渋沢栄一は、日本近代経済の父と称され、多くの企業創設や社会事業に関わった幕末から明治時代の実業家です。
今回は、そんな渋沢栄一の過去の発言や著書から、賢明で洞察力に富んだ名言・格言をいくつかご紹介します。
渋沢栄一の名言23選
- 四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。渋沢栄一
- 一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である。渋沢栄一
- 金儲けを品の悪いことのように考えるのは根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。渋沢栄一
- 夢なき者は理想なし 理想なき者は信念なし 信念なき者は計画なし 計画なき者は実行なし 実行なき者は成果なし 成果なき者は幸福なし ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。渋沢栄一
- できるだけ多くの人にできるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが我々の義務である。渋沢栄一
- 心を穏やかにさせるには思いやりを持つことが大事である。一切の私心をはさまずに物事にあたり、人に接するならば心は穏やかで余裕を持つことができるのだ。渋沢栄一
- 男はいかに丸くとも角を持たねばならぬ。渋沢栄一
- 人は死ぬまで同じ事をするものではない。理想にしたがって生きるのが素晴らしいのだ。渋沢栄一
- 長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する。渋沢栄一
- 事業には信用が第一である。世間の信用を得るには世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。渋沢栄一
- 論語とソロバンというかけ離れたものを一つにするという事が最も重要なのだ。渋沢栄一
- 目的には理想が伴わねばならない。その理想を実現するのが、人の務めである。渋沢栄一
- 他人を押し倒してひとり利益を獲得するのと、他人をも利して、ともにその利益を獲得するといずれを優れりとするや。渋沢栄一
- 富貴に驕ってはならない。貧賤を憂えてはならない。ただ知識を磨き、徳を高めて、真の幸福を求めようとすること。渋沢栄一
- 言葉は真心を込め、行いは慎み深く、事を取りさばき、人に接するには必ず誠意を持って臨め。渋沢栄一
- 言葉は禍福ともに引き起こす入口のようなものだ。ほんのちょっとした言葉であっても、軽率に口にしてはならない。渋沢栄一
- 最も重んずべきは信である。信を守らねばたちまち失敗す。渋沢栄一
- 成功には嫉妬が伴い、成功者の多くは老獪（ろうかい）と目されやすい。地位と名誉には、それぞれ付随する慎みがあることを忘れてはならぬ。渋沢栄一
- 人情としては誰でも他人より多く（お金を）蓄積したいと苦心するのが普通であるが、この多いということには際限がない。極端に考えて、もし一国の財産をことごとく一人の所有物としたら、どういう結果をきたすであろう。これこそ国家の最大不祥事ではあるまいか。渋沢栄一
- 『智』『情』『意』の三者が権衡を保ち、平等に発達したものが完全の常識だと考える。渋沢栄一
- 一個人のみ大富豪になっても社会の多数がために貧困に陥るような事業であったならばどんなものであろうか。いかにその人が富みを積んでもその幸福は継続されないではないか。故に国家多数の富を致す方法でなければいかぬというのである。渋沢栄一
- 個人の富はすなわち国家の富である。渋沢栄一
- すべて物を励むには競うということが必要であって、競うから励みが生ずるのである。いやしくも正しい道を、あくまで進んで行こうとすれば、絶対に争いを避けることはできぬものである。渋沢栄一
渋沢栄一のプロフィール
渋沢栄一のプロフィールは以下の通りです。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 名前 | 渋沢栄一（しぶさわ えいいち） |
| 生年月日 | 1840年3月16日 |
| 出身地 | 武蔵国榛沢郡血洗島村（現埼玉県深谷市血洗島） |
| 職業 | 幕臣、官僚、実業家、教育者、慈善家、政治家 |
渋沢栄一の名言についてまとめ
今回は渋沢栄一の名言・格言を紹介してきました。渋沢栄一の言葉には、生き方や成功への道を照らす智慧が込められています。彼の思想は、今日の私たちにも深く響くものがあり、その価値は時代を超えていることが感じられます。
中でも「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である」という言葉が印象的でした。この言葉は、私たちがそれぞれに与えられた役割を見つけ、それを全うする喜びを感じることの重要性を教えてくれます。それぞれの人生には、独自の価値と目的があることを改めて思い起こさせてくれる言葉です。
渋沢栄一の名言が、皆さんの人生の指針やインスピレーションの源泉となることがあれば嬉しいです。彼の深い洞察は、多くの場面で私たちに光をもたらすことでしょう。