顧客や取引先とのやり取りに使うメールアドレスについて、どうするべきか迷っている方が多いでしょう。
個人でやっているのも相まって、
「他の社員とドメインを統一する必要もないから個人のGmailでいいかな…」
とお考えの方も多いのではないでしょうか?
実は独自ドメインのメールアドレスは会社の所属を表す役割以上に、相手に与える印象をはじめとする様々なメリットがあります。
今回は、個人事業主の方がメールアドレスを作る方法から、「なぜ独自ドメインを取得するべきなのか」について解説します。
そして、独自ドメインでのメール運用をするのにおすすめなサーバーサービスについても紹介していきます。
- メールアドレスのドメインは、事業の信頼性に直結する!
- 無料で作れるメールアドレスに比べて、セキュリティが強固だから情報漏洩の心配も軽減される。
- 独自ドメインであることで、ビジネスのブランドが確立していることをアピールできる!
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個人事業主がメールアドレスを作る方法
個人事業主にとって、メールアドレスはビジネスの信頼性を高める重要な要素です。
まずは、個人事業主がメールアドレスを作成するための3つの主要な方法について解説します。
フリーメールで作る
フリーメールサービスを利用することは最も簡単で手軽な方法です。
GmailやYahoo!メールなど、多くのサービスが無料で利用でき、登録も簡単に行えます。
ただし、フリーメールアドレスは、ビジネス用途にはややカジュアルな印象を与える可能性があります。
そのため、相手に信頼できるイメージを持たせたい場合は、フリーメールの利用は避けたほうが良いでしょう。
プロバイダーメールを使う
インターネットサービスプロバイダー(ISP)を通じて提供されるメールアドレスを利用するのも選択肢のひとつです。
多くのプロバイダーは、インターネット接続サービスとセットでメールアドレスを提供しています。
この種のメールアドレスは、フリーメールと比べるとビジネス向けの信頼性が高まります。
しかし、プロバイダーに依存するため、サービスを変更した場合などには新しいメールアドレスに移行する必要が生じることに注意が必要です。
独自ドメインを取得する
最もプロフェッショナルな選択を取りたい場合は、独自ドメインのメールアドレスを作成するのがおすすめです。
独自ドメインを取得することによって、自分のビジネス名を含んだメールアドレス(例:yourname@yourbusiness.com)を設定することが可能です。
独自ドメインのメールアドレスを使いたい場合には、まずは独自ドメインを取得する必要があります。
その後、レンタルサーバーやVPSを契約し、メール用サーバーとしての設定(ドメインネームサーバーの設定)が必要です。
独自ドメインは、ビジネスのブランドを確立し、信頼性とプロフェッショナリズムをアピールするのに最適です。
独自ドメインのメールアドレスのメリット
独自ドメインのメールアドレスを使用することには、ビジネス運営において様々なメリットがあります。
ここでは、その主要なメリットについて掘り下げていきます。
信頼性が高い
上記でも取り上げたように、独自ドメインのメールアドレスは信頼性や専門性を高める上で非常に有効です。
自社のドメイン名をメールアドレスに含めることで、ビジネスが確立されていることを相手に伝えることができます。
信頼はもちろんやり取りの中で積み上げていくものではありますが、そのスタート地点が明らかに変わります。
取引先や顧客からの信頼を獲得できれば、その後のやり取りも気持ちよく行うことができます。
製品やサービスのブランディング
独自ドメインのメールアドレスを使用することは、ブランディング戦略の一環としても有効です。
ドメイン名にサービス名や屋号を含めることで、メールの一つ一つがブランドアイデンティティを強化し、受信者に対してブランドアウェアネスを高める機会となります。
高いセキュリティ
独自ドメインのメールアドレスを持つことで、より安全で高度なセキュリティを得ることが可能です。
メールの内容は顧客や取引先との大切な機密情報のため、セキュリティ保護への意識を高く持つ必要があります。
独自ドメインのメールアドレスを利用することで、フリーメールやプロバイダーメールに比べてはるかに安全なメールサービスやセキュリティオプションを選択でき、ビジネスにとって重要な情報を保護することが可能になります。
カスタマイズしやすい
独自ドメインを利用すると、メールアカウントの作成や管理がフルコントロールできます。
例を挙げると、
- info@yourbusiness.com
- support@yourbusiness.com
といった複数のアドレスを簡単に設定でき、企業のさまざまな部署や機能に合わせたアドレスを運用することができます。
迷惑メール行きを防止
独自ドメインのメールアドレスは、フリーメールに比べてスパムフィルターに引っかかりにくい傾向があります。
