「オンライン座談会の目的やメリットは?」
「オンライン座談会の開催方法やおすすめのツールが知りたい!」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?企業と就活生とのミスマッチを防ぐために開催される座談会。新型コロナ感染症の拡大に伴い、オンライン通話ツールを利用した座談会も導入されるようになりました。
そこで今回は、オンライン座談会の概要や目的、具体的なメリットなどについて徹底的に解説していきます。成功させるポイントやおすすめの配信ツールについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読めば、オンライン座談会の概要について知り、開催方法やより効果的な座談会にするコツについて学ぶことができるでしょう。
- 自社を就活生にアピールし、採用後のミスマッチを防ぐために実施されるビデオ通話ツールを利用したイベント
- 就活生がリラックスして企業側の参加者に質問できるような工夫が必要
- 機材やツール、通信状況やカメラ・音声の設定など、スムーズにイベントを進めるための事前準備が必要
オンライン座談会とは
オンライン座談会とは、Web会議システムやバーチャルオフィスツールなどのオンライン上のツールを利用して行う座談会のことを指します。
座談会とは、就活生と現役の社員との間で行われる交流会のことです。主に、企業が就活生に対して自社について知ってもらうことで、企業と就活生のミスマッチを防ぐという目的で開催されています。
面接等の形式ではなく、あくまでも交流会・質問会という形式をとっていることが多く、就活生は気軽に先輩社員に質問を行うことが可能です。そのため、企業側だけではなく就活生側にもメリットの多いイベントとなっています。
座談会の進め方は企業によって異なります。それぞれの企業の特徴が表れるため、社風や企業理念の理解を深める絶好の機会にもなるでしょう。
オンライン座談会の開催時期は?
座談会の開催時期には明確な決まりはありません。しかし、選考への誘導や内定承諾など目的に応じて開催時期を設定することをおすすめします。
特に、インターンシップや会社説明会、選考初期の集団面接、内定者のフォロー面談など、様々なイベントを実施する場合は、そのイベント実施時期に合わせて開催すると良いでしょう。開催時期を合わせることで、学生側がイベントの一連の流れで座談会にも参加しやすくなる傾向にあります。
なお、オンライン座談会の場合はいつでもどこからでも参加可能というメリットが存在します。そのため、特に他のイベントと合わせて座談会を計画する必要はありません。ただ、日程を大幅にずらすメリットもないため、他のイベントと同じタイミングで行うことをおすすめします。
オンライン座談会の開催目的
オンライン座談会は様々な目的を含んで開催されます。最近では、双方向性のあるコミュニケーションの場を設ける手段としても考えられています。
どのような意図で開催されるのか、座談会を通して何を達成しなければならないのかなど、座談会の具体的な目的について企業側から参加する社員は全員把握しておく必要があるでしょう。そこで、この見出しでは座談会の主な目的について紹介していきます。
自社を就活生に認知させる
「会社のことをより知ってもらう」というのが座談会の大きな目的の一つです。
就活生にとって、座談会は通常の面接や説明会よりもフランクに質問しやすい場となっています。説明会で聞き逃した質問や、面接時に伝えられなかったことなどを話題に挙げることができるため、より企業のことを把握することができます。
また、会社について知ってもらうと同時に就活生のことをよく知るチャンスにもなります。就活生から企業に対する質問を通して、学生が関心を持っている内容などについて詳しく知ることができるでしょう。
採用後のミスマッチを避ける
前述したように、座談会は双方向性のあるコミュニケーションの場です。
座談会では、質問などを通じて学生の本音の部分を企業側が把握することができます。選考に関わりそうな学生について正確に把握することで、実際に選考を行う際に採用の是非を決めることが可能です。
また、選考時には分からなかったマイナス面や企業との相性の悪さなど、採用後のミスマッチを下げる効果が期待できます。
