テック文庫

「一時的にVPNを使いたいんだけど、無料で使えるものを探している。」

「インターネット使うのにわざわざ追加でお金かけたくないから無料のVPNを使いたい!」

VPNはインターネットの通信キャリアではなく、その通信に対してさらにオプションを付け加えるようなもので、有料のVPNを使う場合は追加料金がかかります。

VPNを使うと通信内容のセキュリティが強化されたり、IPが変更されジオブロックを回避できるなどの機能があるのは理解できますが、それにわざわざお金をかけて、月額のサブスクリプションに申し込むのは少し腰が重いですよね。

ただ、無料のVPNは逆にセキュリティ的に問題を抱えていると言われていて不安だし、自分のデータがどう扱われるのか不透明なので、明らかに危険に見えます。

そこで今回は、無料で使えるVPNサービスについて、安全でおすすめなものをピックアップして紹介していきます。

この記事でわかることをざっくりまとめると
  • 無料VPNの危険性とデメリット、有料VPNとの違いは?
  • 無料のVPNサービスの中でも安全に使用できるものはあるの?
  • 無料のVPNサービスを選ぶ際に見るべきポイントはなにか

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無料のVPNは危険?

インターネットのセキュリティに関心が高まる中、VPN(Virtual Private Network)は、暗号化・トンネリングなどの構造上、インターネット通信のセキュリティ強度を大幅に強化し、外部からのハッキングなどの攻撃に対して強くなります。

これは各サービスの良し悪しに関わらず、VPNというもの自体の特性です。

そのためコストをかけずにインターネットのセキュリティを強化できる、無料のVPNサービスが注目されています。

しかし、これらのサービスには潜在的なリスクが伴うことが指摘されています。

無料であることの魅力とは裏腹に、安全性に関する疑問が浮上しているのです。

まずはこれらの問題点について詳しく解説していきます。

完全無料のVPNは違法?

VPNには本当のIPアドレスを隠す効果があります。

このような側面から「VPNってなんだか怪しい」というイメージがあるんですが、そもそもVPNサービス自体は違法ではありません。

しかし、この匿名性を利用して犯罪行為を働いた場合には、それは明確に違法となります。

VPNを使用する際は、

「自分が今からやろうとしていることは本当に合法か…?」

「何らかのサービス利用規約に反していないか…?」

と規則を守る意識を持ち、合法的な目的での利用を心がける必要があり​ます。

完全無料VPNのデメリット

情報漏洩のリスク

無料VPNを提供しているサービス運営者があなたの通信データを取得し、個人情報等を不正に使用してお金儲けをする可能性があります。

特に完全無料のVPNはこのリスクが大きいので、運営元が個人情報をどう扱うかしっかり確認しましょう。

ウイルス感染の可能性

無料のVPNサービスを利用することで、ウイルスやマルウェアに感染する危険があります。

専用アプリには広告が出ることも

無料のVPNサービスは収益を得るためにユーザーのアプリに広告を出すことがあります。また、広告が掲載されているVPNは上述の「情報漏洩のリスク」も高いです。

外部からの攻撃には強いが、そのサービス自体の信頼性が低い

企業はボランティアではありません。VPNサービスを無料で提供している場合、その対価として何か提供側も恩恵を受けている場合が多いです。あなたの通信データが何かしらの利益のために使われる可能性があ​ります。

有料VPNのフリープランの利用が安全

このような理由から、無料VPNには「無料で使える」というメリットに対してデメリットがあまりにも多く、セキュリティ上のリスクを考えると結論「無料のVPNは使うべきではない」と言わざるを得ません。

有料でVPNを提供しているサービスの無料版、若しくは有料サービスの無料期間だけ使う、という方法がはるかに安全です。

有料サービスのお試し・返金保証期間の利用がおすすめ

結局、「無料のVPNは使うべきではない」としたわけですが、無料でVPNを使う方法がないのかというとそうではありません。

VPNサービスのなかには無料お試し期間返金保証期間を設けているサービスが多く、1度きりではあるものの、デポジットのようなイメージで実質無料でサービスを利用することができます。

その期間中は有料のVPNを使っているわけですから、品質とセキュリティ対策のしっかりしたサービスを使うことができます。

無料で使えるVPNおすすめランキング

ここでは無料でも使えるおすすめVPNを厳選してご紹介します。

Atlas VPN (サービス終了)

