今月の売上目標は達成したと認識しています。」
    部下: 「その通りでございます、目標を10%上回りました。」
  • クライアント: 「提案書に記載された条件で契約を進めることができると思って良いですか?」
    営業担当者: 「その通りでございます。詳細を詰めてすぐに進めましょう。」
  • 社長: 「このプロジェクトは予算内で完了する予定ですよね。」
    プロジェクトマネージャー: 「その通りでございます。計画通り進んでおります。」
  • 顧客: 「この製品には2年の保証がついていますよね?」
    販売員: 「その通りでございます、何か問題があればいつでもご連絡ください。」
  • 外部監査人: 「内部統制は適切に機能していますか?」
    経理部長: 「その通りでございます、最近のレビューでも問題は見られませんでした。」
  • 取引先: 「この見積もりは最終価格ですか?」
    営業担当者: 「その通りでございます。この価格でご納得いただければ、すぐに契約を締結いたします。」
  • 従業員: 「来週の会議は全員参加が必須と聞いていますが、それは本当ですか?」
    部署長: 「その通りでございます、重要な議題があるので、欠席しないようにお願いします。」

この表現はフォーマルなシーンでの使用が適切で、相手に対する尊敬の気持ちを効果的に伝えることができます。

「その通りでございます」の類語と言い換え

「その通りでございます」は、ビジネスシーンでよく使われる表現で、様々な類語や言い換えが存在します。以下はその中から5つの類語や言い換えと、それぞれのニュアンスを解説します。

  1. 「ご指摘の通りでございます」: この表現は、「その通りでございます」と似た意味ですが、相手の言ったことを正確に理解し、その点に特に同意していることを強調します。
  2. 「おっしゃる通りでございます」: 相手の意見や視点に完全に同意し、敬意を示すニュアンスが強い表現です。上司やクライアントなど、立場の上の人に対して用いると効果的です。
  3. 「了解いたしました」: この表現は、相手の指示や要望を明確に理解し、その通りに行動する意志を示す言葉です。敬意はあるものの、少しカジュアルな印象があります。
  4. 「承知いたしました」: こちらも指示や要望に対して、理解と同意を示す表現です。しかし、「了解いたしました」よりもフォーマルで、より高い敬意を示していると感じられることが多いです。
  5. 「まさにその通りです」: この言い回しは、「その通りでございます」の少しカジュアルなバージョンで、相手の意見に対して強く同意していることを示します。敬語を使っていないので、同僚など、より親しい関係の相手に対して使用する場合が多いです。

これらの類語や言い換えを使うことで、同じ意味を持つ「その通りでございます」よりも、より具体的なニュアンスや強調したい部分を伝えることができます。シーンや相手に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。

「その通りでございます」の具体的な使用場面5つ

「その通りでございます」という表現は、主に丁寧な口調で相手の言葉や意見を確認・同意する際に使われることが多いです。以下に具体的な使用場面を5つ挙げてみましょう。

  1. ビジネス会話:会議や取引の際、相手の提案や意見に同意する際に使用されます。「その通りでございます。その案が良さそうですね。」
  2. 接客・サービス業:お客様の要望や質問に対して、正しい情報や回答を提供しながら同意の意を示す場合に利用されます。「おっしゃる通りでございます。その商品は新着アイテムです。」
  3. 教育・講義:学生からの質問や意見に対して、教員が確認と同意を示す際に使用されます。「生徒さんの意見は正しいです。その通りでございます。」
  4. 公式な場面:公式な場での挨拶やスピーチで、共通の意見や目標に同意することを表現する際にも使われます。「皆様、その通りでございます。私たちはこのプロジェクトの成功を目指しています。」
  5. 日常会話:友人や知人との会話でも、相手の言葉に共感や同意を示す際に使用されることがあります。「あなたの言うことはその通りだよ。」

「その通りでございます」を使う際の注意点

相手の意見や提案に対して、真剣に受け止め、同意する時に用います。冗談や皮肉として使うべきではありません。

また、この表現は相手の意見や提案に完全に同意する場合に使用されることが一般的です。もし、部分的な同意や異議がある場合、この表現は誤解を招く可能性があります。

また、「その通りでございます」というフレーズは少し堅苦しいため、親しい友人との会話では使用に注意が必要です。

「その通りでございます」を使ったビジネスメール例

件名:来月のプロジェクト会議について

〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇でございます。

先日は貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。

お送りいただいたプロジェクトの進行計画につきまして、その通りでございます。私たちも同様に考えておりますので、提案いただいた方針で進めていきたいと思います。

会議の日程についても、ご提案いただいた通り、来月の〇日に行うことにしましょう。場所と時間につきましては、後ほど詳細をお知らせいたします。

何かご不明点、ご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

「その通りでございます」の意味や使い方・例文まとめ

「その通りでございます」は、ビジネスや日常のさまざまなシーンで使用される便利な表現です。敬意を示す言葉として、また同意を強く表現する際に用いることができます。ただし、使うタイミングや場面、相手との関係性をよく考慮する必要があります。この記事で学んだ知識を生かし、自然に使いこなせるようになりましょう。