このように、座談会は自社を認知してもらうだけではなく、就活生のことをより把握し、企業の方針や審査基準に合う学生を正確に選考する機会として設けられています。
オンライン座談会を開催する企業側のメリット
座談会を開催するメリットは多数存在します。その中でも、オンライン座談会を開催する企業側の代表的なメリットを2つ紹介します。
就活生のクロージングを行える
上のアンケートを見ると分かるように、その会社に属する上司や先輩社員の印象というのは内定承諾の意思決定に大きく関係します。そのため、座談会を開催して先輩社員と接点を持っておくということは、内定後の入社確率を高めることができる大きなメリットと言えるでしょう。
また、座談会の会話は面接や説明会よりも自由度の高い内容となります。学生が知りたい内容を能動的に質問する場を設けることで、学生の本音や自社への関心度合を把握します。
その際、関心の度合いが高く、ぜひ自社に引き入れたいと思うような学生がいれば、その学生を引き留めるための有効な場とすることも可能です。このように、早い段階からクロージングを行うことができるというのも座談会の大きなメリットとして挙げられます。
採用を行う社員間で一体感を高められる
企業側の社員の一体感を高めることができるというメリットもあります。
「現場の空気間を感じることができる」「企業の風土や雰囲気、特徴などを知ることができる」など、学生にとって有意義な場を作るためには、人事だけではなく現場社員の協力が欠かせません。
自社の良さや雰囲気を伝えるためには、現場で活躍している先輩社員や、会社の理念に沿った社員、そして採用条件を備えたモデルに最適な社員などの人材が座談会に関わることが大切です。
このように、座談会は採用を通して社員間の一体感をより強固にする絶好の機会にもなりえるのです。
オンライン座談会の開催形式
通常、座談会には以下の2つの開催形式があります。
- テーブル形式(ワールドカフェ)
- パーティー形式
それぞれの特徴や進行方法について確認していきましょう。
テーブル形式(ワールドカフェ)
テーブル形式とは、参加者が4~5名程度の数名のグループに分かれて1テーブルに着席し、対話を行う形式のことです。一般的に多く用いられる形式で、カフェの様にリラックスした空間で交流することができるため、ワールドカフェとも呼ばれます。
テーブル形式の座談会では、一定時間ごとにメンバーの入れ替えを行います。そうすることで、限られた時間で多くの学生と交流することが可能になります。
少人数制のため、学生側が気軽に質問しやすいというのが特徴です。また、学生側がリラックスして対話を行うことができるため、企業側は面接では聞けない学生の胸の内を聞くことができるというメリットもあります。
進行方法
テーブル形式の一般的な進行方法は以下の通りです。
- 学生を1グループ4~5名に分け、社員1名と共にテーブルに着席してもらう
- 「仕事内容」や「1日のスケジュール」など、現役社員を中心に対話を進めていく
- 1回10分~20分程度で現役社員を交代し、2の手順を繰り返す
- 規定回数社員の交代を行った後、学生に感想を聞く
テーブル形式では、まず就活生を少人数のグループに分け、各グループに担当社員を割り当てます。このとき、職種や事業に分けて社員を配置することが重要です。
その後、一定時間で社員もしくは学生を移動させて異なる質問をしてもらいます。そうすることで、学生側は一つの事業だけでなく各事業の話を聞くことが可能です。
こうして各事業ごとに対話を進めていくことで、学生は会社全体の事業を把握することができます。また、面接よりもフランクに先輩社員と交流することができるため、実際に働く場合のイメージが持ちやすくなるというメリットもあります。
パーティー形式
パーティー形式とは、参加者及び社員が自由に動き回って交流を行う形式のことです。テーブルには、食べ物や飲み物が用意されており、自由に飲食しながら会話をすることができます。
相手や時間に縛られず、自由に交流できるというのがパーティー形式の大きな特徴です。「より多くの方から会社の様子を聞きたい」「特定の人とゆっくり話をしたい」など、学生それぞれのニーズに合わせて会話を進めることができるでしょう。
一方、就活生の意思が重視されるため、内向的・人見知りなど積極的に声をかけることが難しい方には不向きなイベントになる可能性が高いです。企業側はそういった学生のフォローを行い、孤立している学生がいないようにすることが大切です。