項目Atlas VPNの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

無制限

容量制限

10GB/月

広告表示の有無

なし

日本語対応

※Atlas VPNは2024年4月24日にサービスを終了し、NordVPNに統合されることになりました。

Atlas VPNの無料版は、セキュリティ面で高い評価を受けており、安心して利用することが可能です。

アメリカ、オランダ、シンガポールの3ヶ国のサーバーが利用可能です。

通信容量には月に10GB利用でき、無料版では1台のデバイスに接続可能です。プロトコルとしてはWireguardやIKev2/IPSecに対応していますが、無料版ではウィルススキャン機能は提供されていません。

無料版のAtlas VPNはセキュリティ面の高い評価があるものの、サーバー数の少なさや日本サーバーへのアクセス不可などの理由から、お試し利用は十分可能ですが、常用のVPNとしては若干力不足かもしれません。

NordVPN

項目NordVPNの特徴

種類

返金保証期間

無料期間

30日間

同時接続

6台

容量制限

無制限

広告表示の有無

なし

日本語対応

NordVPNは、世界でも最大手のVPNサービスのひとつです。

111カ国に6,200台以上のサーバーを持つVPNサービスで、高速通信と高いセキュリティレベルを提供しています。

さらにノーログポリシーを採用し、警察による追跡が現実的に不可能なほどのプライバシー保護を実現しています。

最大6台のデバイスを同時に接続でき、サポートも日本語での対応が可能です。また、30日間の返金保証があるので、高品質なVPNを実質無料で1ヶ月間利用することができます

一方で利用者数が多いあまり、中国でのVPNの制限に引っかかってしまっているようで、中国での利用はできないのがデメリットとなっています。

VPN GATE

項目VPN GATEの特徴

種類

完全無料

無料期間

無制限

同時接続

5台

容量制限

無制限

広告表示の有無

あり

日本語対応

VPN Gateは、国立筑波大学が学術実験プロジェクトの一環として無料で提供しているVPNサービスです。

このプロジェクトは2013年3月8日に開始され、外国政府等の検閲用ファイアウォールを回避し、海外のYouTubeなどのWebサイトを自由に閲覧することを目的としています。

VPN Gateの主な利用国は韓国、イラン、日本、ロシア連邦、アメリカ合衆国です。

VPNサーバーは世界中で3535台がボランティアによって提供されており、すべてのサーバーにはユーザー名「vpn」、パスワード「vpn」で接続可能です。

このように誰でも使えるように解放され、利便性の高いVPNサービスとなっていますが、ログが2週間保持されることや通信速度が遅く、通信が不安定であるという声もあります。

VPN GATEの公式サイトはこちら

ノートンセキュアVPN

項目ノートンセキュアVPNの特徴

種類

返金保証期間

無料期間

30日間

同時接続

3台

容量制限

無制限

広告表示の有無

なし

日本語対応

ノートンセキュアVPNは高い安全性を提供するVPNサービスで、初心者でも使いやすいアプリが特徴です。

3000台以上のサーバーを持ち、各ライセンスで最大10台のデバイスに対応しています。

キルスイッチ機能もあり、トレントダウンロードにも対応していますが、サーバー数が比較的少なく、それによる通信速度の遅さが少々ネックとなっています。

また、一部の動画配信サービスや中国での利用制限、プライバシー保護の不十分さなど、見逃せない欠点も存在します。

ノートンセキュアVPNの公式サイトはこちら

スイカVPN

項目スイカVPNの特徴 

種類

返金保証期間

無料期間

30日間

同時接続

3台

容量制限

無制限

広告表示の有無

なし

日本語対応

スイカVPNは、株式会社MAJ Techが運営するVPNサービスです。30日間の返金保証がついており、期間中に手続きを行うことで無料利用が可能です。

特に海外在住者が日本のサーバーにアクセスすることを中心にしたサービスで、安全で自由なインターネット環境を提供することを目的としています。

ただし、P2Pファイル共有ソフトの使用に関する厳しい規制がある点や、有料VPNでありながらノーログポリシーが設けられていないなど、セキュリティの強さはNordVPN等と比較すると少し劣ります。