そのため、送信したメールが相手に届く確率が高まり、ビジネスコミュニケーションがスムーズに行えるようになります。
また、メールでの営業をかける際にも有用です。
独自ドメインのメールアドレスのデメリット
独自ドメインのメールアドレスを持つことは、フリーメールなどに比べると多くのメリットがありますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。
ドメイン費用とサーバー費用がかかる
独自ドメインのメールアドレスを設定する際には、「ドメインの登録費用」と「メールサーバーの利用費用」が発生します。
ドメイン費用は一般的な金額だと年間数千円程度で、サーバー費用は月額数百円から数千円の範囲のサービスが多いです。
このように、これら2つの費用は高額ではありませんし、かかった費用はビジネスの経費として計上することができます。
サーバーの設定が手間
独自ドメインのメールアドレスを運用するには、初期のサーバー設定に手間がかかります。
ドメインの設定やメールサーバーの選択、アカウントの設定など、いくつかのステップを踏む必要があり、特に技術的な知識がない場合には時間がかかることがあります。
しかし、この設定が必要なのは最初だけですので、独自ドメインのメリットである「信頼性の獲得」と「高度なセキュリティの確保」のためであれば、手間をかけてでも導入、設定を行う価値は十分にあります。
独自ドメインを使うならレンタルサーバーかVPSがおすすめ
独自ドメインのメールアドレスを設置する際、レンタルサーバーまたはVPS(Virtual Private Server)の利用が一般的です。
どちらが合っているかはそれぞれあると思いますので、まずはこの2つの違いについて見ていきましょう。
2つのサーバーの違いは?
項目 | レンタルサーバー | VPS |
---|---|---|
特徴 | 共有サーバーを利用 | 仮想専用サーバーを利用 |
コスト | 低め | やや高め |
設定・管理の容易さ | 比較的簡単 | 技術的な知識が必要 |
パフォーマンス | 他のユーザーと共有するため変動あり | 独立したリソースで安定 |
セキュリティ | 基本的なセキュリティは提供されるが限定的 | 高度なセキュリティ設定が可能 |
カスタマイズ性 | 限られたカスタマイズ | 高度なカスタマイズが可能 |
スケーラビリティ | 限定的 | 高い |
それぞれの特徴や性能を比較した表がこちらです。
VPSの方が自由度が高い分、料金がレンタルサーバーに比べて高くなり、設定や管理もすこし手を煩わされます。
一方でレンタルサーバーはVPSに比べて安価であり設定も簡単ではあるものの、性能面ではすべての面でVPSに劣ります。
レンタルサーバーの特徴
レンタルサーバーのメリットは、利用のしやすさとコストパフォーマンスが良い点です。
サーバーの運用や管理がサービスプロバイダーによって行われるため、技術的な知識が少ないユーザーでも簡単に利用できます。
また、固定の月額料金で利用できるため、コスト管理がしやすいというメリットもあります。
デメリットとしては、他のユーザーと1つのサーバーのリソースを共有するため、大量のトラフィックが発生する場合は性能に制限があることを理解しておく必要があります。
VPSの特徴
VPSは、より柔軟なカスタマイズと高いパフォーマンスを求めるユーザーに適しています。
VPSのメリットは、物理サーバーを仮想的に分割して提供されているため、サーバー上で独立したリソースを利用することができます。
そのため他のユーザーの影響を基本的には受けずに運用が可能です。
レンタルサーバーでは、利用者が多くなったり、多量の送受信が同タイミングで重なったりすると速度低下などが起こる可能性があります。
その点VPSであれば、トラフィックが増加しても安定したパフォーマンスを維持することが可能です。
デメリットとしては、VPSの管理や設定にはある程度の技術的知識が必要であり、コストもレンタルサーバーに比べて高くなる傾向があります。
個人事業主におすすめのメール用レンタルサーバーを比較
まずはレンタルサーバーのサービスから、個人事業主のメール用におすすめなサービスを紹介していきます。
ここで紹介するのはどれもレンタルサーバーであるという大枠の部分はどのサービスも同じですが、その中身はどれも異なっています。
お名前.com
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | お名前.com レンタルサーバー |
料金 | 月額 891円(税込)~ |
初期費用 | 無料 |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 | 最小 400GB |
サポート体制 | 24時間365日無料電話サポート、メールサポート |
マルチドメインの数 | 無制限 |
作成可能なメーリングリストの数 | 無制限 |
最低利用期間 | 1ヶ月(初回申込み時は「お申込み月+翌月」の月額料金無料) |