進行方法
パーティー形式の一般的な進行方法は以下の通りです。
- 会場へ移動する
- 若手社員とマネージャーなどの役職者を2人1組で数組配置する
- 自由に飲食しながら交流を始める
座談会が開催される会場は企業によって様々です。居酒屋などの飲食可能な会場で行う場合もありますが、説明会後の会場で行う場合が一般的でしょう。
企業側の社員は、2人1組にすることで、1対1の会話より話しやすい雰囲気を作ることが可能です。また、上司と部下を組み合わせて配置することにより、当人同士の関係性を知ることができ、入社後の職場の雰囲気をイメージしやすくなります。
オンライン座談会での注意点
自社のアピールや、就活生のクロージングにも有効な場となる座談会ですが、開催するにあたっていくつかの注意点が存在します。この見出しでは、座談会の際に注意すべき3つのポイントについて紹介していきます。
学生のモチベーションを下げない
面接や説明会よりもフランクな雰囲気だからといって、軽率な発言や不適切な態度など、学生のモチベーションを下げる行為はしないように注意しましょう。
また、あまり多くの情報を詰め込みすぎるのも要注意です。企業側は会社の魅力を学生に伝えるというのが最重要事項です。あまりにも多くの情報を詰め込みすぎると混乱を招き、結果的に企業への印象が悪くなってしまう恐れがあります。
学生が話しやすい環境整備をする
学生が質問や意見などを話しやすい環境を整えることも座談会を開催する上で重要なポイントです。学生の緊張をほぐし、交流の場が活性化するために、様々な準備を整えておきましょう。
学生が発言しやすくなる工夫の例として、先輩社員のプロファイルシートを事前に参加者に配布しておくという方法があります。そうすることで、座談会にどのような社員が参加しているのかを予め知ることができ、質問のイメージがしやすくなります。
また事前に話すテーマを決めておき、メールなどで伝えておくというのも一つの方法です。参加者全員が満足できるように、一部の生徒のみに時間を割くのではなく、順番に話す機会を設けるなどの工夫も必要です。
座談会の時間は一回10分以上とる
座談会の時間にも注意が必要です。特に、テーブル形式の場合、何度かメンバーを交代する機会があるため、交代するタイミングに気を付けなければなりません。複数の人と話す場合は少なくても10分、同じ人と会話する場合は30分程度が目安となります。
参加者全員が満足できるイベントにするためには、話す人が偏るのではなく多くの人と接点を持つようにすることが大切です。
また、参加者に有意義な時間を過ごしてもらうためには、時間配分を予め伝えておくという方法も有効な手段となります。当日イベントを仕切る司会者は時間管理を徹底しましょう。
オンライン座談会を成功させるためのポイント
次は、オンライン座談会を成功させるためのポイントについて紹介していきます。
テーマは明確に示す
座談会では、イベントを通じて何を伝えたいのかなどの目的を、学生側に明確に提示するようにしましょう。明確な目的がないと、ただの雑談でイベントが終わってしまう可能性もあります。
また、テーマがはっきりしていると、社員側も学生に対して話題を振りやすくなります。参加する先輩社員は、開催の目的や設定されたテーマを事前に把握し、話を進めることが大切です。
テーマの設定例としては以下のようなものが挙げられます。
- 各部署の仕事内容について伝える
- 会社の制度や取り組みについて伝える
- 企業及び仕事の魅力ややりがいについて伝える
- 就職後の仕事や職場についてイメージしてもらう
座談会に参加させる社員は厳選する
座談会の質は参加する社員の資質と言動によって左右されると言っても過言ではないほど、社員の厳選は重要なポイントとなります。
学生に自社の魅力を最大限に伝えるためには、実際の現場で著しい活躍をしている現役社員や、座談会のテーマに沿った社員を選ぶと効果的です。
どのようなテーマを設定していたとしても、「こんな先輩が活躍している会社に入りたい!」と学生に思ってもらえる社員を選ぶことが大切なため、経営陣など会社全体で連携をとった上で選別を行う必要があるでしょう。
会社によっては、適性検査を実施して、応募者やテーマに合った社員を厳選する場合もあります。 また、まだ入社していない前年の内定者を参加させるというケースも存在します。