スイカVPNは1カ月の使用料金が1000円ほどで有料サービスで使ってもそれほどの大きなコストはかからないため、無料サービスから有料の切り替え先としてもコスパのいい選択肢となっています。


ProtonVPN

項目ProtonVPNの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

1台

容量制限

無制限

広告表示の有無

なし

日本語対応

非対応

ProtonVPNはスイスの企業Proton Technologies AGが運営するVPNサービスです。

無料プランが提供されており、日本を含む3カ国のサーバーに容量無制限で接続できます。

ずっと無料でありながらも容量無制限であることが特徴です。

セキュリティとプライバシーに関しては、強力な暗号化技術とスイスのプライバシー保護法に準拠しており、信頼できるサービスです。

このように無料プランでも十分な実用性と安全性を兼ね備えている点が高く評価できます。

しかし無料プランでは同社の有料プランと比べて速度が絞られているため、通信速度はあまり期待できません。また、日本語でのサポートが提供されていない点も日本人ユーザーにとってはデメリットでしょう。

ProtonVPNの公式サイトはこちら

Windscribe

項目Windscribeの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

1台

容量制限

10GB/月

広告表示の有無

なし

日本語対応

非対応

Windscribeはカナダのトロントに本拠を置くVPNサービスで、無料プランと有料プランを提供しています。

60カ国以上にサーバーを設置しており、ユーザーはこれらのサーバーの中から選択して接続することができます。安全性に関しては、Windscribeは強力なAES-256暗号化アルゴリズムを採用し、ノーログポリシーを実施しています。

無料プランでも、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなどの主要なプラットフォームに対応しており、Chrome、Firefox、Opera用のブラウザ拡張機能も提供されています。

Windscribeの無料版は、特にプライバシー保護機能に力を入れており、無料VPNの中では優れた選択肢となっています。

しかし、ストリーミングサービスへのアクセスや通信速度にはいくつかの制限があること、中国からの利用の際に接続が不安定になることがあるため、この点も留意する必要があります。

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ExpressVPN

項目ExpressVPNの特徴

種類

返金保証期間

無料期間

30日間

同時接続

5台

容量制限

無制限

広告表示の有無

なし

日本語対応

ExpressVPN非常に高速なVPNサービスとして定評があります。

数あるVPNサービスの中で比較しても高速で、動画の視聴やオンラインゲームにも支障なく利用可能です。

30日間の返金保証期間中は機能をフルで利用できますが、期間終了後は有料VPNとして契約が始まってしまうため、避けたい場合は必ず期間中に解約申請を行っておきましょう。

ExpressVPNの公式サイトはこちら

hide.me

項目hide.meの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

1台

容量制限

~10GB/月

広告表示の有無

なし

日本語対応

Hide.meの無料プランは、毎月10GBのデータ使用量を提供し、5カ国のVPNサーバーにアクセス可能ですが、日本のサーバーは含まれていません。

有料プランと比較すると、無料プランはサーバーの選択肢が限られ、同時接続数も1台に制限されていますが、セキュリティやプライバシー保護の面では優れています。

VPNを初めて使用する人や基本的な用途には十分な機能を提供しますが、日本のサーバーへのアクセスが必要な場合や複数デバイスを同時に接続したい場合は有料プランの検討が必要です。

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TunnelBear

項目TunnelBearの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

5台

容量制限

500MB/月

広告表示の有無

なし

日本語対応

非対応

TunnelBearの無料プランは、高度なセキュリティ対策と強力な暗号化を採用し、プライバシー保護に優れています。

TunnelBearを通じてツイートを行うと、1GBの追加データが提供されるキャンペーンがあるため、それを活用することで月の使用容量を1.5GBまで増加させることができます。

49ヵ国以上のサーバー設置国があり、最大5台までの同時接続が可能です。

無料プランでも多くの国に接続できるというメリットがありますが、500MBの通信容量制限、PC版の言語変更不可、英語のみのカスタマーサポートなどのデメリットも存在します。