お名前.comは、ドメイン取得サービスで特に有名です。
そんなお名前.comが提供しているレンタルサーバーサービスは他のサービスと比較すると格安でドメイン取得ができる点やその種類の豊富さが際立っています
サーバー自体もオールSSDやHTTP2、nginxを採用しており、高速化環境を提供しています。
また、14日間の無料バックアップサービスがあり、コストパフォーマンスの高さも特徴です。
お名前.comレンタルサーバーのメリット
まず、ドメインが無料で提供される点や、新規ドメイン取得時の価格が安い点がメリットとして挙げられます。
これについては、「お名前.comならでは」な部分ですね。
その他にも、初期費用が無料であることも大きな利点です。
さらに、24時間対応の電話サポートがあり、初心者から経験者まで幅広いユーザーに使いやすい設計となっています。
特に個人事業主にとって、低コストで高機能なメールサーバーの利用が可能です。
お名前.comレンタルサーバーのデメリット
一方で、ユーザーからサービス面で不満の声が多くあるようです。
特に解約手続きの複雑さや管理画面の使いにくさ、そして不要なおしらせメールの多さがデメリットであると言えるでしょう。
ロリポップ!
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ロリポップ!レンタルサーバー |
料金 | エコノミープラン: 月額99円(36カ月契約時)~ |
初期費用 | 無料 |
メールアドレスの作成数 | 10件 |
容量 | 100GB~1.2TB |
サポート体制 | メールサポート、チャットサポート、電話サポート(ベーシックプラン以上) |
マルチドメイン数 | 50個~無制限 |
メーリングリスト数 | 1~30件 |
最低利用期間 | なし(10日間の無料お試し期間あり) |
ロリポップのレンタルサーバーは、低価格での提供がその最大の特徴です。
初心者にも使いやすい設計がされており、様々なプランが用意されています。
特に、初心者向けのユーザーフレンドリーなインターフェースやサポート体制が充実している点が注目されています。
ロリポップ!のメリット
ロリポップのメリットはなんと言ってもその高いコストパフォーマンスです。
低コストでありながら、必要な機能もしっかりと提供しています。
初心者にも扱いやすい設計とサポート体制が整っており、無料お試し期間を利用してサービスを試すことができます。
ロリポップ!のデメリット
一方で、プランによっては無料の独自ドメイン取得に時間がかかる場合があります。
また、下位プランではいくつかの機能に制限がある点もデメリットです。
エックスサーバー
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | エックスサーバー |
料金 | 月額693円から(税込、キャンペーン価格適用時) |
初期費用 | 0円 |
メールアドレスの作成数 | 100件 |
容量 | 300GB(スタンダード)~500GB(ビジネス) |
サポート体制 | 電話(平日10:00〜18:00)、メール、チャット(平日10:00〜18:00) |
マルチドメイン数 | 無制限 |
メーリングリスト数 | 20~40個 |
最低利用期間 | 3ヶ月から |
エックスサーバーは、高速な処理速度と安定した性能を持つレンタルサーバーサービスです。
高性能CPUと高性能ストレージ(NVMe SSD)の採用、高速化機能XアクセラレータやXPageSpeedの提供がその特徴です。
また、毎日の自動バックアップ機能や充実したセキュリティ機能も備わっており、安心して使用できます。
エックスサーバーのメリット
エックスサーバーのメール機能は非常に充実しており、ビジネス利用に適しています。
アンチウィルス、スパムフィルター、DKIMなどのセキュリティ機能を搭載し、メールを安全に利用できます。
メーリングリストやメールマガジン機能も利用可能で、多様なビジネスニーズに対応しています。
エックスサーバーのデメリット
エックスサーバーの料金は格安ではなく、初心者にはやや高いと感じられる場合があります。
また、最低利用期間が3ヶ月設定されているため、短期間の利用には不向きです。
他のユーザーの影響を受ける可能性がある点や、プラン変更が月単位で行われるため、即時の変更が難しいこともデメリットとして挙げられます。
ConoHa WING
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ConoHa WING |
料金 | 678円/月から |
初期費用 | 0円 |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 | 300GB(ベーシックプラン)~500GB(プレミアムプラン) |
サポート体制 | 電話(平日 10:00-18:00) |
マルチドメイン数 | 無制限 |