テーマによって参加者を変える
企業側の参加者の組み合わせは一つではありません。
- 若手社員
- 特定部署の中堅社員
- 若手社員と役職持ち
- 特定大学のOB・OG
- 女性社員 など
座談会のテーマに応じて参加者を変えるというのも成功のための一つのポイントです。
例えば、上司と部下の組み合わせで座談会に参加した場合、「入社後の自分と社員の関係性がイメージしやすい」というメリットがあります。
他にも、「配属後の仕事イメージを知ってもらう」というテーマであれば、ある程度仕事に精通した中堅社員を参加させることで、学生にとって有意義な話を提供することができるでしょう。
学生から質問してもらう雰囲気を作る
座談会を成功させるためには、学生の満足度を高める必要があります。そのためには、学生が発言しやすい環境作りが大切です。
特に、座談会という場は学生から質問を受けることで成り立ちます。そのため、学生から積極的に質問が来ないと話を発展させることが難しいでしょう。
しかし、いくらフランクな雰囲気だからと言っても社員を前にすると学生は緊張してしまいます。そこで、質問をしやすいような環境作りを企業側が行うということがポイントになってきます。
具体的には、以下のような方法が挙げられます。
- 学生に順番に発言してもらう
- 司会者が積極的に話を振る
学生に順番に発言してもらう
限られた時間を有効に使うためには、順番に発言する機会を設けるという方法がおすすめです。発言の機会が均等に与えられることで、一部の人にのみ質問時間が偏るという事態を防ぐことができます。
また、全員に発言できる機会があるため、学生側はより意欲的に会話に参加するようになるでしょう。事前に質問内容を聞いておくという方法も効果的です。
司会者が積極的に話を振る
司会者が積極的に学生に話を振ることで、発言しやすい雰囲気を作るということも大切です。会話が盛り上がっている場合は無理に話を遮る必要はありませんが、そうでない場合は司会者のトーク力が重要になってきます。
また、司会者が積極的に介入することにより、学生全員に話を振ることも可能です。また、司会者は話が脱線した場合に軌道修正をする役割も担っています。
あらかじめ解答例を社員に伝えておく
前述したように、対話時間には限りがあります。そのため、質問された側の社員がいかにスムーズに回答できるかというのも重要なポイントとなってきます。
当日スムーズに会話を進行させるために、会社は参加する社員にあらかじめテーマや質問例、回答例などについて事前に知らせておくと良いでしょう。そうすることで、学生だけでなく社員側も余裕をもって座談会に参加することが可能です。
座談会で質問されやすい内容については以下の見出しで詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
座談会での学生による質問例
上のグラフから分かるように、就職活動中や入社時に対して漠然とした不安を抱えている学生が多いです。そのため、座談会では、具体的な仕事内容や働き方に関する質問をする学生が多いと考えられます。
この見出しでは、学生からのよくある質問例についてテーマ別で紹介していきます。
企業・社風に関する質問
社内の雰囲気や人間関係など、企業や社風に関する質問は特に多いテーマの一つです。このような質問は、学生が入社後にその企業に合うと感じるかどうかという意図があります。
企業や社風に関する質問例としては以下のようなものが挙げられます。
- 社員同士での交流は活発ですか?
- 〇〇さんの上司はどのような人ですか?
- 社内の雰囲気は良いですか?
- 他部署との交流は盛んですか?
- どのような社員が多いのですか?
- 業務中、先輩方や上司の方に質問させていただくことは可能ですか?
- 休日に会社の方と過ごすことはありますか?
- 部署による風土の違いはありますか? など
仕事内容に関する質問
業務内容や仕事を通して得られるやりがいなど、仕事に関する質問をする学生も多いです。これらの質問では、採用サイトや企業情報、説明会などでは知りえない、リアルな情報を求めています。
入社後の仕事内容を明確にし、良い点と悪い点を把握することで、その企業が自分に向いているか否かを判断したいという意図があります。
仕事内容に関する質問例としては以下のようなものが挙げられます。
- 仕事をする上でのやりがいは何ですか?