TunnelBearの公式サイトはこちら

VPNネコ

項目詳細

サービス名

VPNネコ

種類

完全無料

無料期間

無制限

同時接続

1台

容量制限

無制限

広告表示の有無

あり

日本語対応

VPNネコは、無料で利用できるiPhone・iPad用のVPNアプリで、Android版は「ACT VPN」として提供されています。

このアプリは10カ国のサーバーに接続でき、使い方は簡単ですが、PCでは使用できず、広告が多く、通信速度は遅いというデメリットがあります。

安全性の面では、運営元が不明であるため、個人情報の取り扱いにリスクがある可能性があります。

VPNネコはスマホアプリから簡単に利用開始することができ、ジオブロックの回避には有効ですが、セキュリティ面の懸念があることには注意が必要です。

Avira Phantom VPN

項目Avira Phantom VPNの特徴

種類

無料プラン

無料期間

無制限

同時接続

無制限

容量制限

500MB/月

広告表示の有無

なし

日本語対応

Avira Phantom VPNの無料プランは、未登録者には月500MB、登録者には月1GBのデータを提供します。

このVPNはWindowsとAndroidで利用可能で、AES 256ビット暗号化によりWi-Fiスポットでも安全な接続を保証します。

プライバシー保護の面では、Aviraは利用ウェブサイトをモニターせず、ログを保持しないため心配は不要です。

ただし、無料版には安全装置(キルスイッチ)が搭載されていないため、VPNサービスへの接続が不安定な場合のデータ漏洩のリスクがあります。

オンライン上の匿名性を提供し、地域制限されたコンテンツへのアクセスを可能にしますが、帯域幅の制限やセキュリティ機能の欠如を考慮する必要があります。

Avira Phantom VPNの公式サイトはこちら

無料で使えるVPN比較表

サービス名種類無料期間同時接続容量制限広告表示の有無日本語対応

Atlas VPN

無料プラン

無制限

無制限

10GB/月

なし

VPN GATE

完全無料

無制限

5台

無制限

あり

NordVPN

返金保証期間

30日間

6台

無制限

なし

ノートンセキュアVPN

返金保証期間

30日間

3台

無制限

なし

スイカVPN

返金保証期間

30日間

3台

無制限

なし

ProtonVPN

無料プラン

無制限

1台

無制限

なし

非対応

Windscribe

無料プラン

無制限

1台

10GB/月

なし

非対応

ExpressVPN

返金保証期間

30日間

5台

無制限

なし

hide.me

無料プラン

無制限

1台

10GB/月

なし

TunnelBear

無料プラン

無制限

5台

500MB/月

なし

非対応

VPNネコ

完全無料

無制限

1台

無制限

あり

Avira Phantom VPN

無料プラン

無制限

無制限

500MB/月

なし

ここまで紹介してきた各サービスの一覧比較表です。

各項目について特に比較すべき部分をピックアップし比べていきます。

無料期間で比較

サービス名種類無料期間

Atlas VPN

無料プラン

無制限

VPN GATE

完全無料

無制限

NordVPN

返金保証期間

30日間

ノートンセキュアVPN

返金保証期間

30日間

スイカVPN

返金保証期間

30日間

ProtonVPN

無料プラン

無制限

Windscribe

無料プラン

無制限

ExpressVPN

返金保証期間

30日間

hide.me

無料プラン

無制限

TunnelBear

無料プラン

無制限

VPNネコ

完全無料

無制限

Avira Phantom VPN

無料プラン

無制限

長期間VPNを無料で使い続けたい場合は、完全無料もしくは無料プランのあるVPNサービスを選ぶべきです。

セキュリティ対策などの観点からみても、性能的なオススメは有料サービスを返金保証期間で利用することですが、返金保証期間は軒並30日で、長期間の利用はできないため無料で使い続けることはできません。


使用可能なデータ量で比較

サービス名種類容量制限

Atlas VPN

無料プラン

10GB/月

VPN GATE

完全無料

無制限

NordVPN

返金保証期間

無制限

ノートンセキュアVPN

返金保証期間

無制限

スイカVPN

返金保証期間

無制限

ProtonVPN

無料プラン

無制限

Windscribe

無料プラン

10GB/月

ExpressVPN

返金保証期間

無制限

hide.me

無料プラン

10GB/月

TunnelBear

無料プラン

500MB/月

VPNネコ

完全無料

無制限

Avira Phantom VPN

無料プラン

500MB/月

容量制限は利用できるデータ量のことです。

例えばYouTubeなどで動画を視聴する場合、その動画の時間や画質設定などによりますが1時間動画を見るとだいたい約1.5GB~3GBを使ってしまいます。

そう考えると、とても月に500MB~10GBでは容量が足りなくなってしまうでしょう。

データ量を多く使うような利用方法であれば、容量制限が無いものから選ぶ必要があります。

無料VPN選びで失敗しないためのポイント

ここまで無料で使えるVPNサービスについて、おすすめなものを紹介してきましたが、実際に無料VPNを選ぶ際にはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