メーリングリスト数 | 無制限 |
最低利用期間 | なし |
ConoHa WINGは、高速で安定したサービスを提供しています。
特に、Webサーバーの処理速度が国内でトップクラスです。
ConoHa WINGのメリット
ConoHa WINGの主なメリットには、初期費用が無料であること、独自ドメインが1つまたは2つ無料で利用できる点、料金がリーズナブルであることが挙げられます。また、管理画面がシンプルで直感的に操作できるため、初心者にも使いやすいと評価されています。さらに、サーバーの安定性や高速性、無料での自動バックアップ機能、充実したサポート体制もメリットとして挙げられます。
ConoHa WINGのデメリット
ConoHa WINGのデメリットとしては、短期利用のプランだと料金が高くなる点や、運用に一定の専門知識が必要な場合がある点が挙げられます。
また、セキュリティが強力すぎることで柔軟なカスタマイズが難しいことや、割安の長期プランは途中解約ができないという制限もあります。
さくらのレンタルサーバー
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | さくらのレンタルサーバー |
料金 | 128円/月から(ライトプラン) |
初期費用 | 0円 |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 (最小~最大) | 100GB(ライトプラン)~900GB(ビジネスプロプラン) |
サポート体制 | 電話(コールバック予約)、メール、チャット(24時間365日) |
マルチドメイン数 (最小~最大) | 無制限 |
メーリングリスト数 (最小~最大) | 無制限 |
最低利用期間 | 14日間の無料お試し期間あり |
さくらのレンタルサーバーは、安定した運用と安価な料金設定が魅力です。
複数のプランが用意されており、個人から法人まで幅広いニーズに対応可能です。
さくらのレンタルサーバーのメリット
さくらのレンタルサーバーの最大のメリットはそのコストパフォーマンスの高さです。
最安ではないものの、かなり格安なサービスを提供しています。
また、国内のデータセンターにより、停電や地震時でも安定した稼働が期待できます。
さくらのレンタルサーバーのデメリット
一方、さくらのレンタルサーバーのデメリットとしては、安価なライトプランやスタンダードプランでは機能が限定されている点が挙げられます。
また、サーバーの読み込み速度に関しては他社サーバーと比較して劣るという意見もあり、サーバー速度を重視するユーザーには不向きかもしれません。
個人事業主におすすめのメール用VPSを比較
次にVPSについて、個人事業主のメール用におすすめなサービスを紹介していきます。
お名前.com VPS
サービス名 | お名前.com VPS |
料金 | 月額 873円(1GBプラン)から |
初期費用 | 無料(1GB、2GBプラン)、4GBプラン以上で有料(5,951円〜17,474円) |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 (最小~最大) | 100GB(1GBプラン)~1TB(16GBプラン) |
サポート体制 | メール、電話(平日10:00~18:00) |
マルチドメイン数 | 無制限 |
メーリングリスト数 | 無制限 |
最低利用期間 | 3ヶ月 |
お名前.com VPSの特徴的な点は、ユーザーが持つ任意のISOイメージファイルをアップロードし、インストールできる機能です。
これにより、VPSに用意されていないOSでも試すことが可能です。
また、スナップショット機能により、追加料金なしで仮想マシンのバックアップを取得できます。
お名前.com VPSのメリット
「お名前.com VPS」のメリットには、24時間365日のサポート体制、スナップショットの利用可能性が挙げられます。
特にサポート体制は、法人・ビジネス利用者にとって心強い点です。
また、VPSのコストパフォーマンスとコントロールパネルの使いやすさも高く評価されています。
お名前.com VPSのデメリット
一方で、デメリットとしては料金が安いものの、他社と比べるとCPUやメモリ容量などのPCの性能部分で若干劣っています。
また、サーバーの性能面における柔軟なカスタマイズには対応しておらず、ストレージを増やしたい場合は上位のプランに乗り換える必要があります。
これはクラウド型のサービスに比べると、ハードウェアの拡張性に欠ける面と言えます。
ConoHa VPS
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ConoHa メールサーバー |
料金 | 605円(1時間単位料金/0.9円) |
初期費用 | 無し |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 | 50GB |
サポート体制 | メール、チャット、電話 |