- 仕事でつらいと感じること、また楽しいと感じることは何ですか?
- 1日の仕事のスケジュールを教えてください。
- 何人くらいのチームで仕事をしていますか?
- 御社のクライアントに対する姿勢はどのようなものですか?
- 入社後に感じた御社の強み、または弱みは何ですか? など
求める人材に関する質問
仕事で求められるスキルや能力など、求める人材に関する質問も多いです。これは、主に選考対策として聞かれる質問で、企業の回答を参考に面接やエントリーシートで自己アピールを行いたいという意図があります。
求める人材に関する質問としては以下のようなものが挙げられます。
- 御社で働く上で必要なスキルや資格にはどのようなものがありますか?
- 御社で活躍している人はどのような人ですか?
- 入社後、最も大切にすべきことは何ですか?
- 御社に入社するまでにさらに勉強しておくことはありますか?
- 若手社員に求めていることや今後どうなってほしいというイメージなどはありますか? など
座談会の開催に関する学生の意見
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、オンラインでのイベントは増加傾向にあります。同じように、座談会の開催についてもオンラインで開催すべきか、対面で実施すべきか判断に困っている企業も多いかと思います。
マイナビが実施した「2022年卒内定者意識調査」によると、先輩社員との面談や社内見学などはオフラインで実施してほしいと思っている学生の割合が高いという結果になりました。
この結果を参考にすると、内定の承諾獲得時期や内定が近い時期に開催される座談会などのイベントはオフラインでの開催が望ましいと言えるでしょう。
反対に、就活の早い段階や多くの学生を確保したい時期に開催されるイベントについてはオンラインでの開催がおすすめです。
オンラインイベントの方が、オフラインイベントよりも参加のハードルが下がるため、企業を絞り切れていない段階ではオンラインの方がより多くの学生に参加してもらいやすいというメリットがあります。
オンライン座談会の開催方法・やり方
ここまで、オンライン座談会の特徴や成功のコツ、質問例などについて解説してきました。企業と学生にとって様々なメリットがあるオンライン座談会ですが、実際にイベントを開催する場合、どのような手順で行えばいいのでしょうか。
この見出しでは、オンライン座談会を開催する方法について確認していきましょう。
必要な機材・ツールの準備
オンライン座談会を開催するにあたり、まず最初にすべきことがイベントに必要な機材やツールの準備です。必要になる機材は以下の通りです。
- インターネット回線
- PC
- カメラ・マイク(PC内臓のものでも可)
- 配信ツール
これらの機材・ツールが最低限揃っていれば、オンライン座談会を開催することが可能です。主催者はもちろん、参加者にも機材が揃っているか事前に確認しておきましょう。
Web会議システムなどを導入している会社であれば、特に追加で用意する必要はありません。ただし、PCにカメラやマイクなどの機材がついていない場合は別で準備しておきましょう。
おすすめの配信ツールについては、以下の見出しで紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
司会やタイムテーブルを事前に決めて共有
参加者を退屈させず、満足の高い座談会にするには、イベントをスムーズに進行させることが大切です。円滑に進行するためには、司会とタイムスケジュールを事前に決めておく必要があります。
司会にはオフラインのイベントを含め、場慣れしている人を選ぶと良いでしょう。また、参加者全員に話を振れる・臨機応変な対応が得意という人を選ぶのもおすすめです。
タイムスケジュールに関しては、全体で2時間以内のイベントとなるように設定することが望ましいでしょう。座談会中は、メリハリをつけて話を進めるというのも大事なポイントです。
事前に決めた開催日時やスケジュールに関しては、必ず参加者へ共有しておきましょう。そのタイミングで、座談会への参加方法を伝えておくことも忘れてはいけません。
オンライン座談会の開催におすすめのツール
オンライン座談会を開催する場合、配信の際に使用するツールを決めておく必要があります。