無料であることのメリットは大きいですが、それに伴うリスクや制限も理解しておく必要があります。

完全無料のVPNは安全性が低い

無料のVPNサービスは、その利便性に反して、安全性に関しては様々なデメリットが存在します。

例えば、データの暗号化が不十分であったり、ユーザーの活動ログを保存し何かの用途に使用している場合があります。

これらは個人情報の漏洩やセキュリティリスクにつながる可能性があるため、無料VPNを選ぶ際には提供元の信頼性やセキュリティ対策を確認することが肝心です。

少なくとも、自分の通信データがどのように扱われるのかを調べたうえで利用するべきでしょう。

無料期間の長さ

無料VPNを選ぶ際には、無料で利用できる期間の長さも重要なポイントです。

短期間のみの利用を考えている場合、30日間などの無料トライアル期間を設けているサービスが便利で、有料で提供されている機能を無料で使えるため安全性も格段に向上します。

一方で、長期間利用したい場合は、完全無料のサービスを選ぶか、長期にわたる無料トライアルを提供しているサービスを選ぶことが望ましいです。

通信速度や容量の制限

無料VPNサービスでは、通信速度の低下やデータ使用量の制限が設けられていることが多くあります。

用途次第ではこれらの制限にすぐに引っかかってしまい、まともに使えなくなってしまいます。

特に動画のストリーミングや大容量のデータ転送を行う場合、月に500MBや10GBの上限では月の後半はまともに使えなくなってしまうでしょう。

そのため、利用目的に応じて通信速度やデータ容量の制限を確認しておくことが重要です。

有料版への移行条件

無料VPNを利用する際には、いつの間にか有料版に移行してしまうことがないように注意が必要です。

多くのサービスでは無料期間終了後に自動的に有料プランに移行する設定になっています。そのため、必ずリマインダーを設けるなどの対策をしておきましょう。

不意の料金発生を避けるためにも、無料期間の終了時の条件や有料版への移行に関する規約を事前に確認し、必要に応じて設定を変更しておく必要があります。

無料VPN利用時の注意点

無料VPNを利用する際には、いくつかの重要な注意点があります。

以下のポイントを理解し、適切に対処することで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。

セキュリティを確認する

無料VPNを使用する際に最も重要なのは、そのセキュリティ対策についての確認です。

無料サービスの中には、データの暗号化が不十分であったり、セキュリティ対策が甘い場合があります。

そのため、VPNサービスがどのようなセキュリティ対策を講じているのかを事前に確認し、安全性が高いと評価されているサービスを選ぶことが重要です。

利用規約とプライバシーポリシーをチェック

無料VPNサービスを利用する前には、必ず利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。

これらの文書には、サービスの使用条件や、ユーザーのデータがどのように扱われるかについての重要な情報が記載されています。

特に、ユーザーの活動ログの保存や第三者とのデータ共有に関するポリシーを理解しておくことが重要です。

個人情報に関わる内容にはアクセスしない

完全無料のVPNを使用している際には、個人情報に関わる重要な活動(オンラインバンキング、クレジットカード情報の入力など)は避けましょう

無料VPNでは、セキュリティが万全でない可能性があり、個人情報の漏洩リスクが高まる恐れがあります。

今回紹介している有料VPNの返金保証期間で利用している場合は問題ありません。

ビジネス利用は極力避ける

ビジネス関連の活動に無料VPNを使用することは避けましょう。

ビジネスで扱う情報は通常、高い機密性を持っており、無料VPNではこれらの情報を十分に保護することが難しい場合があります。

業務用途では、信頼性の高い有料VPNサービスの利用を検討することが望ましいです。

こちらも、ひと月以内の海外出張などでの利用なら返金保証期間で利用しましょう。

無料VPNと有料VPNの違いは?