マルチドメイン数 | 無制限 |
メーリングリスト数 | 無し |
最低利用期間 | 無し |
ConoHa VPSのメールサーバーは、煩雑な設定や管理が不要で、サーバーの構築が約25秒で完了します。
VPSのデメリットのひとつを克服している点が特徴と言えます。
月額605円から利用可能で、ビジネスに集中できる環境を提供します。また、VPSサーバーとしての高い自由度と柔軟性を持ち合わせており、独自ドメインを設定することも可能です。
ConoHa VPSのメリット
ConoHa VPSの利点としては、初心者にも扱いやすい操作性や自動バックアップ機能があることが挙げられます。
さらに、VPSサーバーのスペックが高く、価格に対して優れた性能を提供しています。
ユーザーインターフェースも直感的で理解しやすく、サーバーのOSやアプリケーションが豊富な点も魅力です。
ConoHa VPSのデメリット
一方で、ConoHa VPSには無料お試し期間がない点やサポートの対応が遅いと言われていること、特定の設定にコマンド技術が必要な点がデメリットとして挙げられます。
さくらのVPS
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ConoHa メールサーバー |
料金 | 605円(1時間単位料金/0.9円) |
初期費用 | 無し |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 | 50GB |
サポート体制 | メール、チャット、電話 |
マルチドメイン数 | 無制限 |
メーリングリスト数 | 200件まで |
最低利用期間 | 無し |
さくらのVPSは、Postfix/Dovecotを利用したメールサーバー構築が可能で、GUIを介したメールアカウントの管理が実行できるPostfixAdminを利用します。
さくらのVPS提供のスタートアップスクリプト「CentOS Mailserver」を利用して、基本的なメールサーバー構築を簡単に行えます。
DNSレコードの設定やSSL化などの基本設定も容易に行えるようになります。
さくらのVPSのメリット
さくらのVPSの最大のメリットは、24時間365日のサーバー監視による迅速な対応とトラブルの予防です。これによって安定したサービスを提供し続けています。
また、シンプルなコントロールパネルとスタートアップスクリプトにより、初心者でも使いやすく設定作業を簡単にできます。
さくらのVPSのデメリット
一方で、デメリットとしては、月額料金が他社のVPSサービスに比べて高めであることが挙げられます。
また、14日間のお試し期間中は回線速度が制限されるため、この期間中のサービス評価には注意が必要です。
さらに、標準でのバックアップ機能がないため、別途バックアップシステムの構築が必要で、スナップショット機能を持っているサービスと比べるとこの点は劣っています。
ServersMan@VPS
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ServersMan@VPS |
料金 | 月額 385円(税込)~ |
初期費用 | 無し |
メールアドレスの作成数 | 無制限 |
容量 | 5GB~200GB |
サポート体制 | メール、FAQ |
マルチドメイン数 | 1つ |
メーリングリスト数 | 不明 |
最低利用期間 | 無し |
ServersMan@VPSは、月額385円からという低価格で提供されるVPSサービスです。
運営会社はDTIで、2009年から運営されています。
ServersMan@VPSのメリット
ServersMan@VPSは安さと最低利用期間がないことから、低予算でサーバーを始めたい方や、テスト用途に使用する場合に適しています。
シンプルで使いやすいコントロールパネルが提供されており、基本的には安定した運用が可能とされています。
ServersMan@VPSのデメリット
一方で、サーバーのパフォーマンスが低いとの評価があります。
また、サーバーのダウンタイムやメンテナンスに関するユーザーの不満も見られ、安定性については懸念が残ります。
失敗しないメールサーバーの選び方
料金とプラン設計
メールサーバーを選ぶ際に最も重要なのは、予算とコストパフォーマンスのバランスです。
利用できる予算の範囲内で最大限の機能を得られるかどうかを見極める必要があります。
また、プラン内容を詳細に確認し、提供される機能がコストに見合っているかも重要な評価ポイントです。
高価なプランであればあるほど、より多くの機能やサービスを期待できますが、本当にその機能が自分にとって必要かどうかを確認することが不可欠です。
メール運用機能の充実度
メールサーバーを選ぶ際には、メール運用の効率性も考慮する必要があります。
例えば、自動送付や自動返信、メールの転送機能などがサポートされているかどうかがポイントです。