この見出しでは、複数の観点からオンライン座談会におすすめの通話ツールについて紹介していきます。
MetaLife
MetaLifeとは、参加者がアバターとなってバーチャル空間に集まることができる新しいオンラインコミュニケーションツールです。
近くにいるアバター同士で会話が可能なので、社員と学生が1箇所に集まって座談会を開催することができます。
アバターが自由自在に動き回れるという特徴を持つMetaLifeは、以下のような特徴を持っています。
- 参加者が話を聞きたい社員の元に移動できる
- 主催者側が各座談会の様子をチェック可能
- 各スペースにどのくらい人がいるか簡単に確認
- メガホン機能で参加者全体にアナウンス
- 参加者の入室制限機能も充実
MetaLifeなら、主催者にとっては管理がしやすく、参加者側にとっても満足度が高い座談会を開催することが可能です。
最大25人までは無料で、26人以上は有料となります。
料金プランについては以下のようになっています。
<月額制の継続利用プラン>
人数 | 料金 |
---|---|
~25人 | 無料 |
26~50人 | 22,000円(税込) |
51~300人 | 44,000円(税込) |
<24時間ごとの単発利用プラン>←オンライン座談会はこちらがおすすめ!
人数 | 料金 |
---|---|
~25人 | 無料 |
26~50人 | 11,000円(税込) |
51~100人 | 22,000円(税込) |
101~300人 | 44,000円(税込) |
Zoom
オンラインでの交流を考えた場合、よく話題に上がるのが「Zoom」というオンライン通話ツールです。Zoomは、もともとテレワークツールとして設計されているツールであり、全世界で75万以上もの人に利用されています。
主催者がアカウントを作成しておけば、参加者はURLをクリックするだけでイベントに参加することが可能です。パソコンやスマホさえあれば、ITスキルに自信がない人でも利用しやすいツールとなっています。
また、音質も比較的良好で、チャット機能がついているという特徴もあります。
参加人数100名までなら無料プランでの利用が可能です。有料プランの中には、500名まで参加可能なものもあります。
ただし、無料アカウントには40分までの時間制限が設けられています。そのため、オンライン座談会に利用する場合は無料アカウントは向いていませんので注意が必要です。
Google Meet
「Google Meet」は、従来まで「Google ハングアウト」と呼ばれていたGoogleのビデオ会議サービスです。ビジネス用途に開発されたツールのため、セキュリティ性能に優れているという特徴があります。
また、Gmailやカレンダー、Googleアプリケーションの連携が抜群で、企業内のコミュニケーションを円滑に進めることができるというメリットがあります。さらに、Googleのアカウントさえ持っていれば誰でも利用可能。参加者はアカウントを作成していなくても主催者が用意したURLをクリックするだけで通話に参加することができます。
無料の場合の最大利用可能人数は100名まで。通話の制限時間は60分となっています。
なお、無料版の場合は録画機能がついていないというデメリットがあります。座談会や会議の記録を残しておきたいという場合は有料のプランを選択しましょう。
Skype
マイクロソフトが開発・提供しているサービスである「Skype」。元々プライベートでの交流やビジネスチャットツールとして利用されてきましたが、オンライン交流会などでも利用されることが増えてきました。
アカウントを作成するだけで、国内・国外の方と無料で通話やチャットなどを行うことが可能です。さらに、ビデオ通話やファイルの送信も無料となっています。
制限時間も無制限となっているため、在宅勤務やテレビ会議で利用する企業も多く、オンライン座談会にもおすすめのツールとなっています。
ただし、Skypeは個人での利用が多いため、スパムや乗っ取りの標的にされやすいという注意点もあります。
Messenger
「Messenger」は月額利用者数10憶人を誇るメッセージアプリです。Facebookが提供しているサービスですが、Facebookのアカウントを取得しなくても利用できるというのが特徴です。
あらゆるユーザー層に向けて開発されているため、プライベートだけではなくビジネスでも使い勝手の良いツールとなっています。