比較項目無料VPN有料VPN
セキュリティ

基本的な暗号化のみでセキュリティが弱い場合がある

高度な暗号化技術と追加のセキュリティ機能を提供

速度

速度が遅くなることが多く、サーバーの数や帯域幅に制限あり

高速接続が可能で多くのサーバーオプションが利用可能

データ制限

月間データ使用量に制限があることが多い

通常は無制限のデータ使用が可能

プライバシーポリシー

ユーザーデータを収集・共有する可能性あり

厳格なノーログポリシーを採用していることが多い

サポート

提供されていないことが多い

24時間365日のカスタマーサポートが提供されることが多い

機能の範囲

基本的な機能に限られることが多い

広範な機能とカスタマイズオプションを提供

価格

無料

月額料金や年間プランなど、有料

上記の表は無料VPNと有料VPNの違いをまとめたものです。

当たり前ではありますが、基本的に無料VPNは無料であること以外のすべての面において有料VPNにはかないません

もちろん、無料VPNのなかにも多様な機能を備え有料VPNに近い水準のものも存在します。

ただやはり一定以上の使いやすさを求めるのであれば、無料サービスでは力不足でしょう。

その為、まずは完全無料のVPNサービスを利用してみて、もし不便さを感じるのであれば有料VPNサービスの返金保証期間で利用してみるという流れでやってみるのもよいかもしれません。


無料VPNに関するよくある質問

無料VPNの利用を検討している方からよく寄せられる質問に、具体的に回答していきます。

無料VPNサービスを選ぶ際に、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

安全な無料VPNはある?

はい、安全な無料VPNはあります。ただ、サービスの選択は慎重に行いましょう。

無料VPNの中には、セキュリティ対策が十分でないものもありますが、信頼できる提供元からのものであれば、基本的なセキュリティニーズを満たすことができます。

ただし、無料のサービスは通常、有料VPNに比べて機能やセキュリティ面で制限があることを理解しておく必要があります。

海外から使える無料VPNは?

海外からも利用可能な無料VPNは多数存在します。

ただし、サーバーの数や場所に制限があり、選択肢は限られてしまうでしょう。

目的の国へのアクセスが提供されている無料VPNを選ぶことが重要です。

また、海外での使用に際しては、その国のインターネット規制や法律にも注意を払う必要があります。

YouTubeに使える無料VPNは?

YouTubeの視聴に適した無料VPNはいくつかあります。

これらのVPNは、通常のブラウジング用途に加えて、動画ストリーミングのための十分な速度とデータ量を提供しています。

しかし、無料VPNの中には速度やデータ制限があるため、長時間の動画視聴には向かない場合もあります。

そのため、選び方としては「無料VPNの中でも通信容量が無制限」のサービスを探すのがおすすめです。

無料VPNはパソコンでも使用可能?

多くの無料VPNはパソコン(Windows、Macなど)で使用することが可能です。

無料VPNの提供元のウェブサイトから専用のアプリケーションをダウンロードして利用することが一般的です。

ただし、デバイスによっては対応していない場合もあるので、事前の確認は必須です。

高速で使える無料VPNが知りたい

高速で利用できる無料VPNを探す際には、設置されているサーバーの数や帯域幅の制限に注目してください。

無料VPNは、通常データ使用量に制限を設けています。

そのため、一時的に高速で使えるもののすぐに容量制限が掛かってしまい、使えなくなるでしょう。

快適さや利便性の高さを求めるのであれば、まずは有料サービスの返金保証期間で利用するのがおすすめです。

無料で使えるおすすめVPNまとめ

無料で使えるおすすめVPNまとめ
  • 完全無料のVPNはリスクが高めだが、リスクを把握して正しく使えば問題ナシ
  • 短期の利用なら有料VPNの返金保証期間で使うのがおすすめ。ただし一時的にお金がかかる。

今回は無料で使えるVPNサービスについて、おすすめの選び方や使い方について解説しました。

通信に含まれる個人情報は多く、無料の場合はプライバシーの面で危険性があることを正しく理解しておくことが最も重要です。

筆者のおすすめは有料VPNサービスの返金保証期間を使うことですが、利用期間が30日を超える場合は有料サービスを利用することも検討して下さい。