これらの機能は日常の業務を効率化し、メール管理の負担を軽減するのに役立ちます。特にビジネスでの利用を考えている場合、これらの機能は非常に重要です。
セキュリティとプライバシー
メールサーバーを選ぶ上で、データ保護の観点も非常に重要です。
メールデータがどのように保護されているか、またサーバーのセキュリティポリシーがどの程度のものなのかを確認することは不可欠です。
サーバーのセキュリティ対策が万全であることは、プライバシー保護と情報漏洩のリスクを最小限に抑えるために必要不可欠な要素です。
メールのアカウント数
ビジネス利用の場合、必要なメールアカウントの数を把握しておくことが重要です。
提供されるアカウント数と実際の必要数が一致しているかを確認し、将来的な拡張を考えた場合の対応策も検討する必要があります。
サーバーの容量
メールサーバーの容量は、使用するデータ量によって必要性が異なります。
特に大量のメールや大きなファイルを扱う場合、十分な容量が確保されているかどうかを確認することが重要です。
サポート体制
最後に、サポート体制の充実度も重要な判断基準の一つです。
万が一の際の迅速なサポートやトラブルシューティングが可能かどうかは、ビジネス運用の安定性に直結します。
サポートの対応時間や手段なども確認しておくことが望ましいです。
メールアドレス作成時の注意点
ドメイン末尾の選び方
メールアドレスを作成する際に重要なのがドメイン末尾の選び方です。
一般的には、国際的に広く認知されている「.com」や特定の国や地域を示す「.jp」などがあります。
ドメイン末尾は、メールアドレスの印象や信頼性に影響を与えることがあります。
たとえば、ビジネスで国際的な取引が多い場合は「.com」を選ぶと良いでしょう。
また、地域に密着したサービスの場合は、その地域を表すドメイン末尾を選ぶことで親近感を持たせることができます。
ドメイン名が既に使われていると取得できない
ドメイン名を選ぶ際には、その名前が既に使われていないかを確認することが非常に重要です。
一度他の人や企業によって取得されてしまうと、同じドメイン名は使用できません。
特に一般的な単語や短い名前は早い段階で取得されることが多いため、オリジナリティを持った独自の名前を考える必要があります。
また、ドメイン名を決定する際には、将来のビジネス展開やブランドイメージに合致するかどうかも考慮すると良いでしょう。
独自ドメインでメールアドレスを設定する手順
独自ドメインでメールアドレスを設定する際は、一般的には
- 「独自ドメインの取得」
- 「サーバーとの紐付け」
- 「サーバーからメールアドレスの発行」
という手順を踏みます。
まず、独自ドメインを取得することから始めます。
ドメイン名は自身のビジネスやブランドに適したものを選び、ドメイン登録サービスを通じて取得します。
しかし、今回の記事で紹介したおすすめレンタルサーバー・VPSであれば、他のドメイン登録サービスを使わずとも、管理画面から直接簡単にドメインの取得が可能です。
これらのサービスでは、ドメインの取得と同時にサーバーに紐付けが行われるため、手間を大幅に省けます。
メールサーバーの管理画面から独自ドメインを新規作成
管理画面から独自ドメインを新規作成します。
ユーザーは管理画面にログインし、必要な情報を入力するだけで、独自ドメインの取得と設定を行えます。
この一連の流れは、初心者にも分かりやすく設計されているため、技術的な知識が少ない方でも安心して進めることができます。
メールの送受信設定を行う
ドメイン取得後、メールの送受信設定を行います。
メールサーバーの設定やメールクライアントの設定を行います。
多くのサーバーでは、この設定を簡単に行えるガイドを提供しており、ユーザーはこれに従って設定を完了させます。
Gmailでも送受信できるようにするのがおすすめ
また、Gmailを使用するユーザーには、独自ドメインのメールアドレスをGmailで送受信できるようにすることをおすすめします。
これにより、Gmailの便利な機能をそのまま独自ドメインのメールに活用できるようになります。
Gmailでの設定は、少し複雑に感じるかもしれませんが、詳細な設定手順は多くのウェブサイトで提供されています。
個人事業主のメールアドレスの作り方まとめ
- 信頼性とセキュリティ強化のためにも「独自ドメインを取得」できる方法での作成をお勧めします
- メール機能だけ使えればいいなら「レンタルサーバー」、カスタマイズやほかの利用者とのリソースの共有を避けたいなら「VPS」のサービスを検討する
- 予算や機能など、複数の視点から自分のニーズに合わせてサーバーを契約する
個人事業主のメールアドレスの作り方から、おすすめなサーバーサービスについて紹介しました。
せっかくなら、アットマークの後ろに社名などが入っている自分だけのメールアドレスを使って、顧客や取引先の信用を獲得して事業を円滑に進めていきましょう。
独自ドメインはこのような見た目の箔だけでなく、顧客とのやり取りの情報を守るためのセキュリティも強固ですので、ぜひ検討してください。