通話は最大50名まで無料で同時接続可能。ビデオ電話の場合は最大で同時に6名まで無料で利用することが可能です。無制限で利用できるため、オンライン座談会やweb会議にもおすすめのツールと言えるでしょう。
ただし、音質がいまいち・タイムラグがあるなどのデメリットも存在するため、オンライン座談会などで利用する場合は、通信環境に注意が必要です。
座談会に学生が参加するメリット
座談会は、開催する企業側だけではなく学生にもメリットの多いイベントとなっています。ここでは、座談会に学生が参加する主なメリットについて紹介していきます。
社員・社内の雰囲気を感じられる
説明会や面接などは、企業側が決まった内容を学生に一方的に発信するだけになってしまう傾向があります。企業で働く先輩社員や役員のスピーチなどを聞く機会があっても、社員と直接交流を行うことは出ません。
一方、座談会では現役の社員や役員などと直接交流することが可能です。それにより、社員や企業の雰囲気をより感じることができるようになります。
また、面接などでは聞けない質問をすることも可能なため、入社後のイメージを掴みやすいというのもメリットの一つです。
ただし、学生側は話を聞いた社員を企業全体のイメージとして捉える傾向にあります。企業の模範となる社員を参加させることが大切なため、選出は慎重に行いましょう。
選考への影響を気にせず質問できる
座談会は、面接などのように直接選考へ影響するということがあまりありません。そのため、通常の面接などでは聞きづらい「給料」や「福利厚生」、「職場の人間関係」などの質問がしやすいという点も大きなメリットと言えるでしょう。
個別に対話する機会もあるため、先輩社員が感じた仕事のやりがいや楽しさ・辛さなど、学生にとって参考になる話をたくさん聞くことができます。
企業やホームページでは知ることができない生の声を聞くことができるため、入社後のイメージがしやすいというメリットもあります。
他の就活生の意見を参考にできる
企業の説明会などは、会社からの一方的な情報提供の場になりがちですが、座談会は一緒に参加している他の就活生の質問や意見を聞くことができます。
就活時に注目するポイントや質問内容など、同じ立場の人の意見を聞くことで自分では気が付けなかったことを発見することも可能です。それにより、自分の目標や理想とする会社の方向性が明確になる可能性もあります。
このように、座談会は企業だけではなく学生側にもメリットの多いイベントとなっています。
オンライン座談会への参加方法
企業と学生双方に多くのメリットがある座談会。では、実際にオンライン座談会へ参加したい場合はどのような手順が必要になるのでしょうか。
ここでは、オンライン座談会の2種類の参加方法について紹介していきます。
企業のホームページから
気になる企業が明確であり、その企業が開催する座談会に参加したいという場合、まずはホームページを確認してみましょう。
オンライン座談会を開催する予定がある場合、企業のホームページにて、公表されています。申し込みフォームなども設けられているため、各企業の指示に従い参加申し込みを行ってください。
他にも、オンライン就活をサポートする「オンライン就活サイト」などで、企業のイベント情報が掲載されている場合があります。
オンライン就活サイトでは、複数企業の情報を確認することが可能なため、2社以上の座談会に参加したい場合はそういったサイトを利用するのもおすすめです。
SNSで特定分野を検索
決まった企業ではなく、気になる分野を扱っている企業の座談会に参加したいという方は、TwitterやFacebookなどのSNSでの検索がおすすめです。
「フリーランス 座談会」「不動産 座談会」「県職員 座談会」など、キーワードを入力して検索すると、自分が学びたい分野のイベントを見つけることができます。
企業のホームページから申し込むよりも気軽に申し込めるため、就活だけではなく、特定分野について学びたいと考えている方にもおすすめです。
オンライン座談会に参加する際の注意点
オンライン座談会は通常の対面式の座談会とは異なり、通信環境などが大きく左右されます。オンライン座談会をスムーズに進行するために特に注意しなければならないポイントは以下の3つです。
通信環境
オンライン座談会はオンライン通話ツールを利用して行われます。有意義な時間にするためには、通信環境が非常に大切な要因となります。
自分がオンライン座談会に参加するときに使用するオンライン環境について事前に必ず確認しておきましょう。イベントに参加しても、通信環境が不安定では自分の機会が失われたり、重要な情報を聞き漏らす可能性が高くなってしまいます。
また、自分の通信環境により全体の進行を妨げてしまう恐れもあります。
参加の際は、Wi-Fiの接続状況を確認する、電波の安定したところに移動するなどの対策をとりましょう。
服装・背景
座談会では、お互いの顔が確認できるようにビデオ通話ツールを利用します。そのため、いつ自分のカメラをオンにしても良いように、画面に映る服装と背景には注意しましょう。
特に、就活生など求人目的の企業のオンライン座談会に参加する場合は注意が必要です。自宅から参加できるからと言って普段着で参加するのではなく、ワイシャツや指定された服装を着るなどオフラインの場合と同じように服装を整えましょう。
また、背景が散らっているとマイナスの印象を与えてしまいます。片づけられた部屋で参加する、壁際に移動するなど、相手に不快感を与えないことが大切です。
映像・音声
オンライン座談会の形式によっては、参加者が話す機会が少ないということもあります。また、他の参加者が話をしている最中に不要な音を拾い話を遮らないように注意する必要があります。
そういった状況に対応できるように、カメラと音声の設定はいつでも変えられるようにしておきましょう。
オンラインツールに慣れていない場合、気軽に参加できるので事前に練習するなど、ビデオと音声のオンオフ設定は変更できるようにしておくことをおすすめします。
企業によるオンライン座談会の事例
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、増加傾向にあるオンライン座談会。ここでは、オンライン座談会を実際に開催した企業はどのような工夫を凝らしたのでしょうか。ここでは一つの企業を例に挙げて紹介いたします。
この会社では、企業の参加社員は5年目までの若手社員から厳選。営業や企画、開発の各部署で活躍している若手社員を起用し、オンラインインターンシップ後に座談会を開催しました。
イベント開催の時間に合わせ、事前にAmazonやウーバーイーツ等のデリバリーサービスを利用し、学生へお茶菓子を届け、座談会中はお茶をしながらイベントを進行しています。
オンライン開催に合わせてフードデリバリーサービスを利用することで、よりリラックスした環境で座談会を行えるように配慮した開催事例となっています。
オンライン座談会の実際の感想・口コミ
インスタグラム繋がりのイラストレーターの方々10名(途中から8名)と2時間オンライン座談会をしました
同業者ならではの悩みやあるあるがあったり、それぞれで考えてることや行動が違ったりでとても面白かったです
なにより勉強になるしモチベーションが上がる、、
私ももっと頑張ります!
Twitter より
『千古里の空とマドレーヌ』オンライン座談会「千古里の空の対話~マドレーヌが繋ぐそれぞれの物語~」は無事終了しました!
映画や涼太さんのお菓子について、それぞれの被災地域との関わりやボランティア活動を通して考えたこと等について、それぞれの思いを語り合う大変濃厚な時間となりました。
Twitter より
多くの方が、オンライン座談会を通して幅広い方と交流を深めている様子が、上記の口コミから窺い知ることができます。
ぜひ皆さんも積極的にオンライン座談会に参加してみてください!
オンライン座談会についてまとめ
- 通信環境があれば場所を問わず参加できるため、より多くの学生に参加してもらうことができる
- オンライン座談会では通信環境や設定に注意する
- 企業・学生双方にメリットの多いイベント
いかがでしたか?今回は、オンライン座談会の目的や概要などについて詳しく解説しました。
「入社後のミスマッチを防ぐことができる」「企業の雰囲気をより感じることができる」など、企業側にも学生側にも多くのメリットが存在する座談会。
オンラインツールをうまく活用することで、開催場所を問わない・自宅から参加できるなどのメリットが加わり、より効果が期待できるイベントとなるでしょう。
座談会を成功させるためにはツール選びも重要です。ぜひこの記事を参考にして、座談会の開催を検討してみてください。